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「在宅勤務、無理―!」な時のアドバイス ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ

まず、みなさんに質問です。私は企業の中と外でカウンセリングを10年ほどやっていたのですが、1年の中で相談が多くなる時期というのがあります。いつ頃だと思いますか? 

 

答えは、お盆休みと年末年始前後です。 どうして? おそらく「家族との距離が近くなるから」です。相談内容も「家族のこと」が増えるんです。家族が近くにギュッと集まると、それだけ悩みがストレスが多くなる。家族の関係が悪くなる。当たり前のことなんですね。



なので、もし今これを読んでいるあなたがストレスを感じていても、それは当たり前のことです。まずは、当然で、自然で、なるべくしてなってるんだと知ってください。あなただけじゃないし、あなたのせいでもありません。家族時間を楽しんでいる他の人と比べて落ち込む必要もないし、在宅勤務ができない人と比べて「恵まれてるのに」って罪悪感を持つ必要もありません。

ただですね、「家族がギュッと集まる中で在宅勤務をしている」ことがストレスになるのはすぐ想像できますが、「何がストレスになっているか」はすぐはわかりません。それは人の数だけあるからです。

イライラの相手が夫なのか子どもなのか自分なのか、どんなところにイライラするのか、聞いてみないとわかりません。だから、自分で自分に聞いてみましょう。もうね、イライラし始めちゃっていると、「全部ストレス!」って答えたくなると思いますが、そこをぐっと堪えて、「何にイライラしてるんだ?私は」「何がストレスなんだろう?」って自分に問いかけてみてください。

 

で、書きだしてみてください。リスト式でもいいですが、マインドマップ式がおススメです。


マインドマップのイメージです


やり方をご紹介しますね。

①まず、紙を横向きに置き、真ん中に解決したいことをを大きく書いて、四角で囲みます「イライラするのをなんとかしたい」「在宅勤務を乗り切るために」など

②次に、真ん中の枠から、線をつないで思いついたことをどんどん書いて丸で囲んでいきます。「仕事の時間が確保できない」「子どもにずっと話しかけられる」「3食料理するのがストレス」などなど、どんどん書いていきます。仲間っぽいものは近くに書き、A→B→Cという風に順番っぽくなっているものは、順番に線でつないでいきます。「仕事の時間が確保できない」→「子どもが寝てからする」→「睡眠不足」といった具合に。

③出てこなくなったり、紙がいっぱいになったところで終了します。

④全体を眺めて特にストレスなことは、赤や青で色をつけ、目立つようにします。

⑤解決に役に立ちそうなこと、うまくいきそうなこと、はないか考えてみます。小さなことでオッケーです。例えば、「睡眠不足」だったら、「土日にがっつり寝る」「お風呂は1日おきにする」「子どもにマッサージごっこしてもらう」「寝る前にラベンダーオイル嗅ぐ」などなんでもOK。

⑥どれか1つやってみる。

以上です。


 

ひと目で自分の状況が一望できると、ちょっと爽快な気分になれるんです。また、「自分の頭で整理して、1つやることを決める」というプロセスそのものが、「自己効力感」を高めてくれて、癒し効果があります。1人でやるのが難しい時は、ご夫婦でやってみたり、お子さんとやってみるのもおススメです。

この時は相手を責めるムードにならないように、「ちょっといっぱいいっぱいになって困ってるから、一緒に考えてくれる?」なんて言いながら、真ん中に【ママ(パパ)を楽にするぞ!作戦】なんて書いてから、作戦会議を始めるといいと思います。

 今日お伝えしたことは、「メタ認知」という手法をもとにしています。 科学的に実証されている方法なので、だまされたと思ってぜひやってみてくださいね! ではー。

 

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