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先ほどの川にかかっていた橋…あれは人がつくったものだ。橋は生活に必要だからつくられる。つまりこの島には人がくらす集落が存在するはずだ。今も人がいるかは分からないけれど…さがしてみる価値はある。
「集落を作るなら水場のそばかもしれない」
君はそう考えて、メンバーとともに水場を求めて歩き出した。広いサバナだが、水場がある程度ないとこんなに動物が繁殖していないはずだ。
「きっと大きい木とかを目印に進んでいけば――」
君の言葉をジェイクがさえぎった。
「シッ! …あそこに動物の群れがいる」
彼が双眼鏡を使っていたので、君は双眼鏡を借りてジェイクの指さす方向をたしかめる。水場が近いのかもしれない。草むらに数頭の大きめなシルエットが見えた。よく見るとそれはライオンだった! 日中は狩りをせず、こうしてゴロゴロとねそべっている。
「オスを中心としたライオンの集団――『プライド』ね。オスは一頭、周りにいるのは数頭のメスとその子どもたち。狩りをするのは主にメスよ。気を付けて」
シェリーがざっとライオンの説明をしてくれた。少しずつ日がかたむいているのが分かる。まだ明るいけど、ライオンが絶対におそってこないという確証はない。
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