わくわくいっぱい、つばさ文庫の新シリーズ! 超~優柔不断で自分になかなか自信がもてない5年生の女の子、天川空がある日突然、天気をあやつるチカラを手にいれた!? 勇気も自信もなかったけど、つよい意思で天気をあやつるために、はじめて自分で目標をたてて、やるって決めた! 個性豊かなお天気男子たちといっしょに、運動会を晴れにせよ!(公開期限:2026年8月31日(月)23:59まで)
10★わたしの天気
昼休み。給食を食べ終わってすぐ、五人で掲示板の前に集まった。
さっそく、てるてる坊主のそうさく開始だ。
「よしっ。がんばって、見つけよう!」
「おう。見つかるまで、帰らないからな」
意気込むわたしと、ハレくん。アメくんが苦笑いする。
「張り切るのはいいんだけど。二人とも、まずはどこをさがすつもりなの?」
「それは……」
「決まってないけど」
「とりあえず、手分けして学校中さがせばいいんじゃないのー?」
「それは賛成できない」
フウくんの意見に、ライくんが反対する。
「やみくもにさがすのは、時間のムダだ。それより、計画を立てて動こう」
「ライくんの計画って?」
「まずは、犯人を当てるんだ」
ライくんのメガネが、きらんっと光る。
「は、犯人……って? どういうこと?」
「ライは、だれかが、わざとてるてる坊主をとったって思ってるってこと?」
「ああ、そうだ。みんな、掲示板をよく見てくれ」
ライくんが、柴くんたちのてるてる坊主がかざってあった場所を指さす。
「テープの切れ端が残っている。これは、だれかがムリやりはがした証拠だ」
「ほんとうだ。ライくん、まるで探偵みたい。でも、だれがそんなことするかなあ」
「掲示板からてるてる坊主が消えているって、さいしょに気づいたのはだれだ?」
「柴じゃなかったか。おれが一番に見つけたって、大声で言ってたし」
「じゃあ、その子がとったかもしれない」
ええ! びっくりしすぎて、口がぱくぱくする。
「それはちがうよ。柴くんは、じぶんのもなくなっちゃったんだよ?」
「自作自演かもしれない。それに、第一発見者をうたがえという言葉がある」
「え~、その推理あってるの~? ライはなんでもうたがうじゃん」
「カレーライスも、うたがうくらいだからな。けっきょく、食べてもだいじょうぶだったし」
フウくんとハレくんにからかうように言われて、ライくんがムッとする。
「まあまあ。とったって決めつけなくても、はじめに見つけた柴くんの話を聞くのは、だいじだよね」
アメくんの意見に、わたしもうなずく。
「そうだね。じゃあ、柴くんに会いにいこう」