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渋沢栄一が生まれた家「旧渋沢邸 中の家(なかんち)」
11月11日は、日本経済の功労者、渋沢栄一が亡くなった日です。
現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、渋沢栄一の生涯が描かれています。また、2024年には新しく一万円札の顔になることが決まりました。
大河ドラマに取り上げられ、一万円札の顔となる渋沢栄一は、いったいどんな人物なのでしょうか。
渋沢は1840(天保11)年、現在の埼玉県深谷市で生まれます。生家は、着物の色染めに使う藍という植物を育てることを中心にいろいろな仕事を行う豊かな家でした。
父の商売を手伝う一方で学問や剣術にも取り組み、従兄弟の尾高惇忠(おだか・あつただ)から本格的に『論語』などを学びます。
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まんが『渋沢栄一の論語と算盤』P.25より
「尊王攘夷」の考えに賛同した渋沢は、従兄弟や仲間とともに幕府を倒す計画をしますが、途中で断念し江戸を離れます。24歳になった渋沢は、一橋慶喜(のちの15代将軍・徳川慶喜)に仕えることになり、一橋家の財政再建に尽力。着実に効果をあげ、次第に認められていきます。
徳川慶喜が征夷大将軍となり、幕臣となった渋沢。
27歳の時には、慶喜の弟・昭武(あきたけ)公のお供としてパリの万国博覧会を見学することになります。
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まんが『渋沢栄一の論語と算盤』P.14~より
渋沢は、ヨーロッパ周遊中に得た経験をもとに、多種多様な会社や経済団体の設立に関わり、それらの功績を元に「日本資本主義の父」と称されます。
1931(昭和6)年11月11日、多くの人々に惜しまれながら91歳の生涯を閉じました。
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渋沢栄一の銅像
渋沢は個人の利益の追求ではなく、みんなの得になる社会をつくるにはどうするべきかを追求した人物です。「個人の利益とみんなの得」…この正反対とも思える考え方を両立させることが必要だ、というメッセージが『論語と算盤』に込められています。
角川まんが学習シリーズ『まんがで名作 渋沢栄一の論語と算盤』では、渋沢の思いや考え方を子供たちがイメージしやすいように、現代を舞台にした分かりやすいまんがで紹介しています。
正しくお金をもうけて社会のために使うこと、そして何より人を思いやり行動することの大切さを学んでみましょう。
監修:加地 伸行カバー・表紙:田伊 りょうき
- 【定価】
- 935円(本体850円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784041086490
監修:加地 伸行 監修:森孝之 監修:高橋 裕子
- 【定価】
- 2,948円(本体2,680円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- その他
- 【ISBN】
- 9784041132395