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絶賛予約受付中!!『驚異の標本箱―昆虫―』 丸山宗利インタビュー

——改めて、本書のコンセプトを教えてください。
 昆虫を拡大すると、ものすごい構造があるのですが、それらは非常に美しく、面白いものです。道端にいるような昆虫にも、実は拡大すると驚きの世界があります。しかし多くの人はそのことを知りません。いろいろな昆虫を対象とし、その世界を皆さんに知っていただきたいというのがコンセプトです。
 最近ではデジカメの普及により、誰もがある程度の品質の写真を撮れるようになりました。そうなると、こんどは何をどう表現するかという、被写体の選択や物語、一段上の表現手法が重要になってきます。私たちはその観点から、道具の先の表現を目指しました。形の意味を考えるのも楽しく、そのような説明も加えていますが、あくまで写真が主役であり、単純に見て楽しめる内容になっていると思います。

——選ぶのが難しいとは思いますが、丸山先生担当のページで、いち押しはどれですか?
 どのページも思い入れはありますが、一番は表紙ですね(笑) プラチナコガネの一種で、非常に光沢が強く、パチンコ玉のようにまわりの風景を反射します。この仲間の虫は人気があって、図鑑にもよく出ていますが、魅力を伝える写真を撮るのが非常に困難です。下手に撮るとカメラを写しこんでしまうし、光を調整しすぎると、輝きが失われてしまいます。「あとがき」では、全員がプラチナコガネを撮り、そこでは私も別カットを撮影しましたが、基本的には金属製品の撮影法を学び、それを応用して、輝きを表現しました。魅力がよく表現できているのではないかと思います。


今回、表紙を飾ったのがプラチナコガネ。


 表紙以外では、トンボの顔ですね。トンボの眼の色ほど少年時代の自分をドキドキとさせるものはありませんでした。その感動すべき美しい輝きをいかに表現するか。もはや少年時代の自分への挑戦です。生きたトンボをいろいろとそろえるのにも苦労しましたが、撮影しながら思わず童心に返りました。

——では、丸山先生から見て、吉田さんの担当ページで、いち押しはどれでしょうか?
 吉田さんは甲虫好きで、並々ならぬこだわりがあるせいか、甲虫の魅力を引き出すのがうまいです。どれも傑作なのですが、私が好きなのは、モモチョッキリのページです。立体感、色彩など、完璧な写真だと思います。深度合成とはいえ、ボケた部分の表現にもこだわりが感じられます。今回の本では、背景が黒いものと白いものを織り交ぜていますが、白い背景で撮影というのは一番困難です。白い背景が虫の色を飛ばしてしまうことが多いし、暗くすると虫の色がでますが、こんどは背景の白をきれいに出すのが難しいのです。

——法師人さんの担当ページで、一押しはどれですか?
 今回、法師人さんには主に甲虫以外のものを中心にお願いしました。どれも素晴らしいのですが、私が好きなのはオオクジャクヤママユのページで、翅の拡大がなにしろ素晴らしいです。さきほど、ソフトでピントの合った画像を合成すると言いましたが、小さな被写体になるほど一筋縄ではいきません。撮影も難しく、合成がうまくいかないことも多いのですが、この拡大は見事で、一枚の絵のようです。丁寧に時間をかけ、何度も撮影と合成を繰り返したはずです。

——ありがとうございます。本書が発売されましたら、吉田さん、法師人さんも交えて、ぜひお三方にお話をうかがえたらと思います。それでは、最後にすでに予約いただいている方と、予約しようか迷っている方それぞれにメッセージを。
 ご予約いただいた方にはお礼申し上げます。ご感想をお聞かせいただきたいです。
 迷っている方、確かにこの時代としては高価な本かもしれません。しかし、重厚さや品質からすれば、相当お買い得な内容になっています。ぜひよろしくお願いいたします。


驚異の標本箱―昆虫―

  • 著者:丸山 宗利著者:吉田 攻一郎著者:法師人 響
  • 【定価】本体4800円(税別)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】A4変形判
  • 【ISBN】9784041094341

作家プロフィール