知る・まなぶ 2023.09.09

取材☆「角川つばさ文庫小説賞」の本ができるまでを、『社長ですがなにか？①』著者のあさつじみかさんと編集部へインタビュー！

本の制作に携わる編集部だから知る裏話やここだけの話を紹介する、ヨメルバの人気コーナー！

今回は、この秋発売予定の『社長ですがなにか？①　小学生、オトナと本気のアイデア勝負！』に注目！
毎年気になる作品が続々と刊行される「角川つばさ文庫小説賞受賞作」は、一体どうやって本になっていくのかをご紹介します。

おやおや？　どうやら、作中で「アイデアを売る」会社をたち上げたくらら、玄、凛の3人組が、この記事のために「取材」に来てくれたようですよ！

こんにちは、くららです！

今日はなんと、あたしたち小学生3人でたち上げた会社「ペーパー・エア・プレイン社」にスゴ～い依頼が来たの！

角川つばさ文庫から9月に発売予定の新シリーズ『社長ですがなにか？①』（なんと、第11回角川つばさ文庫小説賞《金賞》受賞作なんだって！　すごっ）を、
「も～っとたくさんの人に興味をもってもらうためのアイデアがほしい！」ってお願いされたんだ。

なんたって、あたしたちが開発した『ウソつきドリル』は、ドリルランキング１位になったことがあるもんね！
人気のヒット本を生み出したセンパイとして、この依頼、モチロン引き受けちゃいます！

人気といえば、そのウラにはかならずヒミツがあるんだけど…みんな、つばさ文庫小説賞の本がどうやってできるか知ってる？
この本ができるまでのウラがわが分かったら、興味がわいても～っと読みたくなるはず！
そこで、あたしたち3人で、取材記事を書いちゃいます！

作者のあさつじみかさんや、角川つばさ文庫編集部に超おもしろくインタビューできたから、
みんなさいごまで読んでくれるように！　ヨロシク☆

この記事のインタビューをしたのは…
『社長ですがなにか？』登場人物

インタビューされたことはあるけど、するのははじめて！　楽しみ～～！！

萌黄くらら
「ペーパー・エア・プレイン社」社長！　“ひらめきの天才”。

だから、声がデカすぎなんだよ…って、取材メモがぐちゃぐちゃじゃねえか！

青羽玄
「ペーパー・エア・プレイン社」副社長で、“センスの王子”。

くららも玄も、静かに。もうはじまってるよ…

白瀬凛
「ペーパー・エア・プレイン社」広報で、“交渉のプロ”。

まずは、編集部のみなさーん！　角川つばさ文庫小説賞ってなんですか？

編集部：
毎年夏に開催されている、小中学生のみなさんに「楽しい！」って思ってもらえる小説を募集するコンテスト！
送られてきたたくさんの物語の中から選ばれた一にぎりの作品が、本になって発売されます。
いろんなジャンルのお話がたくさん応募されるので、どの年も「どんな小説が読めるかな？」と、とってもわくわくしているんですよ！

　☆これまでの受賞作は、コチラ！

この『社長ですがなにか？』は、第11回角川つばさ文庫小説賞の《金賞》受賞作！
この回は、なんと《金賞》が2作出て… もう一作の『はなバト！』と両方チェックしてくださいね。

『社長ですがなにか？①』の本とPOPがズラリ！　うわ～！　テンションあがる！！

受賞してから、どんなことをして本ができるんですか？

編集部：
くららさんたちも、商品開発のイベント《文具祭》に参加するため、アイデアを生み出すだけでなく、いろ～～～んな準備をしていましたね？

受賞が決まった3月から、発売の9月までの約半年間…
応募原稿が本になるまでには、わたしたちにもたくさんのやることがありました！

まず、作者のあさつじみかさんと「打ち合わせ」をして、どうしたらもっとこの物語の魅力を引き出せるか、読者のみなさんにさらに好きになってもらえるか、いっしょに相談しました。
文章や展開をねり直して、応募作からますますおもしろくなったお話は、印刷所の担当の方へお渡しします（「入稿（にゅうこう）」と言います！）。そして「ゲラ」と呼ばれる形で紙に印刷をしてもらいます。

これが「ゲラ」！　これを何度もチェックして、本の形に仕上げていくんだって！

同時に「イラスト」の作業も進めます。
イラストレーターのはちべもつさんが、まず「キャラクターデザイン」を生み出してくれて、そこからとってもカッコいい「カバーイラスト」と、キュートな「挿絵（さしえ）」を描いてくれました！

