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文房具のプロがオススメ! 勉強のやる気&モチベUPに!小学生におすすめの文房具

「子どもの勉強のやる気を引き出したい」。多くの親が抱える悩みです。「文房具を変えると、子どもの勉強するモチベーションが高まるかも」と話すのは、文具ソムリエールの菅未里(かん みさと)さん。勉強のやる気とモチベーションを高める小学生におすすめの文房具をセレクトしていただきました。わが子にぴったりのアイテムを見つけましょう!

■ プニッとしたゴム素材で根元の割れを防ぐ『キュポット えんぴつキャップ』

菅さん:
私がイチオシする鉛筆キャップが、こちらの『キュポット』。鉛筆をキャップにしまうときに力を入れ過ぎると、キャップが割れたり、白い筋が入ったりすることがありますよね。『キュポット』は、キャップの根元がやわらかいゴム素材でできているので、こうした“困った”を避けられます。


しっかりヘッド×やわらかゴムのWワザで抜け・ワレ・飛び出しをトータルに解決。


菅さん:
勉強するモチベーションを上げることと同じくらい、やる気を下げないことも大切です。『キュポット』は、丸・六角・三角いずれの形の鉛筆にも対応しているなど、機能面で非常にすぐれています。そのうえ、ポップで楽しくようなカラーリングで子どものテンションを維持。ペンケースのサイズによっては入りきらないことがあるかもしれませんが、削ったあとの鉛筆なら大丈夫。キャラクターが入っていないので、学校で使いやすいですよ。


写真は「レインボー」。そのほか「ガーリッシュ」「ボーイッシュ」もあり


【商品情報】
『キュポット えんぴつキャップ』
公式サイト:https://www.sonic-s.co.jp/product/sk-8572

画像提供:株式会社ソニック

 

■ 「やった」が親子ですぐわかる『しゅくだいやる気ペン』

菅さん:
どれくらい勉強したかを記録してくれるアイテムです。いま流行りのデジタルと組み合わせて使用する文房具で、鉛筆につけて勉強すると、振動を感知して、アプリで学習時間を確認することができます。


学習時間に応じてLEDライトの色が変化。


学習時間と集中具合を専用アプリでチェック。※ここでいう「集中」とは、 ペンを手に持って勉強に向き合っている状態をいいます。


菅さん:
子どもの勉強につきっきりになる時間がないときも、『しゅくだいやる気ペン』を使っていれば、アプリで学習時間を確認して「がんばったね」と声をかけられます。鉛筆をふって学習時間にカウントされるか試したことがあるのですが、ちゃんとカウントされませんでした(笑)。忙しい現代の親にとって頼りになるグッズです。

ゲーム要素も満載! 『しゅくだいやる気ペン』を使って書いて『やる気パワー』をためると、スゴロクを進んで、アイテムを集められます。スゴロクステージは20種類以上、アイテムは200種類以上あり、楽しみながらやる気を高めて、維持できる仕組みになっています。1本1アカウントなので、きょうだいで共有することはできませんが、エンタメ性が高く、ゲームが好きな今の子どもが楽しめるグッズです。


いつもの鉛筆につけて、子どもの勉強への取り組みを見える化。


【商品情報】
『しゅくだいやる気ペン』
公式サイト:https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/

画像提供:コクヨ株式会社

 

■ 時間管理もらくらく。子どもでも操作しやすい『トキ・サポ 時っ感タイマー 10cm 色で時間の経過を実感』

菅さん:
時間を視覚でとらえることができるタイマーです。中央のつまみをひねるだけセットでき、時間経過を色の変化でパッと実感できます。


ダイヤルをまわしてセットするだけ。子どもが自分で操作しやすい設計。


菅さん:
「20分間でドリル2ページをやってみよう」「30分だけゲームしていいよ」など、時間をくぎりたいシーンは日常生活の中で多々ありますよね。最近はアナログ・デジタルともにさまざまなバリエーションのタイマーがありますが、目で見てパッと実感できるところが『トキ・サポ 時っ感タイマー』の大きな特徴。子ども自身が操作しやすいこともポイントです。時間内に何かすることを身につけさせたいときや、切り替えが苦手なタイプには、とくにおすすめ。残り時間を意識しやすく、タイムリミットがあるなかでものごとをやり終える達成感を味わえます。


カラーは、左からミントブルー、ピンク、アイボリーの3色展開。


【商品情報】
『トキ・サポ 時っ感タイマー 10cm 色で時間の経過を実感』
公式サイト:https://www.sonic-s.co.jp/product/lv-3062

画像提供:株式会社ソニック

 

■ 調べる力を身につける『ポスト・イット® 辞書引き用ふせん』

菅さん:
辞書で新しい言葉を調べたときに、ペタペタと貼って使います。「これだけ調べた」「語彙が増えた」と目で見て充足感を味わえます。勉強系の文房具としては定番で、「自分で調べる」ことを身につけるにはもってこいのアイテムです。


