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【レビュー】あの好奇心旺盛なプリンセスが帰ってきた! ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』10周年記念、同作がアニメ絵本に

はじめての世界へのあこがれ

小学生くらいの子どもたちにとってはじめてのプリンセス映画が『塔の上のラプンツェル』だった!……という子もいるのではないでしょうか。
2010年公開の映画『塔の上のラプンツェル』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品の記念すべき第50作目であり、初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」でした。
閉じ込められた塔の中でも、好奇心いっぱいで、長い髪を自由自在に操り飛び回り、ときには自慢のフライパンを武器に悪者とたたかうこともいとわない……。元気なプリンセスのラプンツェルに心を奪われた人も多かったはず。

あれから10年を経て出版されたアニメ絵本『塔の上のラプンツェル』は、オールカラーで、漢字はもちろんカタカナもすべてふりがな付き。1年生や未就学のお子さんでも、ひらがなが読めれば読むことができます。
ラプンツェルのいろいろな表情がクローズアップされ、絵本として読むことでストーリーの理解が深まりそう。それぞれのキャラクターの魅力をあらためて味わえます!


「いつもゴーテルがやっているように塔を下りていきました」足が草に触れ、一気に喜びをはじけさせるシーン。


おはなしと絵を見比べることで、よりリアルな作品体験に

絵本のよいところは、映像だとさーっと場面が流れてしまうシーンでも、じっくりその場面にとどまって味わえるところ。主人公以外のキャラクターを観察したり、おはなしと絵を見比べたりして、よりリアルに感じることができます。


逃げたどろぼうのフリンを追う、兵隊の隊長の馬マキシマスと、いなくなったラプンツェルを探すゴーテル。


たとえばラプンツェルに自分のことを「お母さん」だとうそをつき、ラプンツェルを塔に閉じ込めていたゴーテル。ラプンツェルの金色の髪の力で若さを保っているため、いなくなった彼女を必死で探します。いつもはラプンツェルに髪を下ろしてもらって窓から塔に出入りしますが、このときは隠してあった入口から塔に入ります。ラプンツェルを閉じ込めている塔にいつでも出入りできる階段があったのです!
「外は危ないから」と心配そうなふりをしながら、時々、ぐっと意地悪い表情を見せるゴーテルにドキッ。
また当初はどろぼうのフリンを追いかける立場だった、兵隊の隊長の馬、マキシマス。ふてぶてしさは変わらないながらも、途中からラプンツェルとフリンを助けてくれる様子も絵本でばっちり見られます。

ドキドキのシーンを何度でも!

もちろん、やっぱり特別なのは、ラプンツェルが塔を出るきっかけになるフリンとの出会いをはじめ、ふたりの名シーンの数々。
長く美しい金色の髪で、塔にしのびこんだフリンをぐるぐる巻きにするところや、惹かれあうようになったふたりがついに王国に入り、湖のボートの上で、空にのぼっていくあかりを見つめるシーン……。最後、ラプンツェルを髪の魔法から自由にするために、フリンが命をかけてとった行動の瞬間も!
ドキドキのシーンを、何度でもくりかえし楽しめるのが、アニメ絵本の醍醐味ですね。


ボートの上で見つめあうふたり。


個人的には、酒場のいかつい男たちが夢を語るシーンがお気に入り。恐ろしげな左手がかぎづめの男が「おれのゆめは、ピアニスト」、青白い顔の男が「こいびとがほしい」と言ったり……。そんな彼らのハッピーエンドもちゃんと最後におさめられています。


森の中の酒場で会った、いかつい男たちにも夢があって……。いさましいラプンツェルに注目。


見逃しがちなキャラクターの表情やサイドエピソードが楽しめれば、クライマックスの感動もより盛り上がりますよね。
子どものいつでも手の届くところにあって、ページを開きさえすればその世界に触れることができるという手軽さは、まさしく本ならでは。映画を観たことがあるお子さんはもちろん、まだ観ていないお子さんにもおすすめです。
また、コロナ禍で外出しにくい子どもたちにとって、塔の中でも前向きな気持ちであれこれ趣味を楽しむラプンツェルの姿は、共感したり、ちょっぴり参考になったりするかもしれません。
プリンセスや勇敢な女の子が好きなお子さん、そしてラブストーリーや魔法が好きな子どもたちにもぜひどうぞ。

本の詳細はコチラ!


監修:ディズニー

定価
本体1600円(税別)
発売日
サイズ
AB判
ISBN
9784041108772

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