
操縦席のまどは固くとざされていて開かない。操縦席で冷やあせをかきながらもディエゴの顔は笑っている。やがて重機はかたむき、がけのふちの土に片側だけめりこんで動かなくなった。
「…このすきに、海岸までにげるんだ」
君が言ったので一瞬ジェイクが「えっ」という顔をしたけれど、この状況ではそれが正しいと、みんなも思ったようで重機からはなれた。ディエゴが追ってくるかもしれないという恐怖で後ろも見ずにかけていく。
途中何度かディエゴの部下たちに出くわしそうになったが、森の木々や岩場にかくれて何とかしのいだ。
海岸が見えるところまで行くと、ちょうどルイスたちの救援ヘリが来たところだった。ここまで来ればディエゴも部下たちも追ってはこないだろう。
「着地できないから、早くハシゴを登れ! すぐに発つ!」
ヘリから顔を見せて、ルイスがぶっきらぼうにどなった。
「言われなくてもすぐやるさ!」
ジェイクが言い、先にシェリーをハシゴにつかまらせた。君がふり向くと、ソフィーがポポをだいたまま固まっている。クレアがすくい出せていないからだ。でも今もどっても勝機はない。
「ソフィー! ママは必ず助け出すから、今は一緒に島を脱出しよう!」
君はソフィーの手をしっかりとにぎった。やがてソフィーは決心してハシゴを登りだした。何度も島をふり返りながら――。
君たちは島を脱出した。
しかしこの島で、ディエゴたちはこれからも環境犯罪をくり返すのだろう。
「ディエゴたちをつかまえて、環境犯罪を止めるためには次の作戦をねらなくては!」
君たちは新たな決意とともに、ダーウィン博士たちと作戦会議をした。
必ずクレアやミーティアたちを助けよう! ――そう、心にちかって。
ゲームオーバー