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日本一のヨガYouTuberが伝える「心と体を整えるヨガ」


子どもや家族のケアを優先して、自分のことは後回しという子育て中の方は多いのではないでしょうか。そんな方に心と体を整える方法としておすすめなのが「ヨガ」。登録者数250万人を誇るYouTubeチャンネル「B-Flow」は、Marikoさんの美しいヨガポーズとわかりやすいインストラクション、Tomoyaさんが手がける映像美で多くの人を魅了しています。今回は、妊娠中・産後・子育て期のヨガの魅力や、初のエッセイ本『今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから』に込めた想いについて、おふたりにお話をうかがいました。



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ヨガで健やかなマタニティ&産後ライフを

Marikoさん3人目の子どもが、もうすぐ生後4ヵ月になります。夜は寝不足になりがちなので、最近は朝ベッドで「バナナのポーズ」をしてから起きるようにしています。横になったままからだの側面が伸びて、とても気持ちがいいです。


バナナのポーズ『【30分】ぐっすり眠れる安眠ヨガ|自律神経を整えて不調改善 #747』


Marikoさん第三子の妊娠中は、ありがたいことに出産まで健やかに過ごせて、産後のからだの戻りも早かった実感があります。でも、一人目の妊娠中はさまざまなマイナートラブルに苦しみました。妊娠中の「安静」とはどの程度なのかわからなくて、漠然とした怖さからほとんど運動せずに過ごした結果、腰痛がひどくなり、一時は歩けないほどに。妊娠中の急激な変化に、からだが追いつかなかったのです。

こうした経験から、第二子の妊娠中はヨガなどの運動を続け、出産後は産後ヨガを取り入れました。動くことで元気なマタニティライフを送れ、体力が落ちず産後の回復にも役立ちました。産後は、膀胱や直腸、子宮などの臓器を支えるハンモック状の筋肉の集まり・骨盤底筋群がゆるみ、さまざまなマイナートラブルが起こりますが、マタニティヨガ・産後ヨガをすると、骨盤底筋群の回復にとても役立ちます。私自身、ヨガなどの運動をしたことで、骨盤底筋群のリカバリーがとても早かったと実感しています。こうしたヨガの恩恵を、妊娠中の方や出産後の方に伝えていきたいです。

ゆったりした深い呼吸で心の落ちつきを取り戻す

Marikoさん産後はホルモンバランスの影響でメンタルが乱れやすいといわれます。私自身は、妊娠中や産後に鬱々とすることはあまりなかったのですが、メンタルが乱れると、ふだんなら聞き流せるようなまわりの言葉を重くとらえてしまうことがあります。そんなとき、ヨガでゆったりした呼吸を行うと、心の落ちつきを取り戻す助けになります。

息を吸うときには交感神経が、吐くときは副交感神経が優位になるといわれています。慌ただしいときやソワソワするような出来事があるとき、緊張・イライラしているときは、交感神経が優位になり、呼吸が浅くなりがちです。また、下を向いた姿勢で長時間過ごすと、頭が首より前に出たり首まわりが凝ったりしますし、横隔膜などの呼吸筋も硬くなります。首から上だけで吸ったり吐いたりするようになるので、呼吸が浅くなりやすいのです。

授乳や抱っこなど下向きの姿勢が増える育児中は、こうした状態になりやすいとき。ヨガで呼吸とのつながりを感じ、呼吸が深まると、自律神経のバランスが整い、自分軸が整いやすくなります。

  • Marikoさんおすすめ「呼吸を深めるヨガ」

MarikoさんYouTube視聴者の方からは、「呼吸が浅かったけれど、ヨガをして呼吸が深くなりました」というコメントをたくさんいただいています。いきなりハードな運動から始める必要はないので、自分が心地よく感じられるものから始めると続けやすいです。たとえば、朝目覚めて起き上がるのがつらいときは、ベッドや布団に横になったままできるヨガポーズをするのもいいですし、調子が出ないようならポーズの途中でやめても大丈夫です。妊娠中や産後の体調やマイナートラブルは個人差が大きいので、無理のない範囲で試してみてください。

  • Marikoさんが産後・育児中の方におすすめする「肩と背中をほぐす10分ヨガ」

Marikoさん朝は時間が見つけにくいという方は、夜のストレッチやヨガがおすすめです。ベッドや布団に横になった状態でからだを伸ばすと、疲れやむくみがラクになって寝つきやすくなります。

「今この瞬間」に集中して、からだとこころの変化を知る

 Marikoさんの美しいポーズとわかりやすいインストラクションとともに、美しい世界観も『B-Flow』の魅力。ここからは、『B-Flow』のクリエイションを一手に引き受けているTomoyaさんにもご登場いただき、夫婦の連携や初のエッセイ本『今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから』に込めた想いについて引き続きお話をうかがいました。

――『今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから』には、動画撮影の舞台裏や夫婦連携のエピソードがたくさん紹介されています。円滑なパートナーシップを築くコツはありますか?

