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2023年、明けましておめでとうございます! 今年はいったいどんな年になるのか、楽しみですね!! さて、今年の干支は「ウサギ」。わりと身近な動物ではありますが、意外と知らないことも多いのでは? この記事では『角川の集める図鑑GET! 動物』から、ウサギのとっておきの情報を抜粋してご紹介します!
●ウサギってどんな動物?
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まずはウサギ全体のお話。どんな生き物か、改めて見てみましょう!
ウサギ目はウサギ科と、ナキウサギ科の2つの科に分かれますが、干支でおなじみの耳の長いウサギはウサギ科のなかまです。
ちなみにナキウサギは、山地にすむウサギで、岩の間を動き回りやすよいうに、耳が小さいのが特徴の動物です。またその名の通り、危険を感じるときなどは、甲高い声でよく鳴きます。
干支でおなじみのほうのウサギ科のなかまは、世界中の草原などにすんでいます。大きな耳は、からだの熱を逃がす役割があります。多くの肉食動物によくねらわれますが、大きな後ろあしでとびはねながら走って逃げることができます。
おもに草を食べていますが、草の栄養分をからだに取りこむために、自分の盲腸でつくられる栄養価の高い盲腸便を食べる習性があります。
またウサギ科のなかまは、巣あなを掘って群れでくらすアナウサギと、巣あなをつくらず単独でくらすノウサギとがいます。
ウサギのなかまは全部で約90種ほどいるのですが、意外と多いと思いませんか? この記事では、それら世界のさまざまな場所にすむ代表的なウサギを見ていきたいと思います!
【身近なペットのウサギたち】
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最初は一番身近なウサギである、ペットのウサギたちです。
ペットのウサギは野生のアナウサギを改良したもので、毛皮や肉をとるために家畜化されました。
ここではその中でも代表的な品種をいくつか紹介します。
ネザーランドドワーフはもっとも小さい品種で体重は500~1600gほど。オランダ原産で、耳やあしが短く、丸いからだつきをしています。
フレミッシュジャイアントは、家畜のウサギでは最大の品種で、体重5~11kgほどと、中型犬と同じくらいの体格をしています。肉用に改良されたため、からだが大きくなりました。原産国はベルギーです。
ロップイヤーはイギリス原産の、大きなたれた耳が特徴のウサギで、体重は900g~6kgほどと、幅があります。
アンゴラは毛皮をとるために改良された品種で、体重は2.3~4.5kgほど。原産国はトルコ、フランスで、長くてやわらかい毛が生えています。
ミニレッキスは体重1.4~1.8kgと小型で、手触りのよいなめらかな毛が特徴の、イギリス、ドイツが原産のウサギです。好奇心旺盛な性格をしています。
みなさんのお家にいるウサギはいましたか?
●実はあんなところにもいる⁉ 世界のウサギたち
お次は、野生のウサギたちがどのようなところにいるのか、見ていきましょう!
【ヨーロッパ】
まずはヨーロッパにいる、ペットのウサギの祖先でもあるアナウサギです。
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アナウサギはヨーロッパ南西部の草原や森林などにすんでいて、地中に巣あなを掘ってつがいを中心とした群れでくらします。
体長は34~50㎝ほどで、体重は900g~3kgほどです。
なんとなく昼間に活動しているようなイメージがありますが、実は夜行性です。草や小枝などの植物を食べます。
出産はなんと年に6回ほどで、1回の出産で5頭ほどの子どもを産みます。
もとはヨーロッパ南西部とアフリカ北西部の産まれですが、のちにオーストラリアや南アメリカなどに家畜としてもちこまれました。世界に広く分布していますが、野生化したものが農作物を食いあらしたり、その土地の動物に危害を加えたりするので、害獣として駆除している地域もあります。
同じヨーロッパの草原にヤブノウサギもすんでいます。体長60~75㎝ほど、体重3~5kgほどと、アナウサギより大きなウサギです。アジアにも分布しています。
早朝と夕方に草を食べ、昼間は草にかこまれた場所でじっとしています。後ろあしの力が強く、開けた草原でネコなどの天敵におそわれても、時速70㎞の速さで走って逃げることができます。
【北アメリカ】
北アメリカにいるウサギも見ていきましょう!
