連載

  1. ホーム
  2. 連載
  3. コラム・エッセイ
  4. ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ 文:すっちー(臨床心理士)
  5. 比べてみた! インドと日本の小学校 ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ

比べてみた! インドと日本の小学校 ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ

そこで今日はインドから日本に1年ぶりに帰ってきた感じた、インドと日本の小学校の違いについてご紹介したいと思います! 

インドの学校と言っても、娘が通っていたのはニューデリーにある日本人学校。生徒も先生も保護者も日本人。教科書も授業も日本語。「あれ? もしかして日本の学校とそんなに違わないのでは?!」と思ったあなた、私も最初そう思ったけど、やっぱり違った日印の学校。大きく3つの違いをご紹介します。

①”お掃除の人”がたーっくさんいる

 



とにかく印象的なのが、廊下や階段でお掃除をするインド人スタッフさんの姿。その数多分5人以上。生徒数二百数十人のこじんまりとした学校に、です。掃除のほかにも、雑用を担当する教師以外のスタッフさんがたくさんいました。日本でいうところの「用務員さん」にあたるのかな。日本の学校の用務員さんは、1つの小学校に1人か2人ですよね。

これは以前にもご紹介した「メイド文化」にも通じるインドの文化によるもの。掃除は掃除担当の人が、切れた電球を変えるのは電気担当の人が、校庭の木の手入れは植木担当の人が、という風に細かく担当分けされているんです。一般家庭にも、掃除担当・料理担当と2人のメイドさんがいるのが当たり前のインドならでは。なんでも自分でやる日本と大きく違うところです。

つまり先生は教えるだけ。掃除もゴミ拾いも電球交換もしない。「ザ・分業社会」なんですねー。日本の学校の先生って、掃除して、給食配って、掲示物作って、プリント配って、先生1人でぜーんぶやるので「インドの小学校がうらやましい」ポイントなのではないでしょうか! 「日本の学校、お掃除の人がいないの!!」と娘が驚いていたくらい、インドの学校には“お掃除の人”たーっくさんいました。

②中庭があり、草や木がいっぱい


これが中庭。インドの学校との交流行事の時の写真です。


次は、建物について。学校の建物はコンクリートの3階建てでしたが、大きな中庭がありました。暑い暑いインドで暮らす昔ながらの知恵のようです。中庭を囲むようにして、教室が並んでいるので、風通しがとてもいい。どこに誰がいるか見つけやすいし、人の動きを把握しやすい。そして、中庭にも校庭にも、木や草花がたくさん植えてあります(正確には「生えています」)。

インドの人は植物が大好きで、家の中にも道路にも公園にも植物がたくさん! もちろん学校にもたくさんありました。目は癒されるし、木陰は涼しいのですが、嵐の後にはあちこちで木が倒れて道をふさぎます。娘の学校でも「マンゴーの木が倒れたので、スクールバスが出発できません!」ということがよく起き(笑)、その時は大変なのですが、日本のすっきりとした校庭を見るたび、トラブル込みの大らかさ、自然の中で生きる感じはインドっぽくてよかったなあと感じます。


インドの車窓から。木がいっぱい。


③遠い、バス通学


バス停に現れるスクールバス


 そして日本とインドの学校の違い、なんと言っても学校が遠い! 日本人学校があるだけありがたい海外なので文句は言えないのですが、インドの自宅から学校まで13キロ、道路が込んでいるので車で30分以上かかります。

一方、娘が今通っている日本の学校は、350メートル、徒歩分の距離です。ほとんどの忘れ物は「諦める」一択! でも、給食がないのでお弁当の忘れ物だけは届けなくてはいけません。スクールバス通学なので、寝坊したらバスが出発してしまいます。帰りもバス停に親がいないと、子どもを乗せたままバスが学校まで帰ってしまい、自分でまたお迎えに行かねばならず……。

この朝夕の緊張感が親としては一番のストレスでした。「親子ともどもよく頑張った!」と自画自賛して、「比べてみた」記事を終えたいと思います。 



さて、ニューデリーにある日本人学校は、インドの他の学校と同じく4月から8月現在まで完全オンライン授業でした(8月は夏休み)。コロナ感染拡大のため、学校再開の許可が下りないんですね。1日も早い終息を願いつつ、限られた条件の中で前向きに頑張る子どもたちと先生方に、心からエールを送りたいと思います。

 次回は、「インドに行ってよかったなーと思うこと」について書きたいと思います。

作家プロフィール

関連記事