
かくし部屋のとびらをくぐって、君はゆっくり中に入っていった。続いてシェリー、ソフィー。ジェイクがしんちょうに入ろうとすると、後ろからターゼンが飛びこんできた。
「こらターゼン! よく調べて入れよ!?」
みんなが入ったとたん、かくし部屋のとびらがジェイクたちの後ろでバタンとしまった。開けようとしてもとびらは動かない。とじこめられた!
「まぬけなやつらだな!」
かくれて君たちの様子を見ていたらしいディエゴの声がする。
「おれは船でにげさせてもらうぜ。おまえたちはこの島と一緒にしずむんだな! それまではその部屋でゆっくりしているといい。そこはシェルターだから食料なんかはたっぷりとあるぜ」
ディエゴの笑い声が遠のいていった。
「どうするのよ~~~! ジェイク~~!」
シェリーが泣き出した。
「どうするも何も…さっきルイスたちに連絡したんだから、きっとすぐ助けに来るさ!」
と、ジェイクが言ったタイミングで、またはげしい地震が起こった。
ルイスたちが助けに来るのが先か、発電システムの暴走で島が海にしずむのが先か――。
まどのないシェルターの中で、君は頭をかかえてすわりこんだ。
ゲームオーバー