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動物園の飼育員さんに聞きました!『野生動物と暮らしてみたら』連載第5回


動物と一緒に暮らしてみたい…と動物好きなら一度は夢見る世界! でも、実際はどんなことが起きているのか、動物たちのもっとも身近な存在である飼育員さんたちにお話しを伺いました。ご自身も大の動物好きという人気イラストレーター・伊藤ハムスターさんの4コママンガもお楽しみください!
第5回目は「コビトカバ」について、石川県のいしかわ動物園の飼育員、小倉康武さん(飼育員歴13年)に教えていただきました。




 

 


Q:飼育していて困ったこと、大変なことはどんなことですか?

オスのヒカルが1日に何度も「撒き糞」をするので、掃除が大変です。なわばりを主張するために「撒き糞」をすると分かってはいますが…。


Q:どのようなことに気を付けて飼育していますか?

犬歯が立派で鋭く、意外と走ると速いので、近づきすぎないように気を付けています。


Q:うれしいのはどんなときですか?

赤ちゃんが生まれたとき。とてもカワイイです。


Q:どれくらい懐きますか?

当園の個体は3頭とも寄ってきてくれます。中でもヒカルは首をなでてほしい時、プールから上半身を出して待っています。


Q:どれくらい賢いですか?

エサを使って、低い台に乗って止まっているように教えました。その結果、エコー検査をして妊娠判定を行ったり、体重測定も行ったりできるようになりました。


Q:家で一緒に暮らすとしたら...どんなことが起きそうですか?

オスと暮らすと家じゅう糞だらけで掃除が大変でしょう。木製のものはかじりそうです。


Q:印象的だったエピソードを教えてください。

赤ちゃんが生まれて体重測定を行うため、母子を分け、赤ちゃんをカゴに入れて量ろうとしたら、はなればなれになったことで母子ともに落ち着きがなくなり、ストレスを与えてしまいました。悩んだ末、母子の前に体重計を置き、自ら乗ってくれるまで待つことにしました。すると、ごほうびのエサがあるわけでもないのに、赤ちゃんが乗ってくれて、ストレスを与えることなく、体重測定ができました。赤ちゃんの好奇心が旺盛でよかったです。

 

いしかわ動物園

緑に囲まれた自然の中で、楽しく、遊びながら動物の生態を観察したり、動物とのふれあいを通じて、自然保護や動物愛護の精神を学べるように「楽しく、遊べる、学べる動物園」が園の基本コンセプト。訪れるすべての人に対してバリアフリー、動物たちにとっても快適な場所を目指している。

いしかわ動物園HP
〒923-1222
石川県能美市徳山町600番地 
TEL:0761-51-8500


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野生動物と暮らしてみたら ゾウとおさんぽ ソファにパンダ

  • 寄稿:中村 倫也 監修:小菅 正夫 イラスト・マンガ:伊藤ハムスター イラスト:服部 雅人
  • 【定価】1,540円(本体1,400円+税)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】A5判
  • 【ISBN】9784041140413

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中村倫也さんがスペシャルサポーターを務めるイベント
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©野生動物と暮らしてみたら展

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