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さかなのおにいさんかわちゃんさんに特別取材!! 「クラゲに隠れて身を守るとか言いつつエボシダイ時々食べられてんのかーい!」 思わずツッコミたくなる世界の魚たち

お魚愛あふれるがゆえの鋭い洞察と奥深いツッコミ、そして唯一無二の可愛いイラストレーションがたまらない「さかなのおにいさんかわちゃん」さん。お魚への目覚めから、いま話題沸騰中の最新刊『全国クセすご水族館図鑑』のお話まで…お魚のことをたくさん聞きました!



――「さかなのおにいさんかわちゃん」さんがお魚に目覚めたのはいつごろですか?
 幼い頃はどちらかというと昆虫が好きで『ファーブル昆虫記』を読んでいた子どもでした。幼馴染のたっくんという友だちがお魚好きで、お互いに昆虫や魚の話をし合うような仲でした。そこで一緒に図鑑を読んだり水族館行ったり釣り行ったりするようになって。
 その子が小4で転校する時に、お別れのしるしにって一緒に読んでた図鑑を僕にプレゼントしてくれました。沖縄の毒のある魚だけが載っている大学の研究資料みたいな本で、今考えたらすごくレアな図鑑だったんですけどね(笑)。その子がいなくなった淋しさもあって、その図鑑を読みこむうちにお魚にグッとハマっていったんです。



――幼馴染のたっくんとその後に再会されたと聞きました。
 そうなんです。たっくんは生物の先生になっていて、自分のラジオ番組にゲストとして出演してもらったことがありました。見た目はすっかり大人になってはいるのですが昔のままで。お互いにお魚の話をしていたら5歳の時にヤクルトを飲みながらいろいろな生きものの話をしていた時と何も変わらなくて嬉しかったですね。たっくんはたっくんでずっとお魚が好きで、今でも仲良くしています。



――『角川の集める図鑑GET!魚』ご覧いただきありがとうございました。
 すごく面白かったです。 図鑑って平たいというか、正しい情報が羅列されているものという印象があったんです。『GET!魚』は掘りたい人は掘れるように読みものになっているところがめちゃくちゃ良かったです。
 僕は学生時代にバックパッカーをしていたんですけど、メコン川が好きでメコン川とチャオプラヤ川のあたりに数か月滞在したことがありました。このあたり(『GET!魚』7章)に出てくるお魚を毎日ずっと見ていたんですよね。まさにこんな感じで(『GET!魚』P186-187)メコンオオナマズを釣ったこともあります。足元にキノボリウオがいたり、キッシンググラミーが普通に泳いでいるんですよね。



――ツッコミたくなるお魚はいましたか…?
 めっちゃいました(笑)! 「クラゲに隠れて身を守るとか言いつつエボシダイ時々食べられてんのかーい!」とか「サケスズキ、サケでもスズキでもないんかーい!」とか「エレファントノーズフィッシュ鼻かと思ったん下あごだったんかーい!」とか。東南アジアや日本でも見られるタウナギはウナギっぽいけど全然ウナギじゃなかったりして。ウナギではなくボラに近いというのも、もうわけがわからないし(笑)。あと、普通に深海魚のヨコヅナイワシですよね。さらに巨大なの発見されたら名前どうするのかなと(笑)。



――多岐にわたるお魚の活動、共通点は「魚の魅力をおもろく伝えたい」
 僕は関西人なので何でもオチをつけたくなるんです(笑)。アナウンサーやラジオ番組でのDJ活動などもしているので得意なことは伝えることや届けることですが、とにかく「魚の魅力をおもろく伝えたい」という思いがやっぱり一番強いですね。
 今月発売した『全国クセすご水族館図鑑』はコロナ禍で水族館が困っているという話を聞いていたので、何とか応援できないかという気持ちからInstagramで「おやすみ水族館」を連載したことが始まりです。生きものの面白さはもちろんなんですけど、実は水族館や水族館の方々の面白さも伝えたくて、実際に日本全国の水族館を80館以上めぐってアポ無し取材をして絵を描きました。
 僕は自費でアポ無し取材するのが絶対に良いと思っていて。なんだったら好きだと思ったら年パス買うって決めてて。アポを入れてしまうとやっぱりお客様待遇になってしまって、自分の感動じゃなくなってしまったりもするんですよね。だからまずは自分の目で見てまわります。それで見終わったあとにインフォメーション行ってあたかもアポを取っていたかのように「館長さんに会いたい」と言います(笑)。
 いろいろなメディアに出させていただいているからこそ実感するのですが、本は大切な人に渡せるのが良いところですよね。最新刊の『全国クセすご水族館図鑑』も大人だけでなく、生きものが好きな子どもたちにも楽しんでもらえたら嬉しいですね。

――さかなのおにいさんかわちゃんさん、ありがとうございました!!(編集部)

写真提供:さかなのおにいさんかわちゃんさん

プロフィール】



さかなのおにいさんかわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“オモロい”生態や海の大切さをイラストや歌で伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。オチとツッコミで展開するさかな4コマ解説はテレビやイベントで人気! 情報番組での水族館紹介や釣り番組ナビゲーター、ラジオDJとしてもレギュラー出演。イラスト掲載したSNSのフォロワー数合計55,000人以上(2022年7月現在)。テレビ東京系列「シナぷしゅ」作詞作曲・うた・イラストを制作した「おさかなしりとりずかん」が全国放送中。著書に『ツッコミたくなるおさかな図鑑』(ワニブックス)、『すしぞくかん』(高陵社書店)がある。2022年7月7日に最新刊『全国クセすご水族館図鑑』(中央公論新社)が発売され日本全国のお魚好きの間で大きな話題をよんでいる。

■お知らせ■

①さかなのおにいさんかわちゃんさんからのお知らせ
2022年7月7日に『全国クセすご水族館図鑑』(中央公論新社)が発売されました!!
北海道から沖縄まで全国の水族館の「クセすご!」な魅力を、通ならではの目線でフルカラーイラスト+4コマで紹介! 各飼育員さんからのメッセージ、一番お金がかかる生き物は?どうやったら飼育員さんになれるの? などコラムも充実。水族館へ行きたくなる、ガイドブックを超えた親子で読めるイラスト図鑑。日本全国の水族館関係者も大注目の一冊です。



②編集部からのお知らせ
角川の集める図鑑GET!シリーズ待望の学習図鑑『GET!魚』が発売!! イベントなどの最新情報は編集部公式Twitter(@ZUKAN_GET)をチェックしてね!



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