子どもたちをとりまく「ジェンダーの問題」に斬りこむ! つばさ文庫小説賞《金賞》受賞作『ふたごチャレンジ!』本日発売
作者の七都にいさんは、元【こども部門】の入賞者!
「第9回角川つばさ文庫小説賞」一般部門《金賞》受賞作である『ふたごチャレンジ!「フツウ」なんかブッとばせ!!』(七都にい・作 しめ子・絵)が12月15日(水)に発売されました。(電子書籍も同日発売)
七都にいさんは、中学校時代に「つばさ文庫小説賞こども部門」で入賞されています。今作でプロとして児童文庫デビューされます。
「第9回角川つばさ文庫小説賞」一般部門にて、《金賞》を受賞
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「ジェンダーの問題を取り上げた良作だ。」――宗田理氏
「こういった同時代的なテーマを「角川つばさ文庫」から積極的に発信していくことは、とても有意義なことだと感じます」――あいはらひろゆき氏
「登場人物も個性豊かで読み応えがありました」――本上まなみ氏
若い作者だからこそ描ける、みずみずしくも素朴な「セカイに対する疑問」「ジェンダー規範への違和感」「おとなの価値観と戦い、子どもたち自身が乗りこえていくエンターテインメント」が、現代の読者の感性にフィットすると評価されました。
※選評全文
https://tsubasabunko.jp/award/announce-ippanVol09.html
・作品紹介
「男の子だから」「女の子だから」じゃなくて。
挑戦したいんだ、好きなものをただ「好き」って言うために。
サッカーに打ち込み、はきはきと自己主張をする、あかね。
うさぎが大好きなおとなしい子で、スカートをはくことに憧れを抱く、かえで。
双子の2人は、小さいころから「男女が逆だったらよかったのに」と言われ続けてきた。
10歳の誕生日のこと、両親から
「もうそろそろ、振る舞い方を考えなさい」
「ちゃんと『女の子らしく』『男の子らしく』なって…!」
と迫られた2人は、
「そんなの、いやだ。おとなのルールに負けたくない!」
と、転校をきっかけに、大いなるチャレンジを始めることに…!?
今話題のSDGsの目標の1つに「ジェンダー平等の達成」があります。まさに本作は、意識をアップデートしようとする子どもたちのための物語です。
子どもはもちろん、おとなも「心がヒリヒリしていたあのころ」を思い出し、読み終わったときには、心がスカッとするはず。どうぞ、ご注目ください!
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・著者紹介
【七都にい(ななと・にい)プロフィール】
2000年生まれ。愛知県在住。現在、現役の大学生でもある。第9回角川つばさ文庫小説賞「金賞」を受賞し、本作でつばさ文庫デビュー。ほかの作品に『チーム七不思議はじめます!』(集英社)がある。モットーは、好奇心を後押しし、不安なこころには寄り添う、「安全基地」になれるような物語を届けること。