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「ゲンキだせ、れい、いらない」
ターゼンが笑って動物たちに手をふった。動物たちは君たちときょりを取ってはいるが、じっといつまでも君たちを見ていた。
森をぬけていく途中、突然目の前を青い何かが横切った!
「なんだ!?」
いきなりだったので、先頭を歩いていたジェイクが後ろにひっくり返り、君とターゼンがドミノたおしになった。君も一瞬見えた青い動物に目をうばわれていた。
その動物は、君たちから少しはなれた岩の上で立ち止まった。青みがかかった毛色をした、シカに似た生き物だ。
「あれは…ブルーバック。ママから送られてきた写真にあったわ。ママは神様みたいだって言っていた…」
ソフィーが目を細めて、光の中に立つその生き物の名をよんだ。たしかに木もれ日の中、青灰色の毛がかがやいて神々しいすがただった。
「こえ、きこえる。みんな、ディエゴ、やっつけたい!」
今、ターゼンには森の動物たちの声が聞こえるみたいだ。この島にくらす生き物たちはみんなディエゴにいかっている。
「ディエゴ、たおす! おいら、ヤクソク」
ブルーバックが角をゆらし、スッと木々の間に消えていった。動物たちの協力を得られるだろうか?
森の木々がざわめくような音が近づいている。ディエゴの部下たちがせまってきているのだ。
ポポが突然、飛び立った。君たちが進んでいる方向と反対の方向へ飛んで行ったようだ。森に風が通りぬけている。
「オーイ! オーイ! コッチダヨー!」
ポポは、はなれたところから声マネをしてさわぎ出した! ディエゴの部下たちをひきつけてくれているんだ! 今、部下たちは君たちの後ろを追いかけてきている。ポポはどこでさけんでいるのだろう?
君たちは…