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『角川の集める図鑑GET! あそべる算数』ができるまで①


『角川の集める図鑑GET!』から新しい図鑑が2024年7月10日に登場します。今回のテーマはなんと「算数」! これまでの『GET!』シリーズの図鑑とは一味ちがう新しい図鑑として制作しています。そんな『角川の集める図鑑GET! あそべる算数』の制作秘話をお届けします。

「楽しい!だから好きになる!」そんな算数図鑑をつくりたい!

「算数」といえば、苦手意識を持つ子が多い教科です。学研教育総合研究所が2023年10月に行った調査によると、小学生が嫌いな教科の第1位は算数、苦手な教科の第1位も算数でした。

でも、算数って実はとても面白いんです! 「難しいから嫌い」と思ってしまう前に、算数の楽しさを体感してほしい! その思いから、「いつのまにか親しんで、算数を好きになる」をこの図鑑のコンセプトにしました。



図鑑を制作するにあたり、思考力が育つアプリ「シンクシンク」やSTEAM通信教育「ワンダーボックス」など、楽しく遊べる教材づくりの第一人者・川島慶先生の力をお借りすることに。「監修」というと、「内容に誤りがないかチェックする」というイメージがあるかもしれませんが、今回、誌面内容を考えるところから、川島先生にアイデアやご意見をたくさんいただきました。

子どもの興味関心を引き出す誌面を目指す

川島先生と編集部が特にこだわったことは、「シチュエーション」と「問い」です。これがイメージしづらかったり、退屈だったりすると、読んでいて「勉強している感」が一気に出てしまいます。



たとえば「10より大きな数」のページでは、お風呂で数を数えるというシチュエーションを設定しました。字面で10のまとまりの概念を意識する前に、声に出してリズムで数を覚えるのが自然だと考えたのです。ここで川島先生から、「このページに出てくる子が数を数え間違えていて、その間違いを見つけさせるのはどう?」とアイデアをいただきました。「子どもは正しいものをただ読ませるより、間違いを見つける方がノリノリでやる」と。そうして、このような楽しいページができあがりました。



「かけ算」のページでは「車を3台つくるのに必要なタイヤの数」を考えたり、「六角形」のページでは、自然の中の六角形を探したりするなど、日常生活に関係していて、子どもが興味を持ちそうなものを取り入れました。そこから、「見つけたい」、「知りたい」、そして「考えたい」を引き出せるような問いを意識してつくっています。

親子で遊べるページをたくさん用意

また、この図鑑の見どころの一つが「やってみよう!」のコーナー。「いろいろな形の石を見つける」など気軽に取り組めるものから、夏休みの自由工作に活用できるものまで、さまざまなアクティビティを載せています。



打ち合わせでは、いろいろな案を川島先生にお見せして、どのアクティビティを載せるか相談していきました。難易度、材料、所要時間、学べる内容などをふまえて、より楽しく遊べる題材を選んでいます。



「自分は算数が苦手だったから、子どもに教えるのは難しい」と思っている親御さんも、ぜひ親子でいっしょに遊んでみてください。からだを動かすことで、感覚的に算数の考え方を掴むことができます。

「子どもの未来を変える図鑑」へ

ほかにも、見ているだけで楽しいコラムのページや、「算数パズル」のページなど、算数の楽しさをこの一冊に詰め込みました。
「楽しい」「好き」という気持ちは「学び」につながります。算数の楽しさを体感すると、見える世界がどんどん広がっていくと思います。この図鑑が、子どもの未来を変えるきっかけになることを願っています。

書籍情報


監修: 川島 慶

定価
2,970円(本体2,700円+税)
発売日
サイズ
A4変形判
ISBN
9784041149553

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