ファミリー向け最新＆人気キャンピングカーを紹介！「ジャパンキャンピングカーショー2024」

日本最大級のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2024」が、2月2日（金）～5日（月）に開催。会場の幕張メッセには過去最高の出展台数382台が並び、4日間で計4万6,459人の来場者が訪れ、大盛況のうちに幕を閉じました。

「ヨメルバ」は、新型車も数多くお披露目されたこのイベントを取材。その中からファミリー向けの推しキャンピングカー7台を紹介します。トラックなどの荷台に居住スペースを架装した「キャブコン」や、ハイエースといったバンに家具やベッドなどを配した「バンコン」をはじめ、いろんなタイプをまとめたので、憧れのキャンピングカーの“今”をのぞいてみてください！

利便性と解放感を追求する「ZiL」（VANTECH）の新モデル

「ZiL(ジル)」は、25年の歴史の中で進化を遂げてきた日本が誇るモーターホームです。利便性と解放感を兼ね備える一台を目指したプロジェクトが初代ZiLの誕生となり、「VANTECH（バンテック）」の礎を築きました。

5代目となる2024モデルは、継承してきた機能性と居住空間の進化にとどまらず、その品格までも極めました。標準装備はエアコン、FFヒーター（車のエンジンなしで車内の温度を保てる燃焼式ヒーター）、床暖、2口ガスコンロ、シンク、冷蔵庫、ラップ式トイレ「ラップル」（排泄物を1回ごとに自動で密封し、個包装で切り離すことができるトイレ）、温水シャワーなど満載。アウトドアはもちろん、災害時のシェルターとしても活躍すること間違いなしです！

メーカー・車名：VANTECH・ZiL　　　　　　　　
タイプ：キャブコンバージョン
車種：カムロード
乗車人数：6人
就寝人数：5人
全長：5,160㎜
駆動方式：4WDフルタイム

ロフト風の天井空間で寝られる「ヴォクシー アルトピアーノ」（ナッツRV）

トヨタモビリティ神奈川オリジナルブランド、「アルトピアーノ」。車種はヴォクシーだけでなく、同じトヨタのノアの特別仕様車もあります。乗車定員7名とスペースに余裕があり、ボディサイズも街中を走るのにちょうどいい大きさです。

ベースとなるヴォクシーの天井部分に取り付けているのが、高品質のポップアップルーフ。ポップアップを上げると、大人も横になれるロフト風のスペースが生まれます。スペースのサイズは1ｍ97㎝×1ｍ２㎝、耐荷量は110㎏で、大人1人と小さなお子さん1人が就寝可能です。普段の通勤やお買い物に活躍する乗用車でありながら、車中泊やアウトドアを楽しめます！

メーカー・車名：ナッツRV・ヴォクシー アルトピアーノ　　　　　　　　
タイプ：ポップアップルーフ車
車種：ヴォクシー S-G
乗車人数：7人
就寝人数：2人
全長：4,695㎜
駆動方式：2WD FF

初心者にぴったりの「キャンパー アルトピアーノ ミニ」（ナッツRV）

昨秋に発表された「アルトピアーノ」の弟分は、ちょうどいいサイズとかわいいルックスで大人気。ベース車両は軽バンのピクシスバンで、「遊べる軽Cam（キャン）！」がキャッチフレーズです。

キャンピングカーに最低限必要なダイネット（車内のリビングスペース）と、2人就寝OKのフラットに可変するベッドを搭載。ダイネットには収納ボックス付きのコーナーテーブルが備わり、対面で4人が座ることもできます。さらにワーケーション目的で利用して、リモートワークをする際には適度な広さかも。値段的にも車両本体価格200万円強と、初めてキャンピングカーを購入する人にはお手ごろ。初心者の人はチェックしてみてください。

メーカー・車名：ナッツRV・キャンパー アルトピアーノ ミニ　　　　　　　　
タイプ：バンコンバージョン
車種：ピクシスバン
乗車人数：4人
就寝人数：2人
全長：3,395㎜
駆動方式：4WDパートタイム

まさに“動く別荘”！「Jay Flight SLX 242BHSW」（JAYCO/ボナンザ）

キャンピングカーショップ「ボナンザ」は、本場アメリカでも絶大な人気を誇る「JAYCO（ジェイコ）」社の正規代理店。この大型トレーラーハウスは、キャンプ場などでの定置利用向けのモデルになります。最大就寝人数が６～8名と大人数での利用が可能です。

