
普段の生活のさまざまなところで使われている数。
『すごすぎる数の図鑑』では、学校の算数や数学が苦手だった人も、読むと思わず「そんな仕組みがあったのか!」「こんなところにもつながっているのか!」と感じる数のエピソードを集めました。
たくさんのイラストとわかりやすい説明があるので、もちろん小学生でも大丈夫。さあ、一緒に数の不思議を体感してみましょう!
※本連載は『数字がわかれば世界がわかる! すごすぎる数の図鑑』から一部抜粋して構成された記事です。
<すごすぎる数の表現>「数のない世界」を想像したことはある?
みなさんは、いつ数を数えられるようになったか覚えていますか? ほとんどの人は覚えていないのではないでしょうか。私たちはそれくらい小さい頃から無意識に数を数えることを学んでいたからです。
では、もし数がこの世になければ、どうなるのでしょうか? 私たちの生活は大きく変わり、不便になることがたくさん出てきます。数がない世界では、正確な時間を確認することも、お金を使うこともできません。携帯電話やパソコンなど、あらゆる機械も存在しないでしょう。ふだん意識をしていなくても、数は私たちの生活の根幹として、あらゆる場面に深く浸透しているのです。
ちなみに、図形についても同じことがいえます。数と同じく、三角や四角、丸といった形を覚えた時期を多くの人が意識していないと思いますが、図形の知識がなければ、建物を建てたり物を作ったりはできません。古代文明における建造物にも、図形をはじめとする数学が深く関係しています。
豆知識
小学校で学ぶ「算数」は、中学校から「数学」と呼ばれるようになります。数学は英語でmathematicsといいます。この言葉は、ギリシャ語で「学ぶべきもの」という意味の「マテーマ(μάθημα)」に由来しています。
数について知ることで、身の回りにあるものの多くが数の仕組みや計算で成り立っていることがわかるのではないでしょうか。
数式やルールを全て理解する必要はありません。この本を通して、「こんなところにも算数や数学がつながっているのか」と気づき、次の学びにつながることを願っています。
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