「きかんしゃトーマス」劇場版アニメ最新作『映画きかんしゃトーマス大冒険！ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』ゲスト声優：ディーン・フジオカさんとやす子さんにインタビュー！

2024年04月09日

世界中で大人気のキャラクター、きかんしゃトーマスが主人公の新シリーズアニメーション最新作『映画きかんしゃトーマス大冒険！ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』が、4月19日（金）より公開されます。同作には、トーマスの新しい仲間として、丸いメガネがトレードマークのタンク機関車・ウィフと、大きなドリルが自慢の掘削機・ダーシーが登場。ゲスト声優の俳優、ディーン・フジオカさんがウィフを、お笑いタレント・やす子さんがダーシーの声を担当します。今回、映画公開に先駆け、お二人へインタビューを実施。トーマスとの思い出などについて語ってもらいました。

――今回、ゲスト声優として「きかんしゃトーマス」への参加が決まった際のお気持ちは？

ディーンさん：「人間じゃない役を演じるのが楽しみだな」「だいぶ自由度が高いんじゃないかな」と思っていました。自分も子どもの時から「きかんしゃトーマス」に親しんでいましたし、今回、全力で演じさせていただきました。2023年からNEWルックの新シリーズアニメーションにフルリニューアルされて可愛くなっているんですよね。

丸いメガネがトレードマークのタンク機関車・ウィフの声を演じるディーン・フジオカさん

やす子さん：「世界的な『きかんしゃトーマス』？　うわ、売れたな～！　うれしい～！」って思っちゃいましたね。子どもの時から知っている作品でしたのでうれしかったですね。

大きなドリルが自慢の掘削機・ダーシーの声を担当したやす子さん

――声優のお仕事で感じた難しさ、楽しさを教えてください。

やす子さん：日本のアニメ以上に、感情表現がすごい豊かなので、「セリフも普通以上にテンションを高く」とアフレコの際に演出の方から言われたのが、経験も浅い中ですごく難しかったなっていうのがありますね。普段は、水没した車から脱出するとか、警察犬に噛み付かれないように逃げ切るとか、そういったお仕事が多いので、最初、アフレコブースの中に一人で入れられた時は、「これ、バラエティ番組のドッキリなんじゃないかな」「誰かが来るんじゃないか」って思ったんですけど。私は芸人なので、演技の練習もしたことがなく難しかったですけど、周りの方々がすごい優しく、できるまで教えてくださったので、すごくありがたかったですね。でも、ずっと終始ドキドキしていました。ダーシーが「はい～」って言うシーンがあるんですけど、「『きかんしゃトーマス』のキャラクターから、私の『はい～』が出るわけないじゃないか」、と思って、ずっと嘘だと思ってましたね。

ディーンさん：もともと、英語のセリフの長さに、日本語のセリフを当てはめて、なおかつオリジナルのキャラクターの性格だったりテンションをキープしながら日本語で表現するっていうところが、やっぱり簡単ではなかったのかなと思います。でも、俳優の仕事でアフレコをやる機会も多いので、そういう経験が生かせる部分もありました。今回演じたウィフはタンク機関車なので、硬いものを演じるっていうところで、自由度はたくさんあるから、声のトーンコントロールや緩急、ボリュームの強弱など、音楽活動で普段やってることが少しはいかせたのかな、と思います。

――お互いの声の演技を聞いてのご感想はいかがですか？

ディーンさん：キャスティングがバッチリだなと思いましたね。キャラクターの本質を捉えて、こういうキャスティングをしてるっていうことを思わされました。だとしたら、自分も声の演技で、作品に貢献できてたらいいなって思いました。

やす子さん：私は、ディーンさんが先に収録された声を聞きながらアフレコしたんですが、最初、ウィフを演じているのがディーンさんだと知らずに聞いてたので、違和感がなさすぎてびっくりしました。「ああ、これが俳優さんなんだ」「すっごい」って思いました。だから、プレッシャーもすごかったです。「うわ、これ聞いた後にうまく演技できるかな」っていうのがありました。

