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「読み方が分からない」の壁を乗り越えてきた、誰でも楽しく「読める」図鑑 教育家・見守る子育て研究所所長の小川大介さんインタビュー

オンラインサロンやツイッターでも話題の教育家・小川大介さんご推薦!! 教育界のプロに「角川の集める図鑑GET!」シリーズ独自の魅力を分析していただきました。



「角川の集める図鑑GET!」シリーズの一番の魅力は、「読む」という表現がぴったりくる

教育家の小川大介です。このたび創刊された、「角川の集める図鑑GET!」シリーズ『恐竜』『動物』『昆虫』をそれぞれ楽しく「読ませて」いただきました。これから、その感想をお話しさせていただこうと思うのですが、いま私は「読ませて」とわざわざ強調した書き方をしました。それは、「角川の集める図鑑GET!」シリーズの一番の魅力が、「読む」という表現がぴったりくるところにあると思うからです。どういうことか、背景となることから少し詳しくお話ししていきます。

私は、子ども本来の力を引き出す「見守る子育て」を世に広める活動を行っているのですが、大切にしている考え方の一つに「遊びと学びを分けない」というものがあります。6000家庭以上の子育てと学習に関わってきた経験から断言できるのですが、子どもたちは遊んでいる時にこそ学びのアンテナがビンビンと立っているものです。楽しいからこそ興味がわき、好奇心が動き、出会った知識や情報が記憶に残っていきます。学び上手な子ども、学ばせ上手なご家庭の共通点は、学んでいる時にも遊び心を発揮し、楽しめるところにあります。

そんな子どもの特性を踏まえて、私は、ご家庭のリビングを「学びに出会える環境」にすることをこれまで推奨してきました。リビングを知的好奇心の発信地にするためのアイデアを詰め込んだ書籍(*)も刊行しているほどです。そのリビングを学び環境にするための本の中で、もっともページ数を割いているのが実は「図鑑」です。


小川大介さんの著書『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)では学習に役立つ図鑑の使い方が紹介されています。


これまでの図鑑は高いハードルがありました

図鑑の魅力は一言で説明できるものではありませんが、こと子どもたちの成長という視点で捉えた時には、「膨大な知識に触れることができる」「映像情報と言葉の情報とに同時に触れられるので脳が大いに刺激される」「想像力が引き出される」「グループ化の視点を学べることで科目学習の基礎が養われる」「調べる力が育つ」「疑問が解決した時の喜びを味わえる」といった点が挙げられるでしょう。 世間一般のイメージとしても、物知りな子、考えることが好きな子、算数や理科が得意な子は、図鑑が好きなことが多いのではないでしょうか。

そんな図鑑ですが、では子育て家庭のどこでも活躍しているのかというと、どうもそうでもないようです。私のもとに寄せられる子育て相談でも、「やっぱり図鑑は子どもに買ってあげた方がいいのだと分かっているのですが…」と言いつつ、実際に買うかどうかはとても迷っているという声をよく聞きます。その大きな理由は2つ。 1つは、子どもが図鑑に興味を示しそうにないので、買っても無駄になりそう。 もう1つは、親の自分が図鑑に興味を持てないので、子どもを上手く導く自信がない。

「図鑑の読み方が分からない」という壁を乗りこえてきたようです

そうなのです。先もお話したとおり、図鑑の魅力は数多くあるのですが、これまでの図鑑はただ一点だけ高いハードルがありました。それは、「自分から興味を持ってページをめくれる子でないと、楽しめない」という点です。 「知りたい、不思議だな、なぜなのか気になる」といった心の動きがあって、さらに、「調べよう、探そう、比べよう、自分で考えてみよう」と能動的に頭を使える子は、図鑑のページをめくって、そこに出てくる写真やイラストを見て、説明を読んで、またページをめくって楽しむことができます。情報好きな子とも言えますね。 一方、物語を読むことが好き、ままごとが好き、家族や友達とおしゃべりすることが好き、外で走り回ることが大好き、といったタイプの子は、図鑑に興味を示さないことがよくあります。なぜなら、こうした子どもたちはストーリーを追っていくことが好きだったり、全身で楽しさに浸ることが好きだったりするため、図鑑を開いてもそこにある写真やイラストをどう「読んだら」いいのか、「味わったら」いいのかが分からないからです。 知的好奇心が欠けているとか、考えることが苦手ということではないので安心してくださいね。ただ、図鑑の「読み方」が分からないだけです。 図鑑をあまり楽しいと思ってこなかった親御さんたちなら、この「読み方が分からない」という言葉がピンとくるのではないでしょうか。 図鑑を開いて目に飛び込んでくる、写真やイラストたち。「なるほど」「ふーん」と感じたあとに、「で?」となる、あの感じです。話が続かないってやつですね。 これまでの図鑑にとって、これは宿命的とも言える壁でした。