辞書の余白に貼りやすく、収まりやすい短めサイズ。調べた数がひと目でわかる通し番号書込み欄付き。


菅さん:
100円ショップにもふせんはありますが、私はふせんといえばポスト・イット®製品一択! 粘着力がしっかりしていてはがれにくく、ふせんの粘着物が紙に残ったり、粘着物で紙が反り返ったりすることもありません。圧倒的に使いやすく、集中力が削がれることがないので、小学生にはとくにおすすめです。

最近は電子辞書の種類も豊富で、調べた言葉をブックマークする機能が搭載されたものもあります。でも、子どもには紙の辞書をひいて言葉を調べるというアナログの体験もしてほしいと私は考えています。辞書にどんどんふせんをつけていくことで、「もっと貼ってみよう」という意欲が湧くし、自分の知識が蓄積していくことも視覚的に楽しめます。ひと箱使いきると、1000個の言葉を調べたことになるんです。このふせんを活用して、新しい言葉に出合う喜びを知ってもらえるといいですね。


「辞書引き」学習法の紹介ガイド付き。


【商品情報】
『ポスト・イット® 辞書引き用ふせん』
公式サイト:https://www.post-it.jp/3M/ja_JP/p/d/v000453620/

画像提供:スリーエム ジャパン株式会社

 

■ 鉛筆の削り忘れにさようなら『えんぴつチェック両面筆入 Wシート補強 うかサポ』

菅さん:
うっかりタイプの子どもにおすすめのペンケースです。ケースの一部が透明になっていて、ペンケースを開けなくても鉛筆の先端をチェック可能。「ペンケースはあるけど、鉛筆が入っていない」「どの鉛筆も折れている」「削るのを忘れていた!」といった“小学生あるある”の解決に役立ちます。


付属の鉛筆削りの中身もひと目でわかる透明なデザイン。削りカスの捨て忘れも防止。


菅さん:
子どもの鉛筆を日々チェックするのは、意外と重労働。鉛筆を削ったかを目視で確認して、削れていなかったら声かけをして、ペンケースをランドセルに入れているかを最終チェックする。何段階もの工程があるわけです。

このペンケースは天才的で、外からパッと見るだけで、鉛筆が入っているか、削れているかがすぐに確認できます。登校準備をしている子どもが、自分で気づきやすいデザインになっているのです。透明部分にプラスチック素材を使用しているので、落とすと割れる可能性はありますが、親子ともめちゃくちゃ楽になるので、非常におすすめです。


カラーは、ブラック、ネイビー、バイオレット、ライトピンク、ミントブルーの5色展開。


【商品情報】
『えんぴつチェック両面筆入 Wシート補強 うかサポ』
公式サイト:https://www.sonic-s.co.jp/product/fd-8445

画像提供:株式会社ソニック

 

■ 芯折れ・芯詰まり・消しゴム忘れが解決する『デルガード タイプER』

菅さん:
シャープペン使用中のイライラポイントといえば、芯が折れることと、芯詰まりではないでしょうか。『デルガード タイプER』は、縦方向と斜め、どちらの向きから力が加わっても、芯が折れない仕組みになっています。筆圧をコントロールしきれない小学生におすすめしたいシャープペンです。

商品名の『デルガード』は、斜めに強い筆圧が加わったとき、先端の金属部品が自動的に出て芯を包み込んでガードするという機能に由来しています。この『タイプER』は、逆さにするだけで付属の消しゴムが出るスグレモノ。「芯折れ・芯詰まり・消しゴムがない」をすべて解決してくれます。


独自の内部機構により、筆圧や書く角度に合わせて芯をガード。また、逆さにするだけで消しゴムが出る機能も搭載。


菅さん:
最近のシャープペンは、「高機能・高価格」がトレンドです。1000円以上のものも多く、5000円を超えるような高価格帯のシャープペンも人気です。とはいえ、紛失する可能性を考えると、子どもにはなかなか高価格帯のシャープペンは持たせにくいものですよね。

その点『デルガード タイプER』は、機能が充実しているうえに1000円以下で購入できます。シャープペンOKの塾もあるようなので、いま使っているシャープペンに不満があるようなら、ぜひ試してみてください。


カラーは、上からシルバー、ブラック、ブルー、バイオレット、ピンク、ホワイトの6色展開。※芯が出ていない状態から、4回以上ノックして書くと折れることがあります。 ※カラー芯や3B以上の濃い芯を使用して書くと折れることがあります。


【商品情報】
『デルガード タイプER』
公式サイト:https://www.zebra.co.jp/pro/detail/del_guard_er/

画像提供:ゼブラ株式会社

 