室内空間は、4人家族ならゆったり過ごせる広さ。トイレ＆シャワールームも広く、洗面台、水洗トイレも備わり、女性にも好評です。さらに電子レンジ、大型冷蔵庫、ガスオーブン、ダブルシンクなどが装備され、生活するのに困らないはず。32インチテレビやBluetooth対応オーディオまでそろい、室内での余暇を楽しめます。この一台があれば、プライベート別荘も夢ではありません！

メーカー・車名：JAYCO /ボナンザ・Jay Flight SLX 242BHSW　　　　　　　　
タイプ：キャンピングトレーラー（要けん引免許）
就寝人数：6～8人
全長：8,900㎜

天然木家具をあしらった「ブルームーン EX」（katomotor）

「katomotor（カトーモーター）」が拠点とする新潟は、冬には－10℃になることもあり、キャンピングカーの断熱について試行錯誤。さまざまな気温、気候でテストを繰り返し、業界トップレベルの断熱加工を実現しました。業界初の上下段スライド式2段ベッドは、前モデルを踏襲。2段ベッドをスライドさせ、各シートを展開することにより、最大5名の就寝が可能になります。

サードとフォースシートは、2人で向き合えるなど、リビングの形をいろいろ変えられるのも特徴。職人が手作業で造る、車内に配した天然木の家具もオシャレ。長旅でもくつろげる木の温もりを感じられる空間は、ママたちからも好評です。

メーカー・車名：katomotor・ブルームーン EX　　　　　　　　
タイプ：バンコンバージョン
車種：ハイエース
乗車人数：6～7人
就寝人数：5人
全長：5,380㎜
駆動方式：２WD FR

“移動式ホテル”がコンセプトの「TR500 C-LH」（RVトラスト）

「TR500 C-LH」は、キャンピングカーの概念にとらわれることなく、贅沢に空間を利用。配置された２つの上質な常設ベッドが、まるでホテルの一室で寝ているような心地よさを実現してくれます。多彩なシートアレンジも可能で、背もたれとヒジ掛けを移動し、足を伸ばしてカウチソファ的に利用してくつろぐことも。

エアコンや冷凍冷蔵庫、電子レンジなども標準装備。快適な室内空間で、“ワンランク上の旅”をしたい家族におすすめです。加えて、厚さ7㎝・6層の多層構造ボディを居室部分に採用しているため、頑丈かつ断熱性◎。遮音性も高いので、ペット同伴でも鳴き声が外に漏れないから安心です。

メーカー・車名：車名：RVトラスト・TR500 C-LH（キャブコン・ラグジュアリー・ホテル）　　　　　　　　
タイプ：キャブコンバージョン
車種：ハイエース ロングワゴンGL
乗車人数：4人
就寝人数：4人
全長：4,980㎜
駆動方式：4WDフルタイム

不動の人気のバンコンが進化！「BADEN Olive Edition」（TOY-FACTORY）

日本一売れているハイエース・キャンピングカー「BADEN（バーデン）」の2024モデルは、ヨーロッパインテリアでトレンドのオリーブカラーの家具が華やかに彩ります。尾張尾州織の限定ファブリック、美濃焼のモザイクタイル、大理石風テーブルなどを配した、シンプルモダンな高級感漂うインテリアは、前モデルと同じです。

機能面では、リヤベッドマットに跳ね上げ機構を新搭載し、リヤ収納内の電子レンジにアクセスしやすく改善。ダイネットからラゲッジ（荷物収納）スペースへの移動も簡単になりました。ユーザーの要望に応え、進化を止めないこのフラッグシップモデルさえあれば、極上のファミリーキャンプが演出できます！

メーカー・車名：車名：TOY-FACTORY・BADEN Olive Edition　　　　　　　　
タイプ：トラベルバンコンバージョン
車種：ハイエース スーパーロングワイド キャンパー特装車
乗車人数：7人
就寝人数：4人
全長：5,400㎜
駆動方式：2WD FR

アウトドア派の家族の心強い相棒になるキャンピングカーは、災害の多い日本では生活拠点として活用できるのも大きなメリット。やはり憧れの存在ですけど、中古車販売店やレンタルショップもありますので、マイファミリーに合う一台を探してみては？

ライター：小林智明　　 撮影：瀬戸口善十郎