
防災グッズをそろえること、備蓄をしておくこと。どれも災害に備えるうえで大切な行動です。けれども、地震や津波、集中豪雨が実際に起こった瞬間、とっさに正しい行動を選べるかどうか―― その“判断力”こそが、本当の意味での防災力です。『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』は、元レスキュー隊員の著者が現場で培った知見をもとに、災害時にありがちな「NG行動」と、その代わりに取るべき具体的な行動を丁寧に紹介する一冊です。
連載1回は「大型台風が接近したら、早めに屋内へ避難しよう」を紹介します!
※本連載は『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』から一部抜粋して構成された記事です。
● 暴風の対処:暴風の怖さを知る
大型台風が接近したら、早めに屋内へ避難しよう

©みぞぐちともや
近年、台風は大型化の傾向があり、被害も甚大になっています。2018年の台風21号の際は、暴風によって重さ数百キロもある屋根が丸ごと吹き飛ばされるケースもありました。
また、飛散した物によって電線が切断され、火花を放ちながら空中を舞う事態も発生し、感電死の危険もありました。
暴風から命を守るには「外出しないこと」に尽きます。台風の情報に注意し、早めに屋内に避難することが大切です。

©みぞぐちともや
★強風に関する警報・注意報
台風や豪雨は、地震と異なり、災害の危険性を予測することができます。台風の情報に注意し、早めに対策を取ることが大切です。
● 南海トラフ地震の発生確率は、政府発表で30年以内に80%。
そして、近年は集中豪雨や大型台風も頻発し、災害はいつ、どこで誰を襲うか予測できない時代に入っています。
本書は、「備える」だけでなく、「その瞬間にどう行動するか」までをやさしく、具体的に示した新しい形の防災本です。
日々の暮らしの中に、少しだけ防災の意識を。
この本が、そのきっかけになれば幸いです。
【書籍情報】
- 【定価】
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】
- 四六判
- 【ISBN】
- 9784046073600