■ ネガティブな気持ちも消えていく『ネコゴム ハチワレ』『シバゴム』

菅さん:
消しゴムの使用シーンを考えてみると、書き間違えたときや、修正したいときなど、ちょっとネガティブな気持ちのときが多いものですよね。イマイチな気持ちをちょっと上向きにしてくれるのが、この『ネコゴム ハチワレ』『シバゴム』です。文字を消しながら、ハチワレ猫とシバ犬を好みのフォルムにしていけます。




好きな形に変えながら、最後まで愛着を持って使いきりたくなるアイデア品。


菅さん:
写真のような完璧なフォルムに仕上げるにはかなり努力が必要ですが、使っているうちに猫・犬がどんどん小さくなって、最後まで楽しく使いきりたいと思えることも大きな特徴。勉強中に眺めるだけで、ちょっぴりほっこりできる消しゴムです。




ハチワレ猫をあしらった『ネコゴム ハチワレ』と、シバ犬をあしらった『シバゴム』の2種展開。

【商品情報】
『ネコゴム ハチワレ』『シバゴム』
公式サイト:https://www.sun-star-st.jp/items/231113010031/

画像提供:サンスター文具株式会社

 

■ 使いみち自由自在『キャンパス フラットが気持ちいいノート(ドット入り罫線)』

菅さん:
開いたとき究極の「フラット状態」になるノートです。一般的なノートは、ページを開いたときに中央が下の写真のように盛り上がります。『キャンパス フラットが気持ちいいノート』は、ノートの背部分ののりを、強度を保ちながらもできるだけ薄くすることで、上の写真のようなフラットな状態を実現しています。


スマホで撮影しやすいフラット設計。見開きで書き込みやすく使いみち自在(写真上)。


菅さん:
「紙のサイズは、思考のサイズ」ともいわれますよね。『キャンパス フラットが気持ちいいノート』は、左右のページをあわせて大きな1ページとして使うことも可能。まさに自由自在に使えます。スマホで上から撮影することを想定して生まれた商品で、資格取得の勉強などをしている保護者の方にもおすすめです。

キャンパスノートのすごいところは、鉛筆・シャーペン・色付きマーカー・ボールペンなど、あらゆる筆記用具に対応していること。カラーマーカーなどが裏ページににじむノートもあるなか、キャンパスノートではそれが起こりません。優れた紙質にもこだわりがみえるノートですよ。


カラーは、左からブルー、グリーン、ピンクの3色展開。


【商品情報】
『キャンパス フラットが気持ちいいノート(ドット入り罫線)』
公式サイト:https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/campus_flat/

画像提供:コクヨ株式会社

 

■ お風呂の壁に貼るのも楽しい『風呂単(ふろたん)』

菅さん:
一見すると一般的な単語帳ですが、じつはカード1枚1枚が耐水加工されています。その名の通り、お風呂に入っているときにも使える単語帳です


濡れても使用できる耐水ペーパー製。鉛筆、シャーペン、油性ペンが使用でき、鉛筆で書いた文字は濡れたあとも消去可能。


菅さん:
「入浴中も勉強させるの?」というツッコミをいただきそうですが、私がおすすめしたいのが、水で濡らしてお風呂の壁に貼って使う方法です。たとえば、歴史上の人物の関係性を覚えるとき。人物名を書いたカードを浴室の壁にペタペタと貼って、子どもに説明することができます。読み方が難しい漢字を書いて貼っておき、ゲーム形式で確認するのも楽しいですね。広い壁を使えるスペースって、意外と家の中にないんですよね。浴室の壁なら、思う存分広く使えます。


中紙81枚。青と赤の2色展開。


【商品情報】
『風呂単(ふろたん)』
公式サイト:https://www.kutsuwa-online.com/?pid=152318438

画像提供:クツワ株式会社

 

■ 文房具を変えれば、勉強のやる気もアップする!

学習意欲を高めるもの、勉強中のテンションを維持するもの、クスッと笑えるものなど、さまざまなタイプの文房具を紹介しましたが、「子どもと文房具にも相性がある」と菅さんは話します。

「新しく文房具を購入したのに、子どもが使用中に使わなくなってしまい、『まだ使えるのに!』と憤る。そんな経験を、多くの親がしていると思います。でもじつは、品質がいいものでも、サイズが合わないなどの理由でうまく使うことができず、それを『飽きた』と表現している場合もあります。

日本の文房具は種類が豊富で、品質が高くコスパのいいものがとても多いです。相性がいいものはきっと見つかるので、子どもに深掘りして聞いてみたり、売り場で子どもに試してもらったりして、お子さんにとって相性のいいものをぜひ見つけてみてください。しっくりくるものがみつかれば、使うたびいい気分になれます。文房具を変えれば、苦手だったことが得意に変わることもあるかもしれませんよ!」

試して、使って、相性ぴったりのアイテムをぜひ探してみてください。


取材・文 三東社



【プロフィール】
菅未里(かん みさと)
文具ソムリエール。文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。国内外で商品や売り場の企画・監修、メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)など、著書多数。




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