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あなたのスマホ依存度は?


『「発達障害」と間違われる子どもたち』著者成田奈緒子さん推薦!
「脳を育て直せるのは「自分自身」だけ。その覚悟と勇気をくれる1冊」

ついつい気になってしまう子どものスマホ習慣。

じつは、スマートフォンの使い過ぎには、思っている以上に悪影響があるんです。

ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト・マガジンなどで活躍する気鋭の著者が発表し、世界34カ国以上で支持された『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』では、「スマホ依存」がいかに脳の力を奪ってしまうかを分かりやすく解説。そのうえで、150名が参加して開発した、たった4週間の「スマホ断ち」プログラムを紹介しています。

連載第1回は、本書の中から「あなたのスマホ依存度は?」をピックアップします!

※本連載は『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』から一部抜粋して構成された記事です。記事内で使用している写真は本誌には掲載されていません。



 

 自分のスマホとの付きあい方がどういう状態なのかに興味が湧いたなら、次に紹介する依存度テストを受けてみよう。これはインターネットおよびテクノロジー依存症センターの設立者、コネティカット大学医学大学院の臨床精神学の准教授、デイヴィッド・グリーンフィールド博士が開発したものだ。あてはまるものに印をつけていこう。

1:気がつくと、思った以上の時間をモバイル機器やスマホに費やしている。
2:モバイル機器やスマホを、ぼんやり眺めて時間をつぶすことがよくある。
3:モバイル機器やスマホの使用中は、時間の感覚がなくなる。
4:人と会って話す時間より、メッセージやメール、SNSに費やす時間のほうが長い。
5:以前よりモバイル機器やスマホを使用する時間が増えた。
6:スマホを使う時間を少しでも減らしたい。
7:寝るときはいつも枕もとか手が届く場所に、(電源が入った状態の)スマホがある。
8:昼夜を問わずいつでも(他の作業の途中でも)スマホを見たり、メッセージやSNSを使ったりする。
9:運転など集中と注意が必要な作業の最中でも、スマホを見たり、メッセージやSNSを使ったりする。
10:スマホのせいで仕事や勉強の効率が落ちたと感じることがある。
11:短時間でもスマホなしで過ごすのは嫌だ。
12:スマホを意図せず車や家に置いてきたとき、あるいは圏外のときや故障中には、不安になったり落ち着かない気分になったりする。
13:食事のときは、スマホが料理の隣にある。
14:モバイル機器やスマホに着信、バイブ、通知があると、すぐにチェックしたいと強く思う。
15:特に必要がないときでも、無意識のうちに一日に何度もスマホを確認する。

 

□印をつけた数ごとの診断□

1〜2個 正常。ただし、スマホ頼みの生活を推奨するものではない
3〜4個 衝動的で問題のある使用の兆候がある
5〜7個 衝動的で問題のある使用パターンに陥っている可能性がある
8個以上 行動嗜し癖へきの専門家や医療機関への相談を検討しましょう

 




 あなたが平均的な使用者なら、自分には専門の医師による診断が必要だと気づいたところだろうか。もう認めてしまおうではないか。このテストで印が五個以下になるのは、スマホを持たない人だけにちがいない。

 とはいえ、こうした使い方や感想が多くの人に共通するからといって、この状況が問題でないとも、このテストが大げさすぎるというわけでもない。むしろこの事実は、この現象が私たちの想定以上に深刻であると示しているのだ。それを証明するために、少し空想で遊んでみよう。今度、人が多い場所へ行ったら、周囲の(子供も含めた)何人くらいがスマホを見ているかを確認してほしい。それから想像するのだ。その人たちがスマホチェックの代わりに、ドラッグを注射していたとしたら、と。大多数の人が同じことをしているという理由で、その行為がいたってふつうで、なんの問題もないことと感じられるだろうか。

 スマホの中毒性が注射薬物と同じだと言いたいのではない。ただ、問題など存在しないと考えるなら、それは自己欺瞞(ぎまん)だろう。





脳を育て直せるのは「自分自身」だけ。その覚悟と勇気をくれる

連載第1回は、本書の中から「あなたのスマホ依存度は?」をピックアップしました。

「スマホ依存」は気になる、でも持たせないわけにはいかない……。
本書が紹介する「スマホ断ち」プログラムは、そんなホンネに寄り添っています。
ぜひスマートフォンとの正しい付きあい方を見つけてみてください! 



【書籍情報】


著者:キャサリン・プライス 訳者:笹田 もと子

定価
990円(本体900円+税)
発売日
サイズ
新書判
ISBN
9784040824932

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【プロフィール】

キャサリン・プライス(Catherine Price)
イェール大学卒業、カリフォルニア大学バークレー校大学院を修了後、ワシントン・ポスト・マガジン、ニューヨーク・タイムズ紙など多くの新聞や雑誌で活躍する科学ジャーナリスト。本書の原著〝How to Break Up with Your Phone〟(Ten Speed Press)は世界34か国以上で出版された。著書として〝Vitamania:How Vitamins Revolutionized the Way We Think About Food〟(PenguinBooks)や〝The Power of Fun:How to Feel Alive Again〟(The Dial Press)など(いずれも未邦訳)。

(訳)笹田もと子(ささだ・もとこ)
英日翻訳者。兵庫県出身。神戸市外国語大学国際関係学科卒業。共訳書に『数学アタマがぐんぐん育つ 算数の実験大図鑑』(新星出版社)。

 



 


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