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大人気!「お天気係におねがい! 運動会を晴れにせよ!」先行ためし読み連載 第9回

 教室にもどると、柴くんはいなかった。しかたなく、三木くんに居場所を聞いてみる。

「柴くん、どこに行ったか知らない?」

「あいつなら、妹に呼ばれてどっか行ったよ」

「妹? あっ、そういえば。今年入学したんだったね」

「それなら、一年生の教室に行ってみようか」

 また、一階におりた。でも、一年生の教室をのぞいても、柴くんは見えない。

 てるてる坊主だけじゃなくて、柴くんまで消えちゃったの?

 みんなで、あちこちさがしまわった。それでやっと、渡り廊下で見つけた。

 紙袋をかかえた妹さんと向かい合って、なにか話しこんでいるみたいだった。

「あとにしたほうが、いいかな?」

「やっと見つけたんだぞ。今聞かないで、いつ聞くんだよ。おい、柴っ!」

 ハレくんの声に、柴くんたちがふり返る。

「あ、天川! それに太陽まで。な、なんで、ここに……」

「ごめん、柴くん。今日の朝の、てるてる坊主のことで聞きたいことがあって──」

「お、おれは知らない! 真央、逃げるぞ」

 とつぜん、妹さんの手をつかんで走り出した。

「え! 柴くん、どうしたの!?」

「今回は、ライの推理が当たってたってことだ。追いかけるぞ!」

 ハレくんも、ほかのみんなも走り出す。わたしも、あわてて追いかける。

「柴! 逃げてもムダだぞ」

「ハレくん、そんな言い方だめだよ。柴くん、わたしたち、話を聞きたいだけなのっ!」

「だから、おれはなにも知らないって! 追いかけてくるな──」

「きゃあ!」

 妹の真央ちゃんが、ころんだ。

 柴くんはすぐに止まって、体を起こしてあげる。わたしたちも心配してかけよる。

「真央、だいじょうぶか!?」

「ケガしてない? ひざとかすりむいてない?」

 真央ちゃんは泣きそうな顔で、首を横にふる。そして、つぶやいた。

「てるてる坊主が……」

 落とした紙袋の中から、見覚えのあるてるてる坊主が飛び出していた。

「これって、わたしたちのクラスの……」

「やっぱり、とったのは柴だったんだな」

「ちがうよっ、お兄ちゃんじゃないよ。わたしだよっ」

 真央ちゃんは、おこったように言う。わたしとハレくんたちはびっくりする。

「柴くん、どういうこと?」

「だから、それは……い、言えないっ」

 柴くんは、気まずそうに顔をそらす。

 今までのわたしだったら、「じゃあ、もう聞かないね」って帰ると思う。

 だけど、ちゃんと解決するって決めたから。まだあきらめられない。

「柴くん。さっきも言ったけど、話を聞きたいだけなんだ。なにがあったのか、ちゃんと知りたい。だってわたし、柴くんのことを決めつけたくないから」

「天川……」

 柴くんは、がくっとうなだれる。それから、ゆっくり口をひらいた。

「じ、じつは。一年生は、週末に、学校でお泊り会があったんだ。真央はそのときに、掲示板からとって、家に持ち帰ってきて……」

「とるの、たいへんだったよ。でも、ほうきで引っ張ったら、とれたよっ」

「そっか! だから、テープがやぶれてたんだね。……でも、どうしてとったの?」

「てるてる坊主に、お顔が描いてあったもん! 消さなくっちゃ」

 えっ! 消す?!

 あわてて、落ちているてるてる坊主をひろう。

「ほんとだ! か、顔が……どうして、消しちゃったの?」


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