
「日本おもちゃ大賞2025」授賞式
8月21日(木)、東京国際フォーラムで「日本おもちゃ大賞2025」授賞式が行われました。25年は一体どんなおもちゃが登場し、どのようなトレンドが生まれるのでしょうか⁉ 「ヨメルバ」では25年のおもちゃのトレンドと、「日本おもちゃ大賞」 9部門のうち、知育や学習にも役立つエデュケーショナル部門の商品をメインに紹介します!
▼目次
■25年のおもちゃのトレンドは6つ!
キーワード1: 革新&チャレンジの「注目!最新おもちゃ」
キーワード2: 25年の最注目ジャンルは「パズル&ゲーム」
キーワード3: α世代に刺さる「イマドキおもちゃ」はコレ!
キーワード4: 多様化、細分化する「最新キダルトトイ」
キーワード5: これぞおもちゃの真骨頂!「アクショントイの最前線」
キーワード6: 知育玩具のキーワードは「体験」と「作る」
■日本おもちゃ大賞とは?
① 五感で楽しむ知育遊び♪『まげて!のばして!くっつけて!くねくねチューブメカシリーズ バイキン UFO』
② 12の遊びが詰まった『運動・知育・遊びもいっぱい!GoGo!アンパンマンサイクリング』
③ 『ビルダー クリエイティブセットⅡ』で手と目の協調性の練習を!
④ 創造力&立体把握能力を育む『立体ドット絵メーカー』
■ 今回、エデュケーショナル部門で大賞に選ばれた商品はこちら!
⑤ いつものトミカ&プラレールと一緒に遊べる『トミカ・プラレールブロック のりものブロックタウン ボックス』
■ 担当者さんにお話を聞きました!
『トミカ・プラレールブロック のりものブロックタウン ボックス』 株式会社タカラトミー トミカ事業部 マーケティング課ご担当者様
『ビルダー クリエイティブセットⅡ』 ラベンスバーガージャパン株式会社ご担当者様
革新的なアイデアを盛り込んだり、新たなチャレンジに取り組むおもちゃがそろいました。デジタル部門大賞の「Tamagotchi Paradise」は、大人気たまごっちシリーズの新製品。細胞レベルから宇宙レベルまでのお世話ができる革新的な機種です。電気機器メーカーであるシャープが開発したコンパニオンロボット「ポケとも」にも注目を。最新のAI やGPS 、Wi-Fi といったさまざまな技術を駆使した、自由かつ自然なコミュニケーションが取れる本格ロボットです。

Tamagotchi Paradise- Pink Land/Blue Water/Purple Sky-/バンダイ
今年は特にパズルやゲームの商品に多彩かつ斬新な商品が豊富にそろい、最注目のジャンルに。パズル系ではベーシック部門大賞の「ルービックキューブピクセル」が、面をそろえるのではなく、面を飛び越えて模様を作る新しい遊びを提案。ゲームジャンルでは昭和~平成の名作ゲーム「ブタミントン」が復活して話題となり、ゲーム&パズル部門で大賞を受賞!

ブタミントン/メガハウス
α世代(2010年から24年ごろに生まれた世代)に人気のキャラクターにも魅力的な新製品がたくさん登場。「アクぬい サンリオキャラクターズ」は、マスコットぬいぐるみとアクリルスタンドを組み合わせて飾ったり“ぬい撮り”が楽しめます。「FUNSHOT(ファンショット)」は、撮りたい今を見逃さない3秒起動のダイレクトシャッターや1 日1 回ランダムで届く撮影通知などが特徴、α世代のトレンドを反映したデジカメです。

アクぬい サンリオキャラクターズ/セガ フェイブ
遊び心を持った大人層を指すキダルト層を対象としたおもちゃも満載。「本当に録音再生!レトロmini CD プレイヤーマスコット~メタリックカラー」は、昔懐かしいCD プレイヤーをミニサイズで再現したカプセルトイ商品。CDを入れると本当に録音再生ができます! そしてキダルト部門大賞の「はずる ポケットモンスターシリーズ」は、モンスターボールをモチーフにした金属製立体パズル。大人向けのインテリアとしても人気になりそう。

はずる ポケットモンスターシリーズ/ハナヤマ
アイデアに富んだユニークな動きやアクションが魅力のおもちゃがトレンド。「跳んでもキャ~ット」は、付属のねこじゃらしをネコちゃんの顔の前で揺らすと、ドラムロールに合わせて3連続でジャンプします。一方、変形遊びの醍醐味が楽しめるのがバラエティ部門大賞の「ポケモンチェンジ ピチュー/ピカチュウ」。変形前と後で2体のポケモンの姿を楽しめる商品で、こだわりの造形がポイントです。

ポケモン ポケモンチェンジ ピチュー/ピカチュウ/バンダイ
25年は「体験」を通して学んだり楽しんだりできる商品や、「作る」楽しさを味わえる知育玩具に注目です。「体験」では、「モ~モ~ミルク!コロッとたまご!ふれあいアンパンマン牧場」が小さいお子さんに最適。牧場体験を通じて、身近な牛乳や卵などがどうやってできているのか学べます。同じくアンパンマン玩具の「まげて!のばして!くっつけて!くねくねチューブメカシリーズ バイキンUFO」は、「作る」をテーマにした商品です。

モ~モ~ミルク!コロッとたまご!ふれあいアンパンマン牧場/アガツマ(25年9月発売)
「日本おもちゃ大賞」は、単に「売れる商品」を選定するためのものではありません。新しいおもちゃを生み出す作り手、メーカーのチカラを刺激し、モチベーションアップをもたらすことで業界全体の活性化を図るのが最重要の目的です。08年に創設され、今年で17回目を迎えます。
今回「ヨメルバ」では、 9部門のうち「エデュケーショナル部門」(知育・教育・教科学習に役立つ玩具)で優秀賞に輝いた5つの商品を取り上げます!

