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【どうしても〝学校〟という環境が合わないようです】『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』ためし読み

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不登校のお悩みは千差万別。お子さんと向き合う中で、うまくいかないことも、どうすればいいのかわからなくなることも多いと思います。本連載では、元小学校教師で、無料のオンラインフリースクールの代表として不登校支援に取り組む福田遼さんが、家庭でできる関わり方について、わかりやすくお伝えしていきます。保護者のみなさんからよく寄せられるお悩みをピックアップし、それぞれの困りごとに対する具体的な対応策をご紹介。困ったときにガイドブックを開くような気持ちで、どうぞ気軽にご活用ください。

※本連載は『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』から一部抜粋して構成された記事です。




こんなとき、どうしたらいい?

どうしても〝学校〟という環境が合わないようです

A. 未来へ後押ししてくれる場を探す

 もちろん、そういう子もたくさんいるでしょう。
 これまで基本的には学校への再登校を目指したお話をしてきましたが、学校があまりにもストレスで、お子さんを追い込んでしまうのであれば、学校以外の選択肢を選ぶほうがいいと思います。
 学校に行くメリットや、行かないメリットをしっかりお子さんに伝えたうえで、「学校へは行かない」と結論が出たならば、「じゃあどうしようか?」とその先の道について、お子さんと一緒に話し合う時間を取りましょう。

 お子さんが安心できる居場所を得るためには、フリースクールもすごく良い選択肢だと思います。教育方針がご家庭とマッチするオルタナティブスクールを探してもいいですね。
 そうやって、自分が行く場所を持つことや、やるべきことをしっかりとこなしていくことは、お子さんの中の「自分はなにもできていない」「一生ダメなんじゃないか」といった罪悪感を消してくれる効果もあると思います。

 ただし、お子さんに合った環境になっているのか、適切な教育は足りているのか、幅広い人間関係や将来の選択肢が得られそうかなど、つねに検討をつづける心構えは持っていてくださいね。人生はいつ、どんなきっかけで路線変更してもいいのですから。
 みなさんの前には無数の道が開かれていることを忘れないでいてほしいと思います。

 大切なのは、お子さんの心身の健康と将来的に幸せを掴むことです。学校も、フリースクールも、オルタナティブスクールも、そんな未来への歩みを後押しする場所のひとつにすぎません。親子で一緒に、納得のいく道を探してほしいと思います。



不登校の子どもたちへの伴走は、ひと筋縄ではいきません。だからこそ、ひとつずつ試しながら、お子さんに合った方法を見つけていくことが大切です。再登校もその先も、一進一退。焦らずに、今できそうなちょっとしたことから取り組んでいきましょう。

【書籍情報】


著者: 福田 遼

定価
1,760円(本体1,600円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784046074072

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