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知る・まなぶ

どっちが強い!? 記憶の島 第5話-11


 君たちはできるだけ頭を低くして地面にふせた。木のえだや、時折大きい石が飛んできて冷やあせが止まらない。たつまきや突風におそわれた際には、くぼ地やみぞにふせてやりすごすのがよいと聞いたことがある。木や建物に近よると落下物があって危険だということだ。
 ようやく風がおさまってきた。周りに注意しながら森の中へ入ると、なんだかギャッギャッとさわがしい。木の上を見上げると、地震で落ち着きをなくしたサルにかこまれていた。
「何だあれ? サル…? にしては体がでかいぞ!?」
 体長は大人の女性くらいありそうだ。サルの仲間のようだが、ずんぐりしている。
 様子を見ていると、いきなり大きな鳴き声を上げた。オオオオ!とのどをふるわせ出したほえ声は、まるで人間のさけび声だ。
「メガラダピスだわ! 1000年前に絶滅したといわれているけど、生き残っている説もあったのよね…」
 シェリーがアナライザーをかかげてそのサル――メガラダピスを観察していると、メガラダピスの一頭がさっとシェリーの持つアナライザーをうばい取った。
「あ! 返して!」
「あのサル、何するんだ!」
 シェリーとジェイクがアナライザーを取り返そうとすると、メガラダピスたちは仲間うちでアナライザーを投げ合い、オッホッホ!とイヤミっぽく声を出す。からかっているんだ!

▶強くにらみつけて追いはらう
▶目を合わせないようにしてやりすごす


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