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2024年はタツ年! 意外としらないタツの話


2023年もいよいよ年の瀬となりました。一気に年末ムードですね! 皆さま今年も本当にお疲れさまでした!! さて、来年の干支が「辰(タツ)」ということご存知でしょうか? タツというと、想像上の生きものである「竜」を想像する方も少なくないと思いますが、実は私たちの身近にもタツがいるんです! 角川の学習図鑑シリーズ『集める図鑑GET!魚』では、タツにちなんだ知識をご紹介しています。知っていたらちょっとかっこいいタツ情報、是非チェックしてみてくださいね。
 




身近にいるタツこと「タツノオトシゴ」

 私たちの身近にいるタツといえば……そうです! タツノオトシゴです!
龍/竜(リュウ)というといかにも想像上の生きものというイメージがありますが、タツノオトシゴとなると一気に身近な存在ですね。
 魚が好きな人なら水族館で見かけたり、釣りが好きの人ならたまに網に引っかかったりすることもあるかもしれません。
 タツノオトシゴは、英名で「Sea Horse(海の馬)」。トゲウオ目ヨウジウオ科というトゲウオのなかまで、細長い口と、海藻などにまきつくための尾が特徴です。また、からだはかたい甲らのような骨板(こつばん)でおおわれています。北日本から南日本の海で見られる種で、地域によって「ウミウマ」「タツノコ」などとさまざまな呼び名もあるようです。




タツノオトシゴはオスも育児をする

 タツノオトシゴは魚のなかでも大変珍しい生態を持つ魚です。なんとオスがお腹で子育てをするのです。具体的には、メスがオスの腹部にある「育児嚢(いくじのう)」に卵を産みつけ、オスが育児嚢の中で卵がふ化するまで守ります。
 写真はカクレタツノコという種です。タツノオトシゴのなかまの中でも特に小さく、最大でも2cmほどといわれる種です。日本では南西諸島などあたたかい海で見られ、サンゴの枝に擬態(ぎたい)してかくれています。




世界の海で見られるさまざまなシードラゴン

 タツノオトシゴのなかまは世界の海でも見られます。
 オーストラリア南部のタスマン海(かい)などでよく見られるのが「リーフィーシードラゴン」です。タツノオトシゴと同じくトゲウオ目ヨウジウオ科の魚で、最大35cmほどになるといわれています。
 リーフィーシードラゴンは、海藻の多い岩礁やすな地にくらし、水中をただようように移動します。海藻そっくりなからだで敵から身を守るだけでなく、オキアミなどのえものに近づくためにも役に立ちます。
 同じ生息域には、リーフィーシードラゴンと似た「ウィーディーシードラゴン」という種もいます。どちらも想像上の生きものであるドラゴンを彷彿とさせるような、とても不思議な形が特徴です。

 ほかにもタツノオトシゴのなかまには、さまざまな種がいますので興味を持った人はぜひ調べてみてください。日本国内の水族館で実際に見ることができる種もいますよ。年末年始は角川の学習図鑑シリーズ『集める図鑑GET!魚』をご覧いただき、タツノオトシゴやそのなかまたちに注目してみてはいかがでしょうか。



角川の学習図鑑シリーズ『集める図鑑GET!魚』ではタツノオトシゴはもちろんのこと、さまざまな珍しい魚たちの紹介や他では読めない豆知識をたくさん収録しています。魚が好きな人も最近興味を持ち始めた人も、最新の魚の学習図鑑『集める図鑑GET!魚』をご覧ください!!


【書籍情報】


総監修:宮 正樹 監修:佐土 哲也 監修:小枝 圭太

定価
2,200円(本体2,000円+税)
発売日
サイズ
A4変形判
ISBN
9784041118535

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監修:江口 暢久 監修:藤倉 克則

定価
2,420円(本体2,200円+税)
発売日
サイズ
A4変形判
ISBN
9784041135297

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