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北アメリカ中央部から西部にかけての草原には、オグロジャックウサギがいます。中央アメリカの北部にも分布しています。
体長は40~65㎝ほど、体重は1.3~5kgほどで、やせ形で長いあしをもち、ウサギの中でもとくに早く走ります。ジャンプ力にもすぐれています。
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北アメリカ南部、森林の水辺や湿地、草原には、ヌマチウサギがすんでいます。体長30~55㎝ほど、体重1.4~2.7kgほどで、水辺に生える草などを食べます。なんと泳ぎが得意なウサギで、危険がせまると水の中に入って逃げます。
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北アメリカの中でも北部のツンドラやタイガ、寒い地域にもウサギが生息しています。
ホッキョクウサギは、北アメリカ北部やグリーンランドのツンドラに生息する、体長43~67㎝ほど、体重3~7kgほどのウサギです。
夏は灰色の毛で、冬は雪景色にとけこむ白く長い毛になります。冬のあいだは大きな群れでくらしていますが、繁殖期になるとオスとメスが短期間のつがいになります。
寒さにたえられるように、耳は短めです。あしのうらにも毛が生えていて、氷や雪の上を歩くときに体温を逃がさないようになっており、すべり止めの役割もあります。
同じ北アメリカ北部から中央部にかけての、タイガとツンドラには、カンジキウサギもすんでいます。
体長40~52㎝ほど、体重900g~2.5kgほどで、昼はやぶの中などにひそみ、夜に活動します。後ろあしが「かんじき(雪の上を歩くための道具)」のように長くて大きいので、雪の上でもすばやく動くことができます。
【中央・南アメリカ】
北アメリカの南に位置する、中央・南アメリカにすむウサギも見ていきましょう。
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モリウサギは南アメリカ北東部で森の中の水辺などに単独でくらし、体長は25~42㎝ほど、体重は700g~3.5kgほどです。
とびはねるだけではなく、4本足で歩いたり、泳いだりすることもできるウサギです。
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中央アメリカ、メキシコ山地にのみすんでいるメキシコウサギは、体長23~36㎝ほど、体重375~602gほどの小さめのからだをしています。
地面に巣あなを掘って小さな群れでくらしていて、なかまに危険を知らせるときなどに、笛の音のような鳴き声を出します。
火山の近くにすんでいるため、英語では「ボルケーノラビット(火山ウサギ)」ともよばれています。
【アフリカ】
ライオンやキリン、シマウマなど、大型の生き物がすむイメージのあるアフリカにも、ウサギはすんでいます。
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サバンナや森林の乾燥した土地に単独ですむのは、ケープノウサギです。体長40~70㎝ほど、体重1.4~7kgほどで、夜行性で、時速50㎞以上のスピードで走ることができます。
アフリカのほかにも、西アジアや中央アジアにも生息しています。
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ブッシュマンウサギは、南アフリカ共和国のケープ州だけにすむウサギです。川のそばの低木が生えているような場所にすみ、水辺に生える草などを食べます。
体長は43㎝ほど、体重は1.5~1.8kgほどで、夜行性で、群れはつくらずに単独でくらします。
【日本】
最後に、日本にすむ野生のウサギを見てみましょう!
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まずはニホンノウサギです。本州、四国、九州の山地や森林にすみ、体長は43~54㎝ほど、体重は2~3.5kgほどです。
夜行性で昼間は木の根もとや、やぶの中で休んでいます。冬にからだの毛が白くなるものと、1年中茶色い毛のものがいます。
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お次は北海道の森林、草原に生息するエゾユキウサギ。
用心深くて昼間はかくれて休んでいることの多いウサギです。
北アメリカのツンドラやタイガにすむ、ホッキョクウサギやカンジキウサギと同じように、あしのうらに生えた多くの毛のおかげで、雪に埋もれずに歩くことができます。
体長50~61㎝ほど、体重2~4.1kgほどで、日本の野生のウサギのなかでは、もっとも大きな種です。
ほ乳類は同じ種であれば、寒い地方にすむ動物のほうが、からだが大きくなる傾向にあり、これを「ベルクマンの法則」と言います。からだが大きくなるほど体内でつくられる熱が増え、また体積に対して表面積が少なることでからだから失われる熱が減り、寒さに強くなります。
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日本の南のほうにすむウサギも見てみましょう。
鹿児島県の奄美大島、徳之島の森林、熱帯雨林、草地などにすむアマミノクロウサギは、体長42~51㎝ほど、体重1.3~3kgほど。
大きなつめで木の根もとに巣あなを掘って、昼間は巣あなで休み、夜に出てきて草や木の皮などを食べます。子育て用の巣あなは別につくって、授乳のときだけ立ちよります。授乳を終えると、入り口を土や落ち葉でうめてかくしてしまいます。
さて、世界のウサギを見てきましたが、気になるウサギはいましたか? 『角川の集める図鑑GET! 動物』では、他にもさまざまな世界の動物をご紹介しています! ぜひ、お手にとって見てみてくださいね。