おうちでかんたん!モンテッソーリ 第8回:実践編 日常生活の練習~切る、塗る~
【本物を切ること】
家庭でモンテッソーリ教育を実践するのであれば、分野では「日常生活の練習」、なかでも「お料理」のお手伝いがとても適しています。お料理は、その過程で五感を使い、運動の練習になることがたくさん含まれているうえに、その結果を「食べて」体感できる魅力的な活動です。包丁やナイフが使えるようになると、そんな料理のお手伝いの幅もぐん!と広がります。でも、おままごとのおもちゃの包丁や野菜で切っていても、本物はなかなか切らせてもらえない子どもが多いですよね。危険だから、小学生以上になるまで、刃物を扱うことはとても無理だ!と思われるもママパパも多いと思います。しかし、せっかくなんでもやりたい気持ちがある時期なのに、機会を与えてもらえないのはすごくもったいないこと。実際、バターナイフのような鋭利ではない刃物でも切れるものはたくさんあるんです!
【バターナイフ】
おままごとの包丁で切るのが大好きな子どもには、小さな先の丸いバターナイフを用意してあげましょう! バナナやきゅうり、パンなど、切れるものはたくさんあります。また、ナイフの持ち方や扱い方を知ることで、徐々に先が鋭利な物でも扱えるようになっていきます。
【大人にとって危険な、本物がやりたい!】
モンテッソーリの園では、実ははさみや針の他に、アイロン、包丁、マッチなど大人から見ると「ああ危険!」と思うようなものが使われています。しかし、子どもは扱い方さえきちんと知れば、安全に物を扱えるのです。大切なのは、どう扱ったら危ないのか、どう持って扱うのかをゆっくり、ていねいに何度も見せてあげること。その子の様子を見ながら、少しずつやり方を示して「本物」でやらせてあげましょう!
知っておきたい、さまざまな大事な動き
練習するならコチラがオススメです!
モンテッソーリお仕事図鑑 No.4
「切る」練習になる「バナナを切る」
【用意する物】
バナナ
おしぼりとおしぼり入れ
むいた皮をいれるトレー
切ったバナナを入れるお皿
まな板
バターナイフとバターナイフ入れ
切ったものをお皿に移すトングとトング入れ
バナナを切る活動は2歳頃からでき、子どもが自分で切ったバナナをおやつに食べられるのでとても人気のある活動です。まだ皮をむくのが難しい時はバナナを半分にして、皮に切り込みをいれるなど、むきやすいようにしておくといいですよ!