選ばれたエデュケーショナル部門の5商品
【エデュケーショナル部門に該当するもの】
「ベビー・知育・遊びながら学べるものなど」豊かな情操の発育、知識・知恵の発達に寄与する、知育・教育・教科学習に役立つ玩具
【審査基準】
・新しい技術や機能、提案など着眼点に優れているか
・付加価値、プレイバリューなど遊びの楽しさに優れているか
・話題性、市場性があるか
優秀賞商品の1つ目はアンパンマンでおなじみの、ばいきんまんのおもちゃ。チューブと吸盤の感覚がクセになる、新感覚の組み立て玩具が登場しました。吸盤をピタッとくっつけて、チューブの曲げ伸ばしをしたり、吸盤で組み替えたり、自分だけのバイキンメカが作れます。五感で楽しむ知育遊びに子どもたちは夢中になるはず。

まげて!のばして!くっつけて!くねくねチューブメカシリーズ バイキン UFO/バンダイ
【対象年齢】
3歳以上
【希望小売価格】
4,180円(税込)
2つ目もアンパンマン関連の商品です。テレビにつないで室内サイクリング、ハンドル操作やペダルを漕ぐことで 12 の遊びができます。ペダルを漕いでアンパンマンとパトロールしたり、ばいきんまんと競争しよう! 遊べるだけでなく、子どもの運動と知育にも役立ちますよ。また、サウンドプレイモードにすると、サイクリング本体から音が流れます。

運動・知育・遊びもいっぱい!GoGo!アンパンマンサイクリング/セガ フェイブ(25年11月発売)
【対象年齢】
2歳~5歳(体重25kgまで)
【希望小売価格】
24,200円(税込)
3つ目は、北欧発の玩具。ドライバーやハンマー、レンチなど、本物そっくりの工具を使って組み立てが楽しめます。トライ&エラーを繰り返し、子どもたちは遊びながら創造力を育みます。日本おもちゃ大賞の審査員からは、「子どもたちが手と目の協調性を練習するチャンスを生み出せる」ことが評価され、優秀賞に選ばれました。

ビルダー クリエイティブセットⅡ/ラベンスバーガージャパン
【対象年齢】
3歳以上
【希望小売価格】
16,500円(税込)
4つ目は、スティックを挿して立体的なドット絵作りが楽しめる「立体ドット絵メーカー」。6 色合計 650 本のスティックを使って自由な発想で、または作例集を参考に作品作りができます。作品作りを通じて、創造力や立体把握能力を養える知育玩具です。ドット絵は大人にとってはどこか懐かしく、子どもにとっては新鮮です。親子で一緒に楽しんでみては?

立体ドット絵メーカー/くもん出版(25年10月発売予定)
【対象年齢】
5歳以上
【希望小売価格】
6,930円(税込)
見事、大賞に輝いたのは「トミカ・プラレールブロック のりものブロックタウン ボックス」。知育玩具としては初めてのトミカのプラレールブロックです。初めてでも組み立て方は簡単で、既製品の「トミカ」「プラレール」と一緒に遊ぶこともできます。乗り物ならではのアクションギミック&乗り物の特徴が学べるブロックが満載です。乗り物に加え、情景パーツが付属。おかたづけが便利なボックス付きで、フタはレールや道路としても遊べます。

トミカ・プラレールブロック のりものブロックタウン ボックス/タカラトミー(25年10月発売)
【対象年齢】
3歳以上
【希望小売価格】
9,020円
今回、ヨメルバ編集部が注目したエデュケーショナル部門の2商品の各担当者さんにお話を聞くことができました!

一部の乗り物にアクションギミックを搭載
「親は知育のために、ブロックを子どもに早く与えたいと思うじゃないですか。けれども小さい子にはまだ難しくて、買ったのに遊べなかったというお話を聞いて、そこからこの商品の企画はスタートしました。一番の特徴は、車や電車の1台あたりのパーツが極端に少ないこと。ほとんどが一桁のパーツ数で完成し、組み立て方も複雑じゃありません。
もう一つの特徴は、それぞれの乗り物にサスペンションなどのギミックを搭載していること。たとえばゴミ収集車の後部を開くと、ゴミのイラストが見られます。また、電車のブロックを作って既存のプラレールと連結し、レール(別売り)を走らせて遊ぶことも。今までになかったブロックを“トミ・プラ”の世界観で遊んでみてください」

本物そっくりな工具で組み立てられます
「これは『BRIO(ブリオ)』の商品。『BRIO』は北欧・スウェーデンのブランドで王室御用達、向こうではメジャーです。日本でも、このおもちゃを使ったワークショップを開くと大盛況ですね。意外なのは、女の子が結構ハマっちゃうんです。
安全なプラスチック製の工具も含めて、全部で270パーツあります。小さいお子様だとパーツの付け方がわからないので、最初は親御さんが手伝ってあげてください。慣れたお子様は自分の想像力を働かせて、どんどん作っていきます。虫や動物などから、取扱説明書に載っていない大人が考えないようなものまで作るはず。たとえば、車のタイヤをロボットの目の部品として使ったり、お子様のインスピレーションを養うおもちゃですよ」
以上でレポート終了です。
25年のトレンドおもちゃのなかに気になる商品は見つかりましたか? 子どもの知育や創造性の発達にも役立つエデュケーショナル部門の5商品も含めて、チェックしてみてくださいね。そしてお子さん好みの玩具をリサーチして……、誕生日やクリスマスなどに買ってあげましょう!
ライター:小林智明