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【レビュー】193枚のシールを組み合わせて、オリジナルのお寿司をつくりまくっちゃおう! 子どもが盛り上がるシール絵本『うちゅうずし』

レビュアー:大和田佳世 絵本・児童書のライター

【レビュー】193枚のシールを組み合わせて、オリジナルのお寿司をつくりまくっちゃおう! 子どもが盛り上がるシール絵本『うちゅうずし』

片っ端からつくって、見せ合いっこ

 わが家の子どもたちに人気の現代絵本作家のひとりが、鈴木のりたけさん。『ぼくのおふろ』『おつかいくん』『ねるじかん』『たべもんどう』……「しごとば」シリーズはもちろんのこと、お気に入りの絵本は挙げきれません。

 そんな子どもたちに「これ、鈴木のりたけさんがつくったシール絵本なんだって〜!」と見せれば、「何それ!?」「やってもいい?」と大騒ぎ。
休日の朝ごはんのあとに、さっそくはじまりました、お寿司づくりです。

 まず、寿司桶のお米のシールのページを見て……「えっ、これ、はがせるの? すごーい」と言いながら……次に“おしながき”を見てひと盛り上がり。



 「まずろだって」「まっちゃそふとっていうお寿司がある!」「にゃあごって、アナゴ? 耳がある」
それから次へ次へとページをめくり、「きょうは たんじょうびなの。おしながきに ない とくべつな おすしを ください」という場面にあわせて、小3女子がつくったのが、こちら。名づけて「ふたごぴぷぴぽ」だそうです。涼しげでスイーツみたいなお寿司!


ふたごぴぷぴぽ。小3作


 「ワタシ モ オスシ タベタイ デス」というロボットに出したお寿司はこちら、「部品ソフト」。金具の部品が歯ごたえのあるアクセントに……生クリームも乗っておいしそう!


部品ソフト。小3作


 中1女子と小3女子、いちばん盛り上がったのは、新作づくりです。
 「すしたいかいに むけて あたらしい すしを かんがえるぞ!」
 何と言ったって、宇宙一の寿司を決める大会に参加するための、新作寿司ですから! 遠い惑星から挑戦者がくるかもしれないし、もう、何でもありだよね、と子どもたちはわくわく顔……。
 「うちゅうずし」の店内に設えられた、大きなまな板の上で、あれこれ試作をはじめました。

 こんもりした緑の木に……上から海苔を貼って、赤い菱形、茶色のどろっとしたものをのせて……、名づけて「ぼうし」寿司!


ぼうし。中1作


 「わー。なんか、かえるみたい!(笑)」(小3)
 「え……だめ? かわいいじゃん」(中1)


うちゅうかいじゅう。小3作


 「うちゅうかいじゅうって言うんだよ。波のしぶきと泡がはじけているみたいでしょう。角もつけた!」(小3)
 「口の中でぷちぷちしそうだね」(中1)

 ……そして「あむあむ寿司」と「もぐもぐ寿司」は双子だとか。まるで本当に動き出しそうな生き物風です。


あむあむ寿司(左)ともぐもぐ寿司(右)。小3作


 「さいごは すきな すしを じゆうに つくってください」……というページで中1の子がつくったのが「ばえばえ」。ガリが薔薇の花みたい!


ばえばえ。中1作


 「『うちゅうずし』楽しいね〜!」「このシール、ハサミで切ってもいいんだよね」まだまだしばらくつづきました。

どのページからも、イメージをふくらませて楽しめる

 最初は、シールをはがして組み合わせるところから、次第に子どもたちは自由に切りはじめて、音符の形をつくってみたり。
 子どもたちの様子を見ていると、どのページからでも、思いついたところから好きなだけ遊べるのがいいところだなあと思いました。



 食べたくなるお寿司、味を想像するだけでおもしろいお寿司、冷たそうなお寿司、動きだしそうな生き物風のお寿司……。
 小3の子いわく、「まだまだもっとつくらないと、優勝のすしトロフィーは(もったいなくて)つくれない!」だそうです。
 しばらく遊んで、最後にどんなトロフィーができるのか、楽しみ!


小3作の「うちゅうせんもり」!


 寿司職人になりきり、場面やストーリーに沿って、子どもならではのアートなお寿司づくりが楽しめる『うちゅうずし』。
 正直、親としては「オリジナルのお寿司なんてつくれるかな?」と思っていたのですが、心配不要でした。重ねて貼って、名前をつけるだけで、いくらでもできるみたいです。わくわくしてイメージを広げながら『うちゅうずし』の世界に入っているのがわかります。

 これまでわが家でも、地図や車のシールブックを買ったことがありましたが、これらと違って『うちゅうずし』に飽きがこないのは、ストーリーの中に入りこむことで何度も遊べるから。さすがロングセラーの多い絵本作家がつくったシール絵本です。

 じつはかなりお寿司好きだという鈴木のりたけさん。今までも、お寿司をネタにしたアイディアを、知育アプリ用や、ゲーム要素があるデジタル絵本などにできないかと考えたことがあるのだとか……。
 アイディアや発想を生かせる遊びの要素と、ストーリー絵本、両方のおもしろさがある。それがこのシール絵本『うちゅうずし』なんだなと納得してしまいました。

 2冊そろえて、きょうだいや親子で対決するのも楽しいですよ。
 家族のクリエイティブなレジャーアイテムにぜひお試しくださいね。

大和田佳世

本の詳細はコチラ!



うちゅうずし
作・絵/鈴木のりたけ
7月10日発売
価格1300円+税

うちゅうずしへようこそ! 
キミだけのオリジナルのおすしを考えて、名前もつけてみよう。
どんなおすしが出来るかな。
はってはがせて何度でも遊べるシール絵本!
おうち時間やお出かけにもぴったりだよ♪


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  • 【価格】本体1,300円(税別)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】その他
  • 【ISBN】9784041083673