
「視界に入らなければ大丈夫か」
と、君たちはサイのいる場所を確認しつつ、草むらをガサガサと音を立てて歩いていった。距離はしっかりと取っているはずだ。
ところが、遠くであらい鼻いきが聞こえて、君が顔を上げたときにはサイがこちらに頭を向けていた。突進しようとしている!
「あれ!? 耳がいいんだっけ!?」
その声にジェイクがアナライザーをチェックした。
「目が悪くて耳や鼻が利く…らしい! にげろーーっ!!」
言い終わる前に君たちは全速力で草地をかけていた。必死ににげるしかない。サイが土けむりをあげながらドスドスとつっこんでくる!
「わーーーっ!!」
君たちはジグザグによけたり、ちりぢりににげたり…どうにか必死ににげた。しかし、周りにサイの気配がなくなったころには、君の前にディエゴの部下の乗ったジープが止まっていた。
ジープの後ろの席には、すでにほかのメンバーがロープでしばられて放りこまれていた。君は観念した。
ゲームオーバー