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2冠達成! 大人気絵本『パンどろぼう』TSUTAYAえほん大賞受賞式レポート&柴田ケイコさん受賞記念インタビュー


今年4月に発売され、第11回リブロ絵本大賞と第1回TSUTAYAえほん大賞をW受賞した絵本『パンどろぼう』。快進撃の止まらない本作の魅力に迫ります。
撮影:後藤利江 取材・文:編集部

第1回TSUTAYAえほん大賞受賞式レポート

10月29日(木)に代官山蔦屋書店で行われた受賞式では、第1位に選ばれた『パンどろぼう』作者である柴田ケイコさんが出席し、表彰されました。


スピーチを行う柴田ケイコさん


​<TSUTAYAえほん大賞とは>
全国の、TSUTAYA・蔦屋書店の児童書に関わる担当者が自分の子どもに読み継ぎたい・語り継いでいきたい50年後も読まれている作品をTSUTAYAで育てていきたい、という願いを込めて直近1年間に出版された絵本の中から選出。受賞作品を店頭展開で盛り上げ、先々、ロングセラーへと育てていく、えほん賞です。


今年ママになられた横澤夏子さんがゲストとして出席し、『パンどろぼう』を読み聞かせる一幕も


1~10位、新人賞の受賞作品は、10月30日(金)より全国のTSUTAYAにてコーナー展開されます。


受賞式にはパンどろぼうくんも出席


 

柴田ケイコさん受賞記念インタビュー

――第11回リブロ絵本大賞に続き第1回TSUTAYAえほん大賞の受賞、おめでとうございます。

ありがとうございます。読者の皆さんと、このような機会をくださった書店員の皆さんに本当に感謝いたします。


ブックハウスカフェ(神保町)に場所を移し、インタビューにこたえる柴田ケイコさん


――絵本の発売は4月16日(木)、緊急事態宣言の発令された直後でしたが、そのときは正直どう思いましたか?

正直、しまったなと思いましたね。(笑)
休業される書店さんもありましたし、こんな状況ではもう誰にも手にとってもらえないのではないかと不安に思っていました。
ですが、実際にはお家で過ごす時間が増えて、ご家族でじっくり絵本を楽しんでくださる方も増えたようで、かえって絵本の力を実感しました。
暗いニュースの続く世の中で、こうした明るいユーモア絵本を受け入れていただけたのかなと思って、とても嬉しく感じます。

――読者の皆さんからのご感想では、「とにかく笑った!」というお声が多かったですね。

とても嬉しいです。私自身、ワクワクする楽しいお話が好きなので、『パンどろぼう』はそれをストレートに表現できる展開になったなと感じています。
プロットを書きながら絵もイメージするのですが、特にこの「まずい」のページは最初から描きたいと思っていました。


最も反響のあったページは、インパクト大


――特に柴田さんが気をつけて描かれた点などはありますか?

やはり「どろぼう」は悪いことなので、その点には気をつけました。
パンどろぼうくんが嫌われない、憎めない存在になるようキャラクター作りや展開を考えましたね。
それから、パン屋のおじさんの存在がこの絵本の中では大きいです。頭ごなしに叱るようなページは作りたくなかったんですよ。
子どもと同じで、パンどろぼうも悪いことをしようと思ってしたわけじゃなくて、理由があってやったことだから、おじさんの存在が救いになるようにしたかったんです。


パン屋のおじさんが諭すシーン


――これから『パンどろぼう』を読む皆さんへ、一言お願いします。

このパンどろぼうくんの愛らしいキャラクターを楽しんでいただけたら嬉しいです。
また、絵本は子どもだけのものではないので、大人の方にも「絵本って面白いな」と思ってもらえるきっかけになったらいいなと思います。

柴田ケイコ氏 プロフィール
高知県生まれ。絵本作品に、「しろくま」シリーズ(PHP研究所)、「めがねこ」シリーズ(手紙社)、「ぽめちゃん」シリーズ(白泉社)などがある。
好きなパンはチーズパンと、チョコのついたツイストパン。

https://www.shibata-illust.com/

 



作:柴田 ケイコ

定価
本体1300円(税別)
発売日
サイズ
A4変形判
ISBN
9784041090602

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