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大人気!「お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!」先行ためし読み連載 第14回

わくわくいっぱい、つばさ文庫の新シリーズ! 超~優柔不断で自分になかなか自信がもてない5年生の女の子、天川空がある日突然、天気をあやつるチカラを手にいれた!? 勇気も自信もなかったけど、つよい意思で天気をあやつるために、はじめて自分で目標をたてて、やるって決めた! 個性豊かなお天気男子たちといっしょに、運動会を晴れにせよ!(公開期限:2026年8月31日(月)23:59まで)


 

15★運命の日

日付:六月六日

時刻:六時七分

場所:学校の校庭

天気:大雨



「──よしっ、完成!」

 校庭に、白ラインで、巨大な晴れの印を描きおわる。

 雨でぬれて消えないように、何回も何回も塗った。

「きれいにできたね、空ちゃん」

「アメくん、手伝ってくれてありがとう。でも、休んでなくてだいじょうぶなの?」

 熱が下がったからって来てくれたけど、まだまだ心配。

「空ちゃんががんばってるのに、寝ていられないよ。ぼくもがんばらないと」

「そらりん! 見て!」

 うしろから、フウくんに肩をつつかれる。ふり返ると、ライくんもいた。

「おれたちからプレゼントだよ! じゃーん!」

「わあ! かわいい!」

 笑顔がこぼれる。二人が見せてくれたのは、大きな虹色のカラフルなかさだった。

「どうしたの? どこで買ったの?」

「盾にしようと、フウとつくったんだ。儀式の最中、なにが起こるか分からないからな。頑丈な生地でつくったから、そうかんたんにはこわれない」

「デザインは、おれが考えたんだよ♪」

「ありがとう! ……でも、大きすぎない? わたし一人で持てるかな」

「五人が入るには、ちょうどいいだろ」

 合流したハレくんが、大きくうなずく。

「えっ、五人って? もしかして、みんなも印の中に立つの?」

「あたりまえだろ。ライの言うとおり、なにが起こるか分からない。いざっていうときに、空を守れるようにな」

「ハレくん……」

「だから空は、余計なこと考えずに、晴れにすることだけに集中して──」

 バシャッ!

「うわっ、なんだよ!」

 とつぜん、ハレくんが大量の雨でずぶぬれになった。まるで、上から、水が入ったバケツをひっくり返されたみたいに。

 でも、ハレくんの上だけじゃない。校庭にふる雨の量が、一気にふえた。

 雨つぶの勢いも強くなって、顔や体が痛い。目もなかなか開けられない。

「……ん? みんな、あれを見ろ!」

 ライくんが指さす方向に、悪天蝶たちがいた。校庭の上を飛び回りながら、悪天粉をまき散らしている。

「まだ、雨の量をふやす気かよ。ぜったいに晴れにさせないつもりだな」

「雨の重さに、押しつぶされそうだ」

「ヤバすぎなんだけど~」

 ハレくんたちは、うんとけわしい顔をしている。

 今までどんなお願いでもかなえてきたみんなでも、この天気を変えることはたいへんだって感じるんだ……。

 でも、だからこそ負けたくないよ。


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