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小・中学校の社会科教員免許を所有する人気お笑いコンビ・エイドブリッジ・篠栗たかしさんが歴史の先生になって、2022年に行われた京都大学&一橋大学の世界史の入試問題を、角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』と照らし合わせながら解説した動画が公開!
「論述問題が苦手…」という受験生の方や、これから京都大学・一橋大学など難関大学を目指したいと思っている方は是非みてください!また世界史が苦手だという方やテスト前の復習のために!という方も漫画を読んで歴史の流れをつかんで、勉強に役立ててくださいね。
エイトブリッジ・篠栗たかしが京都大学&一橋大学の世界史問題を動画で解説!
京都大学世界史Bの問題Ⅲから
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篠栗先生よると、こうした一見難解な論述問題も、角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』を読んでいれば解けるとのことで、まずは民主政アテネから解説しています。問われている時代は「ペルシア戦争以降」。ペルシア戦争は『世界の歴史』2巻の48ページに登場しています。
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『世界の歴史』2巻48ページより
ここで「ペルシア戦争とは前5世紀前半に起こったアカイメネス朝ペルシアとギリシア連合軍との間の一連の戦争のことである。」と解説されています。
少し戻った43ページではペルシア戦争後のポリス(都市国家)、アテネのようすが描かれています。
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『世界の歴史』2巻43ページより
古代ギリシアの各ポリスにはアゴラ(広場)があり、そこで市民の集会や裁判などが行われ、ギリシア市民の政治・経済・生活の中心となっていました。
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『世界の歴史』2巻44ページより
人々が参加した集会は「民会」と呼ばれ、アテネの成人した男性市民であれば政治に参加が出来ると記載されています。
以前は軍の主力は馬に乗った貴族たちでしたが、やがて平民の重装歩兵が主流になると、平民が発言力を高めていった様子がまんがで描かれています。
また、ペルシア戦争では海軍が活躍したため、軍船の三段櫂船(オールを上中下3段に並べて強い推進力を得る軍船)の漕ぎ手たちは、下層市民ながらその政治的発言力を増しました。
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『世界の歴史』2巻47ページより
このようにアテネの国政の中心を担った民会には成年男性市民ならば誰でも参加できましたが、いっぽうで奴隷や女性、外国人にも参政権はありませんでした。
以上が民主政アテネの解説となります。
問題後半に記述する、前3世紀と前4世紀の共和政ローマについての解説と、この問題の模範解答はぜひ動画でチェックしてみてください。
一橋大学世界史問題Ⅲ問3の問題から
一橋大学の大問Ⅲは、問1から問3までの各解答を合わせて400字以内で記述するという難題です。
この中でも一番多く記述すべき問3「日清戦争」について解説していきます。
問3は、「下線部Cの「日清戦争」に関して,1880年代から1894年までの朝鮮・清・日本の関係について述べなさい」という出題です。字数自由ですが他の問との兼ね合いで200~250字程度が目安と考えられます。
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この問題は19世紀末の東アジアの情勢を尋ねており、まずは当時の朝鮮の状況を確認します。
『世界の歴史』12巻の205ページでは下記のように描かれています。
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『世界の歴史』12巻205ページより
国王の妃・閔妃が「国を開きましょう」と国王に開国を提案するのに対し、国王の父・大院君は「開国は売国奴がすることだ!」と反対、当時の朝鮮国内では、開国派と攘夷派の対立が生まれていることが分かります。
攘夷派は反乱を起こし、閔妃の殺害を企てますが、清の介入により鎮圧されます。これにより清は朝鮮への支配力を強めます。
一方、日本に接近し、急進的な改革を進めようとする者、金玉均が現れます。金は日本と手を組み、いっときは朝鮮王宮を制圧しますが、再び清軍の介入により鎮圧されました。
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『世界の歴史』12巻208・209ページより
この反乱で日清両国の緊張は高まりましたが、1885年、両国は互いの軍の朝鮮からの撤退などを盛り込んだ天津条約を結び、対立は緩和されます。
しかしその後、天津条約から10年足らずの1894年、朝鮮国内では閔氏政権への不満がふくらんで甲午農民戦争が起こると、閔氏は清に助けを求めます。
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『世界の歴史』12巻212~214ページより
日本は今度こそ清に遅れをとるまいと、朝鮮に軍を出して王宮を占領。大院君を擁立し、その口から、清の排除命令を日本に依頼させます。それにより、日清戦争が始まったのです。
以上のような流れを踏まえて導き出した模範解答例をぜひ動画でチェックしてみてください。
動画では、『世界の歴史』を参照して、しっかりと解説しています。まんがを読むだけで難関大学の入試対策もできる角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』をぜひ読んでみてください。
★2022年度の大学入学共通テスト<世界史B>の解説はこちら★
エイトブリッジ・篠栗たかしが京都大学&一橋大学の世界史問題を動画で解説!
シリーズの紹介
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刊行直後から圧倒的な支持を集め、発売7か月でたちまち120万部を突破した大人気シリーズ! さらに2021年上半期売上第1位を獲得しました! (「学習まんが世界の歴史」ジャンル) 本シリーズは、縦の世界史(=各国史)に加え、横の世界史(=地域や国のつながり)がよく分かる、最先端の歴史理解の方法「グローバル・ヒストリー」を採用した初めての歴史まんがです。また、2022年度に高校の必修科目となる「歴史総合」を見据え、全20巻のうちなんと11冊以上が近現代史! 第20巻では、新型コロナウイルス感染症やBLM など最新の世界情勢も近現代史としてまんがに描かれています。