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  4. ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ 文:すっちー(臨床心理士)
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デング熱に侵されて学んだこと ママ心理士のインドで子育て大騒ぎ 第5回

①海外生活では、現地のサポート資源はなるべくたくさん確保しておくこと! 

今回、ベッドから全く起き上がれない日が数日続きました。それで何がありがたかったか。料理や掃除・洗濯を代わりにしてくれるお手伝いさんがいてくれたことです。以前も書きましたが、インドではお手伝いさんを雇うのはとても一般的で、我が家にも二人のお手伝いさんが来てくれています。二人も!? びっくりですよね。 正直言うと、お手伝いさんを雇うのかなり抵抗がありました。「がんばれば自分だけで生活できるのに、ただの庶民なのにお手伝いさんを雇うなんて…。なんだか悪いことしてる気がするー!!!!」という感じでしょうか。でもですね、デング熱にかかって「お手伝いさんがいて本当に良かった!」と心の底から思いました。 もし私たち家族だけだったら、きっと生活ができてなかったと思います。


お手伝いさんが娘と一緒に作ってくれたチャパティ


海外生活は、一生懸命気を付けていても、いつ何が起こるかわかりません。何かあった時に自分と家族を守れるように、普段から30~40%くらいは余力を残して生活ができるよう、サポート環境を整えておくことが大切だと感じました。

②インド人はみんな優しい!

「おもてなしの国・日本」から「多様性の国・インド」に行くと、インド人の愛想のなさや乱暴な態度に最初の頃はよく衝撃を受けました(最初からニコニコ親切に近づいてくるインド人は詐欺など悪い人が多いので、インドに来るときは気を付けてくださいね!)。 悪気はないってわかっていても、スーパーやタクシーで毎回ちょっとずつ傷つく、心のやわな私。

でも今回、身近なインドの方が本当に親身になって声をかけてくれました。「輸血が必要なら、俺の家族はこの辺にいっぱいいるから言ってくれ」とか「ココナッツウォーターを飲むといいよ」とか。 本当にいろんな人がいるインドでは、相手が何に困っていて、何をしてくれたら嬉しいかなんて、きっと誰にも想像できないのでしょうね。だからこそ、わかりやすく困っていて(デング熱)、どんな手助けが必要か(輸血や買い物のサポートなど)がわかると、すすんで助けてくれるのではないかと思います。怪我の功名と言いますか、インドのことがより好きになりました。

③私たちは普段、考えすぎて不幸せになっている!

いやー今回ですね、あまりに苦しくて、息をするだけで精いっぱいになって気づいたのですが、私、普段余計なことを考えすぎて、自分で不幸になっていました(苦笑)。 実は、デング熱にかかる前の私は、モヤモヤ悩んでいました。初めての専業主婦、初めての海外生活に対し、 「夫は仕事、子どもは学校で頑張っているのに、自分だけ何もしていない」 「せっかくの時間とチャンスを無駄にしている気がする」 などなど、考えても仕方のないことを、もやもやグルグル考えていたんですね。しかも無意識に。

それがデング熱の日々は、高熱と全身痛にうなされて、そんなこと考える余裕ゼロ。 そしたら、「生きてるだけでありがたい」「ご飯食べられるだけで幸せ」という感じで、頭がすっきりして、幸せ度がアップしました。

カウンセリングでも、頭の中が忙しくあれこれ考えている割に、実際には何も行動していないって、メンタル的に結構マズい状態と言われます。なかなか元気な時には気づきにくいけれど、「なんもしてないのに疲れるなあ」っていう時は、きっと頭の中だけ忙しすぎる時。 デング熱にかかる必要はないけれど(笑)、ハードルの高いチャレンジングなことをしてみるのもいいかもしれません。

ということで、デング熱にかかって私が学んだ3つのこと、いかがだったでしょうか。 平和と健康と周りの人のありがたみを身をもって学んだところで、まだまだ続くインド子育て生活、頑張っていきたいと思います!


インドのお祭りディワリでは、玄関の前にカラフルな粉で花の絵を描いて神様をお迎えします

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