この連載では育児中のパパママなら、思わず「あるある!」とうなずくような育児の悩みに、夫婦の対話形式で回答。
ユーモアあふれるやりとりでくすっと笑いながら、「視点チェンジ」することで、明日からの育児&知育がちょっと楽しくなりそうです。
連載第3回は、「育児のあるあるお悩み」の中から、「どうして子どもは、大人から見て意味がないことをするの?」と「子どものなぜなぜ期が辛すぎるのは私だけ?」を紹介します。
※本連載は『0歳から小学校低学年まで 視点チェンジで子育てがうまくいく』ためし読みから一部抜粋して構成された記事です。
➡<人物紹介>はじめまして、ワーママともです
どうして子どもは、大人から見て意味がないことをするの?
とも:子どもって大人には理解しにくいこだわりを持つことがあるよね。人によっては「意味がないから、やめなさい」って言いたくなるみたいだけど、たかちゃんはどうしてる?
たか:意味があるかどうかを決めるのは本人だよね。
たとえば、想像してみて。目の前に何が入っているかわからない宝箱を手に入れた。あなたはそれをワクワクしながら開けようと手を伸ばしている。その途端、したり顔の先輩が横からひょいとやってきて、一方的に「どうせ空だよ」「どうせそれを開けてもいいことがないよ」って口を挟んできたら、興ざめしちゃうでしょ。
大人は何十年も長く生きている分、結果がわかりきっていて、ワクワクする気持ちを忘れているから、うっかり余計な口出しをしてしまうことがある。もちろん、危険なこと、取り返しのつかないことは経験豊富な大人が止める必要がある。でも、子どものワクワクや探求心という観点を大事にして、自分で試してみる機会を尊重したいよね
たとえば、箸で物をつまめるようになった子どもが、箸を使いたがるあまり、自分が脱ぎ散らかした靴下を箸でつまんで喜んでいたとする。親からすると、衛生的によくないし行儀が悪いからやめてほしいよね。
でも、子どもから見れば、全然違う景色が広がっている。
「自分はさっき脱いだ靴下をつまむという新規プロジェクトを開始する」
「誰も踏み降りたことのない大地に、さあ旅立つぞ!」
と実行に移そうとしたその瞬間、親から、「そんなことして何になるの、やめなさい」と言われる。
せっかくこれから高く飛び立つ瞬間に、地に足がついた大人が足を引っ張っているとも言えるわけよ。
それはすごくもったいないよね。不衛生が問題なら、練習用の割り箸を渡せば解決するよね。
大人が忘れてしまったワクワクが、きっとそこにはあるから。
とも:確かにつむちゃんも、「なんでそんなことしているの!?」って思うこと、日々いっぱいしているね。目の輝きを見逃さないようにしたいなって思ったよ。
<みんなに聞いた! 子どもがやるよくわからないこと集>
- 自分の体中にペンで落書きをする
- 階段を上るとき、わざわざ手をついてくまさんになる
- 毎日石に水をあげて、いつか花が咲くのを待っている
- 雨の屋外で、シャンプーをする
- 消しゴムに鉛筆を刺して、消しゴムを粉々にする
- 靴の右と左をわざわざ逆に履く
- 黒いペンに、別の黒いペンで色を塗り、真っ黒にしていた
たか:うわー、目に浮かぶよ。本人はきっと楽しいんだろうね。
とも:目の前でやられると頭が痛くなる思いだけど、こうやって並べてみると、ほほえましいね。
<今福先生より>
空想の友達(イマジナリーフレンド)は、子どもが作る架空の友達で、特に幼児期に見られます。大人には意味がないように見えますが、話したり遊んだりすることで、安心して
遊ぶ時間を作る役割があるとされています。
子どものなぜなぜ期が辛すぎるのは私だけ?
とも:2歳頃から始まる子どもの「なんで?」「どうして?」に毎回答えるのが正直しんどいときもあるよね。どのくらいのレベルで答えたらいいか、いつも悩んでしまうんだけど、たかちゃんはどうしてる?
たか:しんどい気持ち、わかるよ。子どもの「なんで?」に答えるのは大変だし、そもそも答えられるかどうかもわからないし、答えた内容が合っているかも自信がないし、似たようなことを何度も聞かれるし、頑張って伝えても全然伝わっていないこともあるし……。
とも:すごく実感こもってるね(笑)。つむちゃんも、一時期すごかったもんね。「なんで雷が鳴るの?」「なんでお風呂からあがったあと寒くなるの?」「なんで妹より自分のほうが、誕生日の数字が後なの?」……。正直、答えるのが難しい!! ってなる質問ばっかりだった(笑)。
たか:大変だけど、僕はここが頑張りどころだと思っている。子どもの知的好奇心を伸ばす、大事なチャンスだからね。
なぜなら、子ども自身が興味や関心を持ったことに対して抱いた疑問が解けたとき、その情報はとても吸収されやすく、学びの効率が非常に高いから。
その芽をいかにつぶさず伸ばすか。せっかく自分の内側から湧き立ってきたものなのに、親に面倒臭そうな顔をされると、その芽がつぶれかねないかなって。
とも:でもさ、もし、すぐには答えられなそうな内容だったら?
たか:完璧に答える必要はないけど、少なくとも一生懸命答えようとする姿勢を見せるのはどうかな。「わからないけどまあいいや、放っておこう」ではなく、わからないなりに一生懸命考えたり調べたりする姿を見せていれば、その姿勢が手本になるでしょ。疑問に思ったことを調べるということが当たり前の習慣になると、知育としては大成功だよね。
とも:一生懸命説明しても、本当に伝わっているかどうか、だいぶ怪しいときがあるよね。子どもが小さいうちは特に……。
たか:1回の説明ですべてが伝わらなくてもいいと思ってるよ。あとは、変に嚙み砕きすぎなくてもいいと思う。なぜなら子どもはあっという間に成長するから、理解力が親の想像を越えることもよくあるはず。ちょっとレベルが高いかな? くらいの説明でもいいと思う。何度も聞いているうちに急にわかることもある。
とも:確かに、横で聞いていると「それ理解できないでしょ!?」と思うようなことを、よく説明しているよね。中学生向けくらいの内容を、5歳児に一生懸命話している姿はなかなかインパクトがあるよ(笑)。
そういえば、なぜなぜ期の大変さについてInstagramに投稿したら、高校1年生の子からメッセージをもらったことがあるよ。
「未だに、親に『なんで? なんで?』と言ってしまっています。こっちは何でも気軽に聞いていますが、親は必死ですよね。両親に感謝です!」
とても素敵な親子関係だよね。わが家も目指したい家庭像だな。
<今福先生より>
子どもの「なんで?」「どうして?」に丁寧にこたえることで、子どもの語彙の数や発話の量が増えることがわかっています。また、それによって子ども自身の考える力も育まれていくので、とてもオススメです。
「視点チェンジ」で子育てはうまくいく
子育てに悩みはつきものですが、それ以上に喜びもあるものです。この連載があなたとお子さんの日々を少しだけの楽に、楽しくできたら幸いです。