
100人の保育士さんが推薦する絵本『どうぶつ なきまね いちにのさん』が発売になりました。作者は現役の保育園園長のにへいたもつさんです。
保育園で子どもたちに人気の「動物のなきまね遊び」をもとに絵本にしました。
子どもが動物をあてっこしたり、なきまね遊びで声を出して楽しめる絵本です。
担当編集者が、この絵本がどのように作られたか、制作の裏側を特別にお伝えします。
まずは、にへいさんから絵本のテーマ、アイディアの提案があります。
新作のテーマは「遊べる絵本」。
(担当編集者)いいですね~!
遊びの内容は「まねっこ遊び」。
にへいさんの保育園の1~3歳くらいの子どもたちは、保育士さんとの「動物のまねっこ遊び」が大人気!
そこで、にへいさんと絵本の構成や文章を考えていきます。
動物は何を登場させるのか?
絵本のテキストができあがるまで、違う動物の案もありました。
こどもたちが「まねっこ遊び」をしたくなるテキストはどんな言葉がよいか?
「どうぶつ なきまね いちにのさん!」というフレーズになるまで、
たくさんの言葉を考えて、子どもたちにも読み聞かせをしていただきました。
絵本の構成やテキストができあがると、わたなべさとこさんに絵をお願いします。
最初に、動物たちのポーズや構図がわかるシンプルなラフイラストを描いていただきます。

ポーズや構図が決まったら、カラーのラフイラストを描いていただきます。
カラーラフイラストで絵本の試作品を作って、保育園で読み聞かせをしてもらい、
子どもたちの反応を見ながら、テキストや内容の改善をしていきます。

カラーラフイラストが決まったところで、本絵と呼んでいる実際の絵本で使用する原画を、わたなべさんに描いていただきます。
今回の絵本、本文30ページになりますが、原画はだいたい2か月くらいかけて描かれました。
そして、できあがった絵をもとに、デザイナーさんにテキストの書体や大きさ、レイアウトなどをデザインしていただきます。

デザインしたもので、試作絵本を作って、多くの保育園の保育士さんに、園児さんへ読み聞かせをお願いしました。
今回は、14見開き目(27、28ページ)の背景の色を、黄色、ピンク色、水色の3つの色のデザインを用意して、読み聞かせしてもらって、どの色が良いと思ったかをアンケートしました。



結果は、黄色の背景色が明るくて、元気で良いという保育士さんが多く、黄色の色に決まりました。
また、保育士さんから、このページの文の「どうぶつ なきまね できました!」について、少し教育的に感じましたという意見をいただきました。にへいさんと相談して検討し、「どうぶつ なきまね たのしいね!」と、素直に喜びを表現するテキストに変更することにしました。

ひよこ、にわとりの絵を楽しい雰囲気に変更していただき、できあがったのがこの見開きです。
このようにして、『どうぶつ なきまね いちにのさん』ができあがりました。
ぜひ、読んでみてください!
『どうぶつ なきまね いちにのさん』の全ページをコチラからご覧いただけます。