名曲「ねこふんじゃった」は謎だらけ⁉ 頭のいい子が育つ、パパ・ママの雑学 第4回
パパ・ママのために「学校では習わないけどタメになる雑学」を選りすぐってご紹介! 2月22日は”にゃんにゃんにゃん”で猫の日。ということで、猫にまつわるこんな雑学をお届けします。
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ピアノをほとんど習ったことがない人でも「この曲なら!」と弾き始める曲は、『ねこふんじゃった』とだいたい相場は決まっている。 日本では『ねこふんじゃった』として知られているこの曲、じつは作曲者が不明で、歌詞も題名もどれがオリジナルか判明していない。それにもかかわらず、世界で60種以上の楽譜が出版されているという謎だらけの名曲なのである。
30年以上にわたって『ねこふんじゃった』を研究している宮本ルミ子氏によると、ドイツでは「ノミのワルツ」、韓国では「猫の踊り」、キューバでは「アヒルの子たち」などのように、国によってさまざまな題名がつけられているという。面白いのがフランスの「カツレツ」とスペインの「チョコレート」。前者は弾き方がナイフとフォークを使う様子に似ているから、後者は黒鍵のイメージから命名されたらしい。
作曲者はロシアのニコライ・ルビンシュタイン、あるいはその弟のアントン・ルビンシュタインというのが有力だが、ヨーロッパに古くから伝わるピアノ練習曲にルーツを求める説もあるようだ。
中経の文庫「頭のいい子が育つパパの雑学」(KADOKAWA2012年刊行)より
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頭のいい子が育つパパの雑学
監修:多湖 輝(たご・あきら)
1926年、スマトラ島生まれ。東京大学文学哲学科卒(心理学専攻)、同大学院修了。千葉大学名誉教授。東京未来大学名誉学長。幼児教育から高齢者問題まで、多岐にわたる研究活動を行なうかたわら、各種執筆はもちろん、テレビ出演やゲームソフトの監修など、幅広い分野で活躍。2006年、瑞宝中綬章受勲。2016年に逝去した後も、その柔軟な考え方は、いまだ高い支持を得ている。