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【レビュー】あけてびっくり!よこになが~くひろがる 新感覚いないいないばあ絵本『くれよん ぐりぐり』

レビュアー:大竹龍 絵本専門士、絵本男子モデル

【レビュー】あけてびっくり!よこになが~くひろがる 新感覚いないいないばあ絵本『くれよん ぐりぐり』

 くれよんたちが たのしそうに なにかかいて いるよ! なにをかいているのかな? いっしょに みてみよう それじゃいくよ!
 赤、青、黄色、オレンジ、緑に黒……。箱から飛び出したクレヨンたちが、楽しくお絵描きをはじめたよ! しゅっしゅ、ぐりぐり、てんてんてん。お花やライオン、恐竜、くじらに電車! 今度は何をかくのかな?お子さんにページをめくらせてあげてください。ながーくのびる絵本に、こどもたちの目が輝きます!
 ちょうちょにライオン、ティラノサウルス、くじら、そして最後に飛び出すのは…? 色鮮やかなクレヨンたちが、子どもたちの大好きな生き物をパノラマビューでダイナミックに描いていきます。ページが横に大きく開き、あっという間に大型絵本に早変わり。「次は何を描くのかな?」と子どもたちの関心が横にページをめくる毎に高まっていきます! あけてびっくりしかけえほんシリーズ最新作はこれまでのシリーズの良さを引き継ぎ、今回はさらにダイナミックに横にストーリーが飛び出していきます。



 まるで本当にクレヨンで絵を一緒に描いているような楽しさが伝わってきて、その後のお絵かきが一層楽しくなること間違いなし。絵を描く前の導入にもおすすめです。
 僕は認可保育園で園長として勤務し、よく読み聞かせをするのですが、今回の『くれよんぐりぐり』で読み聞かせをしたところ、ページが横に2倍広がる迫力に0歳児が思わず「あっ!あっ!」と指をさして楽しんでいる様子が印象的でした。



 1歳児クラスで読み聞かせした際には「なにをかくの?」という問いかけに「ライオン!」「恐竜!」と期待を膨らませ、次に描くものを想像して答えています。最後にはクレヨンたちが描いた生き物が電車に乗って出発。読み聞かせた後に、大きな模造紙に「しゅっしゅっしゅっ! ぐりぐりぐり! なにをかくの?」と絵本にでてきた言葉を擬音語にして声に出しながら描くと、子どもたちもクレヨンを手に取り夢中で各々に好きな物をイメージしてぐりぐり、ぐるぐるとなぐり描きを始めました。
 このお絵描き行動は、子どもの世界を広げるとても大切な行動です。そして後に絵を描く、文字を書くことへとつながっていきます。この絵本は0歳から楽しめて、お子さんのお絵描きあそびへの興味関心を引き出すのに最適な絵本です。






 大人も一緒に「しゅっしゅっしゅっ! ぐりぐりぐり! なにをかくの?」と声に出しながら描くと、お絵描きがより楽しめますよ。
 さらに、「なにかくの?」「がおー!らいおん!」と「いないいないばあ」遊びの要素が含まれており、繰り返すことで脳のワーキングメモリーと呼ばれる記憶力を養います。ここが発達すると、いくつもの作業を同時に処理することができるようになり、考える力が育まれていきます。
 著者の新井洋行さんのしかけえほんシリーズ「いっせーの ばあ」「ふたを ぱかっ」「べろべろ ばあ」もおすすめです。
 言葉を獲得し脳を活性化させ、お子さんとの絆づくりに繋がる絵本としてぜひ手に取って読んでみてください。

【赤ちゃんも楽しめるポイント】
●2場面一単位の展開
①「なにかくの?……」➁「ティラノサウルス!」と2場面一単位の展開の絵本となっている、短い言葉や繰り返し言葉が含まれていて、次の場面への予測し期待が膨らませ楽しめる絵本です。繰り返しフレーズの絵本は、言葉の発達を育むのに最適なツールです。

●オノマトペの多様 擬音語、擬態語が取り入れられた絵本
「みどりの くれよん しゅっ しゅっ しゅっ」「きいろい くれよん ぐり ぐり ぐり」などオノマトペが多用されており、音が意味のある言葉へと変化する瞬間、日本語を獲得していきます。

●知っているものや身近なものを絵本に発見して楽しめる絵本
身近にあるものや、人や動物の顔が描かれているなど生活に密着した内容を、赤ちゃんは好みます。

●正面性という要素
赤ちゃん絵本の中でとても大切にされている正面性という要素が取り入れられており、登場人物が、真っ直ぐにこちらを見ていると感じられる絵本で「主人公に見られている気がして、本から目が離せなくなる」要素も赤ちゃんにおすすめです。

●安全性の配慮された絵本
角のないデザインで表紙は厚い紙をビニールでコーティングされており赤ちゃんが見るのに安全な素材でできています。

●次の展開が予想できる絵本。
赤ちゃんにとっては、予想通りの結果が予想通りに起こり楽しめる。繰り返しの面白さの中から安心感が育まれる。「安心感」は赤ちゃん絵本の大切な要素で赤ちゃんの成長において、安心は自立へのプロセスに繋がります。

●軽快なリズムと音を楽しめる絵本
ことばのリズムが良かったり、音が良いと、赤ちゃんの耳に残り楽しめます。

●お絵描きやなぐり描きにつながる絵本
絵を描くことややなぐり描きの楽しい要素が含まれており、読み終わった後にお子さんの絵を描く意欲を引き出す絵本です。

言葉を獲得し脳を活性化させ、お子さんとの絆づくりに繋がる絵本としてぜひ手に取って読んでみてください。

ためし読み、本の詳細はコチラ!


あけてびっくり しかけえほん くれよん ぐりぐり

  • 作・絵:新井 洋行
  • 【定価】本体1200円(税別)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】その他
  • 【ISBN】9784041091364

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