この図鑑は、物語を読むように、テレビ番組を見るように、謎解き遊びをするように、「読み進めることができる」のです。この感覚は私にとっても非常に新鮮なものでした。 表紙を見ただけでは、よくある図鑑のようですが、カバー裏の監修者のメッセージを読んでから、冒頭のマンガページを読み進めると、探検物語を読むような気分で続きのページを開けるのです。しかも、スマホやタブレットを使ってカードを集めながら自分の図鑑を作っていくというアクションが準備されていますから、まさに「遊び」がありますし、コレクションしていく楽しさも味わえます。

読むというより、実際に探検・旅行しているような感覚




なにより私が感心したのは、図鑑の構成です。たとえば「恐竜」では、ジュラ紀や白亜紀などの時代別に、当時の地球の様子と共に、そこに生息する恐竜たちが今まさに動いている瞬間を切り取ったように描かれています。まるで恐竜のアニメを見ているような錯覚を覚えながら、でも図鑑ですから情報はきちんと書かれている。かつ、時代ごとに生息地域別にも分けられているので、まずは今で言うところの北アメリカ、次は中国、そのあとヨーロッパといった具合に、地球上を移動しながらそれぞれの物語を読むことができます。 同様に、「動物」なら「環境別」×「生息地域別」という構成で、動物それぞれの生態の違いを語りかけてくれました。「昆虫」も「生息地域別」に代表的な昆虫種(目)が整理されているので、昆虫の図鑑なのだけれど、熱帯アジア、オーストラリア、日本などの地域それぞれの自然環境が肌感覚として伝わってくるような体験をしました。 読むというより、その地を実際に探検・旅行しているような感覚でしょうか。



また、このシリーズは、考える力を育むことをコンセプトにしているということで、章ごとに「GET!ミッション」という問いかけが準備されています。私は中学受験指導の専門家でもありますが、この「GET!ミッション」の問い方はなかなか絶妙です。たしかにページをめくっていけば答えは書かれているのですが、注意を払わないと見過ごしてしまいますし、答えそのままの表現で書かれているわけではないので、若干の読解力も求められるようにできています。近年の中学入試では、子どもたちの思考力を試すために、単純な知識を問うばかりではなく、複数の知識や条件を組み合わせてその場で考えさせる問題が増えてきているのですが、この「GET!ミッション」の問いもまた、子どもたちの思考力を刺激するものになっています。

ということで、私は今回「角川の集める図鑑GET!」シリーズを楽しく読ませていただきました。 もともと図鑑好きの子どもたちはもちろん、今まで図鑑にあまり馴染めなかった子どもたち、むかし子どもだった人たちにこそお勧めしたいシリーズです。 それぞれの図鑑が描き出すストーリーをお楽しみください。

【小川大介さんプロフィール】



小川大介(おがわ・だいすけ)
教育家・見守る子育て研究所所長。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」(https://www.e-julen.jp)主任相談員。
1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。受験学習はもとより、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中。自らも「見守る子育て」を実践し、一人息子は電車の時刻表集めやアニメ「おじゃる丸」に熱中しながらも、中学受験で灘、開成、筑駒すべてに合格。『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)、『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』『子どもを叱りつける親は失格ですか?』『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』(すべてKADOKAWA)など著書・監修ともに多数。最新刊として『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)を8月刊行予定。


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