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月に車をどうやって運ぶの? 宇宙のおしごとQ&A連載 第4回


宇宙に関するおしごとや、宇宙でのくらしについての質問に、宇宙ライターの林さんがお答えします!
この記事では、『未来が楽しみになる 宇宙のおしごと図鑑』(著:林公代)発売記念イベントでよせられた質問と回答を、本の中身をお見せしながら紹介します。


月面で使う車は、どうやって運ぶのですか?



林さん:
トヨタやJAXAが中心となって、宇宙飛行士が乗る月面車を開発しているよね。それはすっごく大事な質問です。月面車はすっごく大きいから、めちゃくちゃ大きいロケットが必要になるんです。すっごく大事なところだよね、気になるよね。



空気が満たされた、四畳半ほどの部屋をもつ月面車を運ぶものとして、
大型の貨物輸送用ランダーをアメリカの民間企業が開発していますが、開発が遅れています。大きい貨物船やロケットが必要で、つくるのが難しいんだよね。力もいっぱいいります。
民間企業のひとつにスペースXっていう会社があって、「スターシップ」っていう大きな宇宙船を作っています。
それを打ち上げるロケット(スーパーヘビー)の開発がなかなかうまくいかなくって、バーンって爆発しちゃったり、帰ってくるときにうまくいかなかったり…。「再利用」ってわかるかな? 一回使ったロケット(ブースター)をもう一回使うということをスペースXはやっていて、打ち上げたロケットがまた戻ってくるんです。よく生中継をやっているから、ぜひ見てみてください。

黒田さん:
あれ、めちゃくちゃ感動しますよね。

林さん:
めっちゃおもしろいですよ。上がったら戻ってくるっていうのが…。

黒田さん:
はじめて見たときは、本当にびっくりしすぎてCGかと思いました。



林さん:
スペースXの打ち上げでは、発射台があるところにロケットが戻ってくるんだけど、箸みたいなものでひゅっと両側から掴んじゃったりする。SFみたいなことを今、本当に何度も打ち上げ実験しているんです。
こうした実験がうまくいかないと、ロケットって打ち上げられないんですよね。だから月面車の開発に成功しても、質問してくださったようにロケットや貨物船がうまくいかないと月まで運べないんですよ。両方うまくいかないと運べないから、すっごく大事なところに気がついてくれてありがとうね。注目してみてください。


第5回に続く


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イベントの様子を動画でお届け!

たくさんの質問が飛び出した『未来が楽しみになる 宇宙のおしごと図鑑』の発売記念イベントの様子は、YouTubeチャンネル「KADOKAWA児童図書チャンネル」でご覧いただけます。ぜひお楽しみください♪

 

▼14:00~の回


 

▼16:00~の回



書誌情報


著者: 林 公代

定価
1,650円(本体1,500円+税)
発売日
サイズ
四六判
ISBN
9784041138397

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