
普段の生活のさまざまなところで使われている数。
『すごすぎる数の図鑑』では、学校の算数や数学が苦手だった人も、読むと思わず「そんな仕組みがあったのか!」「こんなところにもつながっているのか!」と感じる数のエピソードを集めました。
たくさんのイラストとわかりやすい説明があるので、もちろん小学生でも大丈夫。さあ、一緒に数の不思議を体感してみましょう!
※本連載は『数字がわかれば世界がわかる! すごすぎる数の図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
<すごすぎるデータの活用>年末ジャンボ宝くじの1等が当たる確率は2000万分の1
宝くじを買ってお金持ちになりたい!と思ったことはありますか? 宝くじはどのくらいの確率で当たるのでしょうか? 2024年の「年末ジャンボ宝くじ」を例に、当たる確率を考えてみましょう。
年末ジャンボ宝くじの1等(7億円)が当たる確率は、なんと2000万分の1! さらに、1等の前後賞(1億5000万円)は2本あるので、当たる確率は1000万分の1です。「1万円くらいなら当たるでしょ?」と思っているかもしれませんが、1万円が当たる確率も1000分の1と決して高くありません。
1枚宝くじを買うと、大体いくら当たるかを表す「期待値」という考え方を高校で学びます。年末ジャンボ宝くじの期待値を計算してみると約150となります。これは、300円の宝くじを1枚買うと、150円くらい当たることが期待できるということです。確率を考えると、簡単には当たらないことがわかります。それでも多くの人が期待を込めて宝くじを買っているのです。
豆知識
宝くじは地震や災害で困っている人たちを助けることもあります。たとえば、能登半島地震被災地支援ドリームジャンボ宝くじの収益金のうち、40億円が能登半島地震の被災自治体に配分されました。
数について知ることで、身の回りにあるものの多くが数の仕組みや計算で成り立っていることがわかるのではないでしょうか。
数式やルールを全て理解する必要はありません。この本を通して、「こんなところにも算数や数学がつながっているのか」と気づき、次の学びにつながることを願っています。
参考元:宝くじ公式サイト「年末ジャンボ宝くじ(第1031回 全国自治くじ)の当せん金・本数」
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