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大人気!「お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!」先行ためし読み連載 第14回

「みんな、だいじょうぶ。ぜったいに晴れにする。わたし、がんばるから」

「空お前……えらそうにするな」

「ええ! いいこと言ったと思ったのに……」

「お前だけじゃなくて、オレたちみんなでがんばるんだよ」

 みんなで……そっか、そうだよね。わたしたち、仲間だもんね!

 かさを持って、いよいよ、五人で校庭のまん中に立つ。

「空。お前は、なにがあっても、天気を晴れにすることだけ考えろよ」

「うん。じゃあ、はじめるね」

 特訓どおり、手を合わせて目を閉じる。それから、晴れている空をイメージして……。

「……だめだ! さっそくピンチだよ!」

 泣きそうな顔で、ハレくんを見る。

「雨の音しか聞こえなくて、晴れているイメージができない!」

 浮かぶのは、どんより暗い空、びしょびしょの校庭……。どうしよう、どうしよう?!

「落ちつけ。あせるな」

「でも、はやくしないと……」

「空ちゃんっ」

 アメくんが、にっこり笑顔を近づける。

「ぼく、運動会ってまだよく知らないんだよね。どんな様子か教えてくれない?」

「様子? えっと……。みんな、おでこに、それぞれの組の色のハチマキをしているよ。カラフルな旗も、いっぱいかざってあって。観覧席には、みんなの家族が来ていて……」

 校庭はさらさらかわいていて、風が流れるたびに土の粉がふき上がる。

 あちこちに白線が引いてあって、だれかの足あとが見える。

 走ったあとに見上げる空は──すごくきれいな、水色。

 頭に景色が浮かんだ。その瞬間、校庭に描いた印と手のひらの印が、赤く光りはじめる。

「イメージできた! アメくん、ありがとう!」

 合わせる手に力をこめる。しずかに深呼吸して、いよいよとなえる。


「空よ、晴れろ──」


 印の光が、大きくなる。

 わたしは気持ちをこめて、もう一度言う。


「空、晴れて──────!!」



 ぴたっ──。


 校庭の雨つぶたちが、一時停止する。時間まで止まったみたいに、すごくしずか。

 でも数秒後──。

 ビュッビュッビュッビュッビュッ!

 こっちに、いっせいに飛んでくる。たくさんの小さな針が、刺しに来るみたいに。

 さっと、フウくんとライくんが前に出る。

「かさひらくよー!」

 バンッと、虹色のかさがひらく。

 バチバチバチバチバチッ!!

 雨つぶがはねる音が、かさをやぶりそうなほどはげしい。

 でもおかげで、体に当たらずにすんだ。

「ありがとう! ライくん、フウくん」

「ま~ね~って、わっ!」

「なんだ……うわっ!」

 とつぜん、二人はかさごと、校庭の端っこに吹き飛ばされた。


 ゴゴゴゴゴッ!


 いつの間にか、目の前に、巨大な水の竜巻が立ちはだかっていた。


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