
防災グッズをそろえること、備蓄をしておくこと。どれも災害に備えるうえで大切な行動です。けれども、地震や津波、集中豪雨が実際に起こった瞬間、とっさに正しい行動を選べるかどうか―― その“判断力”こそが、本当の意味での防災力です。『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』は、元レスキュー隊員の著者が現場で培った知見をもとに、災害時にありがちな「NG行動」と、その代わりに取るべき具体的な行動を丁寧に紹介する一冊です。
連載5回は「発災直後は『非常持ち出しバッグ』を持って身軽な状態で避難しよう」を紹介します!
※本連載は『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』から一部抜粋して構成された記事です。
◆これまでの回はこちらから
● 緊急避難の方法
発災直後は「非常持ち出しバッグ」を持って身軽な状態で避難しよう

©みぞぐちともや
防災バッグは用途に応じて2種類を用意してください。
① 非常持ち出しバッグ
発災直後、命の危険がある場合に持ち出すバッグです。身軽に避難できるよう、必要最小限の物だけを入れます。
② 避難生活バッグ
発災2~3日後から使用する目的のバッグ。水・非常食・簡易トイレなどを入れておきます。避難生活に必要な物を3日~1週間分準備しておきましょう。


助かる命を助けるために
非常持ち出しバッグは玄関付近に置く
● 南海トラフ地震の発生確率は、政府発表で30年以内に80%。
そして、近年は集中豪雨や大型台風も頻発し、災害はいつ、どこで誰を襲うか予測できない時代に入っています。
本書は、「備える」だけでなく、「その瞬間にどう行動するか」までをやさしく、具体的に示した新しい形の防災本です。
日々の暮らしの中に、少しだけ防災の意識を。
この本が、そのきっかけになれば幸いです。
【書籍情報】
- 【定価】
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784046073600