――今回演じたキャラクターの魅力はどんなところだと感じますか？

ディーンさん：ウィフは発明家ということで、スクラップから新しいものを発明するSDGsの精神の持ち主なんですよね。ゴミになってしまうものにアイディアと労力をかけて新しい可能性を生み出す、すごくポジティブなキャラクターだなと思っています。かつ、トーマスたちの背中を押してあげるみたいなところもあるんですよね。そういう部分で、僕の人生経験がいきていたらいいな、と思いますね。

やす子さん：ダーシーは、すごく一生懸命だな、と思いました。友だちも欲しいけれど、仕事に夢中になってしまうところが、私に似ているなって思いました。

――「きかんしゃトーマス」に登場する働く汽車たち、そしてお二人もご自身の個性を大切にしながら誇りを持って働いていらっしゃると思います。そんな将来を歩みたいと願う子どもたちと、彼らを支える親御さんにアドバイスをお願いします。

やす子さん：何歳でも遅くないので「やりたい」と思った時に挑戦することが大事だと思います。今、夢がなくても大丈夫ですので、何歳でもやりたいと思った時に、やりたいことをやれる環境を作ってあげるといいと思います。

ディーンさん：自分の中で「これがやりたい！」という衝動みたいなものが浮き上がった時に、周りから「まだ早すぎる」とか「そんなことやって失敗したらどうするんだ」とか、いろいろ言われると思うんですけど、自分の中に湧き上がる熱い情熱と向き合う気持ちを大事にすると、意外と形は後からついてくるのかなって思うので、何かにチャレンジすることに遅いことはないと思います。その一方で、親が子どもを守ってあげなきゃいけないことはたくさんあると思います。でも、守るっていうことと子供の可能性を摘むっていうことはイコールではないと思うんですよね。普段は見守りつつ、親の出番となったら、とことん子どもを守る、というのも一つの選択肢だと感じています。

――最後に作品の公開を楽しみにしている皆さんへメッセージを！

やす子さん：自分は、この作品を観て「いろんな旅に出たいな」って思いました。どこかに出かけたくなったり、何かに挑戦したくなる素敵な映画だと思うので、ぜひご家族やお友達と一緒に、たくさんの人に観て欲しいです。

ディーンさん：作品に込められているメッセージは、とてもまっすぐで普遍的なものだと思います。誰もがこの世界で生きている以上、避けられない問題をエンターテインメントとして昇華させた、年齢問わずに見始めたらどんどん冒険の世界に引き込まれていくような作品になっていると思うので、ぜひご家族で楽しんでいただきたいです。

「耳が幸せだぁ～」「素晴らしい」公開アフレコに挑戦！

アフレコにまつわるエピソードから、夢を叶える心構えまで、たくさんのお話を聞かせてくれたディーンさんとやす子さん。続けてお二人は、公開アフレコに挑戦しました。ディーンさんは、ウィフとお揃いの黒の丸メガネをかけて登場。やす子さんも、ダーシーとリンクコーデとなる黄色い迷彩服姿で、いつもよりおしゃれ度がアップしていました。

公開アフレコ中のディーンさん

はじける笑顔で登場したやす子さん

ディーンさんは「身も心もウィフとしてここに立っています！」と笑顔を浮かべながら、「もし実写版のオファーが来たら、これでイメージが湧くのではないか」とコメント。やす子さんも「（こんなに明るい黄色では）敵に見つかっちゃうよ～！」と取材陣を笑わせていました。

その後の公開アフレコでは、ディーンさんは、優しく柔らかな声でウィフを演じ、思わずやす子さんも「耳が幸せだぁ～」とうっとり。そして、緊張していたものの、元気いっぱいにダーシーを演じたやす子さんには、ディーンさんからも「素晴らしい」と拍手が送られていました。