　☆キャラクターデザインを特別公開中！　コチラからチェック！

ちなみに、くららは「明るくて元気いっぱい」、玄は「クールでツンとした感じ」、凛は「おだやかだけどしたたか」というイメージでご相談したんですよ。

そう、あと忘れちゃいけないのが「デザイン」。
デザイナーさんが、イラストを元にすっごく元気いっぱいに「カバー」や「目次」、「コラム」などをつくってくれました！

パワフルでポップな「ロゴ」と、キラキラで超目立つ「帯」が目じるし！

いまは、本をたくさんの方に知ってもらうきっかけづくり「プロモーション」の準備をしているところ。公式サイトやSNSの準備をしたり、書店さんに「POP」をお送りしたり…この取材記事も、たくさんの人に楽しんでもらえますように！

書店でみなさんと出会えること、楽しみにしています！

（我ながら、このビジュアル超イケてる…！）あさつじさん、この物語を思いついたきっかけはなんですか？

あさつじみかさん：
いろいろありますけど、高校生のときに、「商品開発」をしたことがきっかけです。
子どもでも、アイデアひとつで、オトナに負けない売れる商品をつくれる…すごく可能性にあふれた、たのしい体験を、みんなにも知ってもらいたいなあと思いながら、書いていました！

あと、わたしは文房具を集めるのが好きでして…それも、物語をふくらませるきっかけになったと思います。
このお話で１番こだわったのは、なんといっても、『小学生が生み出す魅力的な商品』です！
みんなに身近な文房具というテーマで、だれもが欲しくなるような商品を考えるのはかなりタイヘンでしたが…時間をかけたおかげで良い商品を開発できたと思っています！
ちなみに、商品名は、めちゃくちゃこだわりました！

☆出てくる商品も、特集ページで全力紹介中！　コチラからチェック！

本ができるまでで、大変だったことはなんですか？

あさつじみかさん：
う～ん、それもいろいろありますね。
とくに悩んだのは、くららたちの成長を書くことだったかもしれません。

わたしは、さいごはきっとくららたちが勝つと信じていますが、当の本人たちは、失敗して凹んだり、決断に迷ったり、乗りこえなくてはいけない試練がいっぱいです。
わたしも横に並び、いっしょに走る気持ちを持ちつづけながら…そして、担当編集者の方に道案内をしてもらいながら、なんとかゴールすることができました。

あと、単純に、わたしはデザイン力がなさすぎて…頭の中にある登場人物や商品のイメージを「どう伝えたらいいんだろう？」と悩みました。
ですが、はちべ先生が、と～ってもステキなイラストで表現してくださって、本当に助かりました！

そんな、ドキドキ全開の物語！　一部の書店では、こんなショップカードが置かれているかも☆

じゃあ、さいごに…ズバリ、このお話のいちばんの見どころを教えてください！！

あさつじみかさん：
ズバリ、いちばんは「逆転劇」です！
バカにしているオトナたちを、コドモたちの力でスカッと負かす！
そんな、カッコよくて、熱くなるような展開で、だれもがむねに秘めている「負けたくない気持ち」を応援したいと思っています！　

編集部：
そして、オトナにたち向かうくらら・玄・凛の3人は、みんなキャラが濃くて、超・魅力的！
全員、性格も才能もバラバラ。だけど集まるとすごい！　なんて、かっこよすぎますよね？？
本気で「おしごと」をする、勝負するって、超たのしい！　って存分に伝わってくる、かれらのアツくてハラハラしてちょこっと泣ける「商品開発バトル」のゆくえを、ぜったい見のがさないでくださいね！

今日はありがとうございました！！

小説賞の本ってこうやって作られているんだな…知らなかった

ね！　発売が超～～楽しみ！　…ハッ！　おこづかい、チェックしなくちゃ。え～っと…

くらら、まだ仕事は終わってないよ

あ、そうだった！！　さいごに大事なおしらせ！

あたしたち『ペーパー・エア・プレイン社』のはじめての大仕事が読めちゃう、カワイくってクールでたのしくてわくわくする…とにかくすっごい物語『社長ですがなにか？①　小学生、オトナと本気のアイデア勝負！』は、角川つばさ文庫から2023年9月13日（水）発売予定！

とってもとってもおもしろいので、ぜひ読んでください！