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クアッガのケースに手をかける。後ろでシェリーがアナライザーから得られた情報を読み上げてくれた。
「サバンナシマウマの亜種で、体の後ろ半分にしまがないのが特徴ね。生息地を人間にうばわれ、狩りつくされて絶滅したの」
その解説通り、体の半分にしまがあり、おしりのほうは馬そっくりである。なのでケースは大きく、君はケースの上によじ登り、そこからいきおいをつけてヒョイヒョイと天井近くまで登っていった。
かべの上のほうに通気口がある。大きさは人がなんとか通れそうなくらいはある。ジェイクをよんで、一緒にカバーをはずそう。