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【イベントレポート】「東京大空襲はなぜ起きたか?」--角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』第16巻監修・五百旗頭薫先生による出張授業が開催されました!


 角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』第16巻の監修者・五百旗頭薫先生による出張授業が、2月27日(火)に月島第三小学校で開催されました。

【プロフィール】
五百旗頭 薫(いおきべ かおる)
1974年、兵庫県生まれ。神戸の六甲中学・六甲高校を卒業後、東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。法学博士。日本政治外交史を専攻。明治期の野党の形成、条約改正を研究した後、政治における〈嘘〉の作用や戦後の日米関係を考察している。著書に、『の政治史』(中央公論新社)、『条約改正史』(有斐閣)、『大隈重信と政党政治』(東京大学出版会)、など多数。

 

 

 授業を受けたのは5・6年生あわせて300人弱で、体育館いっぱいに集まった子どもたちがみな興味津々な様子で先生のお話に耳を傾けていました。



 今回の授業のテーマは、「東京大空襲はなぜ起きたのか?」。昨日3月10日は、79年前に東京大空襲があった日で、たった一晩の空襲で約10万人以上もの人が亡くなりました。しかし、子どもたちにとってそうした空襲や戦争の経験は、もはや過去のものとなっています。そんな現代の子どもたちが戦争や平和について考えるきっかけをつくれないか、という思いから、今回の出張授業が開催されました。
 授業では内容をわかりやすくイメージしてもらうために、角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』も使われました。


日本の歴史 別巻 よくわかる近現代史2 p149-150


 

 授業の前半では、東京大空襲がどのようにしてアメリカ軍によって遂行されたのか、その空襲に至るまでにどんな経緯や原因があったのかなどをわかりやすく解説していただきました。途中で五百旗頭先生が質問を投げかけると、積極的に手を挙げたり、自分の意見を答えてくれたりするたくさんの子どもたち。先生と子どもたちが、双方向のコミュニケーションを取りながら授業が進んでいきました。休憩時間に入ると「おもしろすぎる」とつぶやく声も聞こえ、子どもたちの心を五百旗頭先生ががっつりとつかんでいました。




 授業の後半では、さらにさかのぼって1923年の関東大震災がお話の中心になりました。
 世の中の雰囲気を変えてしまうような大きな災害が約100年前の関東で起こり、それが太平洋戦争へ向かっていく一因になったのではないか、という視点からお話をしていただきました。
 お話は、関東大震災で被服廠跡地に避難した人々を襲った火災旋風や、小学校の校名にもなっている月島地域が飛び火の影響で3年以上も孤島状態になっていたことなどにも及び、関東大震災が世の中にもたらした大きな影響を子どもたちは前のめりになって聞いていました。


日本の歴史 第14巻 p142-143


 

 授業の最後には質疑応答の時間も設けられ、子どもたちからの様々な質問に五百旗頭先生がひとつひとつ誠実に答えてくれました。「日本が太平洋戦争に敗戦していなかったら、どうなっていたと思いますか?」というような、先生が研究されている内容にも迫る鋭い質問もあり、子どもたちが真剣に授業に臨んでいたこと、この授業を心待ちにしていてくれたことがうかがえました。



 質疑応答のコーナーが終わり、大きな拍手で授業が終わった後も五百旗頭先生のもとに質問に来てくれた子どもたちがいました。授業を通じて歴史に深い興味を持ってもらえたのだなと、編集部もとてもうれしく感じました。

編集部からのお知らせ



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監修: 山本 博文 監修: 五百旗頭 薫

定価
19,140円(本体17,400円+税)
発売日
サイズ
その他
ISBN
9784041129807

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