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『「発達障害」と間違われる子どもたち』著者成田奈緒子さん推薦!
「脳を育て直せるのは「自分自身」だけ。その覚悟と勇気をくれる1冊」
ついつい気になってしまう子どものスマホ習慣。
じつは、スマートフォンの使い過ぎには、思っている以上に悪影響があるんです。
ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト・マガジンなどで活躍する気鋭の著者が発表し、世界34カ国以上で支持された『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』では、「スマホ依存」がいかに脳の力を奪ってしまうかを分かりやすく解説。そのうえで、150名が参加して開発した、たった4週間の「スマホ断ち」プログラムを紹介しています。
連載第3回は、本書の中から「どうしてスマホがあると気が散るの?」をピックアップします!
※本連載は『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』から一部抜粋して構成された記事です。記事内で使用している写真は本誌には掲載されていません。
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スマホが集中力を削ぐ
マルチウィンドウの使用が、消費者の邪魔なものを無視する力を低下させている――新しいものに対する渇望感も一段と増大している。これは注意を奪う機会が増すことを意味する。
──マイクロソフト・カナダによる二〇一五年消費者動向レポート
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通常モードは注意散漫
集中力についてまず知っておくべきは、気が散るのが通常モードであるという点だ。人間はもともと気が散るようにできている。自然界にはいたるところに命の危険がある。周囲の変化はその存在を知らせてくれる可能性があり、敏感に反応するほうが人類には都合がよかったのだ。
では、虎がいないか周囲を見まわすよりも、スマホチェックのほうがずっと気が削そがれ、はるかに抗あらがいがたいのはなぜだろう。
脳神経学者アダム・ガザーリーと心理学者ラリー・ローゼンは『注意を奪われた脳──ハイテク世界に囲まれた太古脳(The Distracted Mind: Ancient Brains in a High-Tech World)』のなかで、その理由を進化の道のりで人が得た、別の奇妙な特性を満足させるためだと指摘している──情報に対する欲求だ。
ガザーリーとローゼンはこう書いている。「動物がエサを集める衝動に駆られるように、人間は情報収集に対して本能的な執着を示すようだ。テクノロジーの発達によって、現代では非常に情報が入手しやすくなり、この〝渇望〞を必要以上に満たせてしまう」
要するに、脳は新しい情報を好むだけでなく、情報を探すように、そして情報に注意を奪われるようにプログラムされている。それこそまさに、スマホが私たちの脳にけしかけていることだ。
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脳を育て直せるのは「自分自身」だけ。その覚悟と勇気をくれる
連載第3回は、本書の中から「どうしてスマホがあると気が散るの?」をピックアップしました。
「スマホ依存」は気になる、でも持たせないわけにはいかない……。
本書が紹介する「スマホ断ち」プログラムは、そんなホンネに寄り添っています。
ぜひスマートフォンとの正しい付きあい方を見つけてみてください!
【書籍情報】
著者:キャサリン・プライス 訳者:笹田 もと子
- 【定価】
- 990円(本体900円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 新書判
- 【ISBN】
- 9784040824932
【プロフィール】
キャサリン・プライス(Catherine Price)
イェール大学卒業、カリフォルニア大学バークレー校大学院を修了後、ワシントン・ポスト・マガジン、ニューヨーク・タイムズ紙など多くの新聞や雑誌で活躍する科学ジャーナリスト。本書の原著〝How to Break Up with Your Phone〟(Ten Speed Press)は世界34か国以上で出版された。著書として〝Vitamania:How Vitamins Revolutionized the Way We Think About Food〟(PenguinBooks)や〝The Power of Fun:How to Feel Alive Again〟(The Dial Press)など(いずれも未邦訳)。
(訳)笹田もと子(ささだ・もとこ)
英日翻訳者。兵庫県出身。神戸市外国語大学国際関係学科卒業。共訳書に『数学アタマがぐんぐん育つ 算数の実験大図鑑』(新星出版社)。
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