Tomoyaさんお互いに得意なことや生活リズムが違うから、うまく補い合えているのかもしれません。たとえば、朝はMarikoは少しでも早く走りに行きたいので私が子どもを保育園に送って、夜は子どもが寝たあとに動画編集などの作業に集中します。一緒に過ごすうちに、相手のしたいことを察せるようになってきました。

Marikoさん朝はすごく助かっていますね。とはいえ、これだけ一緒にいても、伝えないとわからないことはお互いあるので、そういうときは言葉にして話し合うようにしているかな。最近は3人目のミルクなど日常的なお願いが増えていますが(笑)。

――「今この瞬間を生きる」というタイトルに込めた意味を教えてください。

Tomoyaさんかつて私自身がそうだったのですが、未来やお金、成功を追い求めると、「今」になかなか集中できません。「今」に集中できるのは、好きなこと、得意なことをやっているとき。そうした時間を1日10分でも20分でも積み重ねると、人生が充実するのだと思います。今まさに何かを始めようとしている方に、この瞬間を大切にしようということを伝えたくて、家族、これまでの人生、B-Flowの活動といったさまざまな角度から『今この瞬間をどう生きるか』について書きました。


『今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから』168-169頁


Marikoさん私はこの本にある「生きがいは大袈裟なものではなく、日常のなかにある。小さな幸せを積み重ねることで人生は満たされる」という言葉が気に入っています。

Tomoyaさん私たちが届けているヨガが、「日常のなかの小さな幸せ」を見つけるきっかけになれたらうれしいよね。ヨガをすると今この瞬間に集中して心が前向きになるので、ネガティブに考えがちな人やストレスを抱えている人にはとてもおすすめです。私はヨガも好きですが、筋トレも前向きになれるのでおすすめです。太陽の光を浴びながらの散歩でもいいですし、本を読んだ方が自分のための時間を見つけて、それを続けるきっかけにしていただけたらうれしいです。

――おふたりにとって「ヨガ」とはどのようなものですか?

Marikoさん今の私にとってヨガは「自分自身とつながる時間」です。同じからだでも、その日によってわずかにからだの状態は変化します。ヨガをすると、「いつもより首が凝っているな」「今日は腕の可動域が狭いな」などといまの自分の状態に気づけるようになります。

Tomoyaさん心の変化にも気づくようになるよね。自分の内側にフォーカスして、客観的に見る。そうすると、自分がわかってくるんです。たとえば、浅い呼吸を感じて、ストレスを受けていることに気づく、といったことですね。日々続けると、そうした変化を感じやすくなります。

Marikoさん子育て中は忙しいものですが、5分でも10分でもヨガで自分を大切にする時間を持ってもらえたらと思います。それが習慣になると、自分のからだやこころの変化に気づきやすくなるという恩恵を受けられるはずです。

Tomoyaさん子育てや仕事をがんばっている人は、首・肩・腰など、からだのどこかを痛めていることが多いですよね。痛みをとるヨガプログラムも紹介しているので、まずは痛みをやわらげて、ヨガの心地よさを味わってみてください。ヨガを通じて、からだとこころの両面をよりよい状態に導いてもらえたらうれしいです。


取材・文:三東社



【プロフィール】


B-Flow(ビー・フロー)

夫のクリエイティブディレクター・Tomoya、妻のヨガインストラクター・Marikoの夫婦が運営するYouTubeチャンネル。2016年、ヨガとウェルネスに特化したYouTubeチャンネル「B-life」を開設し、チャンネル登録者数は活動開始から9年目で250万人を突破。2024年、チャンネル名を「B-Flow」に改名。完全オリジナルのプログラムを提供するYouTubeチャンネルは、多くの視聴者から支持を得ている。


 

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