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インド式幼児教育3つのすごい! ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ 第7回

①英語教育がすごい!

ニューデリーで生活していて驚くのは、ドライバーさんメイドさん、街の小さなお店屋さんから娘のクラスメイトのパパママ、幼稚園の先生まで、各々の学歴に関係なく本当にみんな英語しゃべります。しかもペラペラと流暢に話します。そしてありがたいことに、どんなにヘンテコな私の英語でも、なぜかちゃんと理解してくれます。

それもそのはず、英語はインドの主な公用語の1つ。他民族国家のインド人同士で話すにも英語はとても便利だし、母国語ではないので全員もれなく訛っています。だから、相手の訛りや間違いにも慣れているんでしょうね。そして、インドでは私立では全て、公立でも半数以上が英語で授業を行っているそうです。私立は、幼稚園からもちろん英語。

公立の小学校では学校ごとに違いますが、自宅近くの公立小学校は英語の授業のようです。

 


自宅近くの学校。わかりにくいですが、学校の門です。看板にあるEnglish Medium=英語の授業という意味だそうです。”半分英語”かと勘違いしていました。


という状況なので、インド人に「どこで英語勉強したの?」と聞くと当然のように「学校だよ」と返ってきます。(私も勉強したけど、そんなにしゃべれないよー涙)。英語に触れる量と、時期の早さが日本と全然違いますね。

あと、英語学習が『音』から始まるのも、日本との違いです。娘が幼稚園で最初に習ったは、フォニックスという発音練習でした。そして、間違いを恐れず、どんどん話すインド人文法やアクセントはめちゃくちゃだけど、なぜか伝わる。むしろ伝わるまで話し続ける。「もういいよ」と言っても話し続ける。そのメンタリティも英語レベルの高さの秘訣と思われます。(見習わねば!)

 

②モンテッソーリ教育がすごい!

ニューデリーの幼稚園は、モンテッソーリ教育をしているところがとても多いです。私は5校ほど幼稚園の見学に行きましたが、どの園もモンテッソーリ教育を売りにしていました。モンテッソーリ教育とは、乳幼児から子どもの才能を自然に伸ばす教育メソッド。遊びながら、自然科学、数字、英語、身体スキルを教えてくれています。


これは見学の時の写真なので、私も一緒に写っています。


 日常生活・5感教育・数・言葉・文化の5領域でそれぞれ毎月テーマを決めて、取り組み、半年に一度、成績表のようなフィードバックシートをもらえます。 


これが実物です。こういうページが10ページ以上! すごいですよね!


項目も細かくて、「なるほど、こうやって子どもの力を細かく分けて見えるようにするのか」と感動しました。これは、教育熱心なインド人の親に響くこと間違いなし。デリーで人気なのも納得です。私は初めてのモンテッソーリでしたが、「やってる感」「見える感」があって(親の)達成感が心地よいなぁと思いました

もちろん、子どもにとっても、やることが幅広いので、苦手なこと(娘にとっては言葉)はややスルーして、得意なこと(娘にとっては運動)は張り切ってやる、といったメリハリがつけられるし、楽しく遊んでいる感覚で学べるので、とっても楽しそうです。


家でも始める気に入りよう。周りが水浸しになりました...


モンテッソーリの目的である「子どもに自信をつける」、これって日本の子どもたちにとっても本当に大事なことですよね。

 

プレゼン教育すごい!

最後に「プレゼン教育すごい!」ですが、プレスクールでは月に1回「今月学んだ成果を発表する日」みたいなのがあります。先生から「(その月のテーマ)について紙に書いたり、何か作ったりして、持ってきてね。みんなの前で発表します」と指示があり、みんなの前で話す練習をしているようです。


Show and Talk の日の写真。この回のテーマは野生動物。


小学校に上がってももちろん続き、低学年になるとスライドを使った本格的なプレゼンをする学校もあるのだとか。インド人のディスカッション能力の高さ、競争社会を生き抜く強さは、こんなところから育まれているのかもしれません。 ただですね、せっかくの機会なのにうちの娘はプレゼン大嫌いで、完全スルーで通しています。先生も無理強いはせず、その子のペースに合わせて対応してくれるのがありがたい限りですが、もったいない。

 娘のインド式幼児教育の「成果」について少しご紹介すると、 まず英語について、先生が言っていることは大体わかるようですが、自分ではほとんど話しません。動物の単語をとってもいい発音で10個言えるくらいでしょうか。 モンテッソーリのおかげか小学生の姉の猛特訓のおかげかわからないけれど、手先は器用で(お箸、おりがみなど上手です)、日本語での会話力も高いです(我が家比)。 一番の成果と思えるのが、非常に高い「自信」です。別の名を『根拠なき自信』。 先生が「you sre so cute!(可愛いわね!)」とものすごく褒めて褒めて褒めちぎって下さるため、「私はかわいい!」と心から信じているようで、親としてはこそばゆいです。 ところで、インド式教育といえば真っ先に思い浮かぶであろう2桁のかけ算。これについては、実はまだよくわからないんです。 次女の通う小規模の幼稚園では、4歳児クラスはまだ計算は始まっていません。モンテッソーリ式のおもちゃを使った数字のお勉強は始まっているので、そのうち足し算が始まるのかも。 また新しい発見があったら、レポートしたいと思います。 ではお楽しみにー!

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