
普段の生活のさまざまなところで使われている数。
『すごすぎる数の図鑑』では、学校の算数や数学が苦手だった人も、読むと思わず「そんな仕組みがあったのか!」「こんなところにもつながっているのか!」と感じる数のエピソードを集めました。
たくさんのイラストとわかりやすい説明があるので、もちろん小学生でも大丈夫。さあ、一緒に数の不思議を体感してみましょう!
※本連載は『数字がわかれば世界がわかる! すごすぎる数の図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
<すごすぎる数と計算>円周率には、必ずあなたの誕生日が含まれている
円周の長さを直径で割ったときに得られる値は円の大きさによらず一定です。その値を円周率といい、π(パイ)で表します。は、3.14159…と小数点以下がずっと続く数です。実はこの数字の並びには、あなたの誕生日の数字も含まれています。たとえば、1月1日生まれなら「0101」、といった数字の組み合わせが、円周率のどこかに現れるのです。
古代ギリシャでは左図のように円の中にぴったりはまる正多角形と、外を囲む正多角形を使い、円周の長さを計算していました。角の数を増やすほど円周の長さに近づきます。現代ではコンピューターによって円周率は300兆桁まで計算されています。
また、円周率は、宇宙探査や日常生活にも役立っています。たとえば、宇宙探査機「はやぶさ2」が小惑星への軌道を計算する際には、円周率が用いられました。陸上トラックの一周を計算する際にも、トラックの曲線部分の長さは、円周率を用いて求められています。
豆知識
22÷7を計算してみると、3.14285714285...となり、円周率(π)に近い値となります。さらに、355÷113を計算してみると、3.14159292035...となります。この値は円周率と3.141592まで一致します。とても不思議ですね。
数について知ることで、身の回りにあるものの多くが数の仕組みや計算で成り立っていることがわかるのではないでしょうか。
数式やルールを全て理解する必要はありません。この本を通して、「こんなところにも算数や数学がつながっているのか」と気づき、次の学びにつながることを願っています。
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