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子育て・教育

なぜ“伝え方”が大切なのか『「あなたのため」をやめましょう 親のエゴを手放せば子どもは動き出す』ためし読み

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親が良かれと思って放つ「正論」が、実は子どもの心を閉ざし関係を壊しています。
元教員で子育てコーチである著者は、その原因はスキル不足ではなく、親が無意識に抱える「不安」というエゴにあると断言します。
本書は、自己受容を通じて自身の内側と向き合い、エゴをゆるめて本来の本音に気づくことで、言葉と親子関係を本質的に変える一冊です。
「正しい親」という呪いを解き、信頼を置くことで、一生モノの絆を築くための秘訣を紹介します。

連載第5回は、第5章「本音で子どもと関わるコミュニケーション」の中から「なぜ“伝え方”が大切なのか」を紹介します!

※本連載は『「あなたのため」をやめましょう 親のエゴを手放せば子どもは動き出す』から一部抜粋して構成された記事です。


なぜ“伝え方”が大切なのか

 自分の内側に気づき、少しずつ整えていくことで、子どもとの関わり方にも自然と変化が生まれていきます。それだけでも大きいのですが、さらにその変化を深め、関係性をより豊かなものにしてくれるのがあります。

それが「伝え方のスキル」です。このスキルを手に入れることで、あなたの子育ては本格的に変わっていくでしょう。

エゴは隠さずそのまま伝える

 さっそく一つひとつのスキルについて入っていきたいところですが、ここで、意外に思われるかもしれない大切なポイントをお伝えしておきます。

 それは、感情も含めてエゴを見つけたら、それを無理に隠さなくてもいいということです

 もちろん、第4章までに見てきたように、エゴをゆるめていくプロセスは必要です。しかし、それは一朝一夕に解決できるものではありませんでしたね。

 ですから、自分の中にある不安や恐れを見つけたときは、隠そうとせず、素直に伝えていく(自己開示していく)ことが大切です。

 無理に隠そうとすると、親子関係に距離を生んでしまったり、余計に自分のエゴを強めてしまったりということが起こります。

 なので、できる限り今の自分をありのままに表現するのです。たとえば、

「お母さんはあなたのそういう姿を見ると、どうしても心配になって怒っちゃうん

だ」

「お父さんは、ついあなたに1回で聞いてくれることを期待しちゃうからイライラしちゃうんだよね」

 など、自分の感情もエゴも含めて、そのまま〝等身大の自分〞で伝えることで、親が一人の人間として見えるようになり、子どもも安心して本音を出しやすくなるという変化が生まれます。

 これは、押し付けではありません。絆を築いていくために必要な自己開示です。

 そして、このように親が自己開示していく姿勢は子どものメンタルの安定にも良い効果をもたらします。もしできるのであれば、

「今、そんな自分をゆるめられるように努力してるんだ。でも、まだ出ちゃうときがあるから、そのときはごめんね」

 など、親自身も自分と向き合っていることを伝えるのも大切です。

 子どもは、成長しようと頑張っている親の姿からたくさんのことを学びとっています。完璧な親であろうと取り繕うよりも、今現在の等身大の自分で向き合うことの方が、子どもとのより良い関係につながっていくのです

正しさの押し付けが関係を壊していく

良かれと思って熱心に指導するほど、子どもたちとの間に冷ややかな溝が広がり、やがて学級崩壊へ……。元教員である著者がどん底の経験から直面したのは、子どもを伸ばしたいという純粋な愛情ではなく、自分の評価や立場を守りたいという「親(教師)のエゴ」でした。正しい言葉や巷のテクニックに飛びつく前に、まずは自分の「あり方」を見つめ直していきたいですね。



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